夏 館     209句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
垂れ壺の隅におかれし夏館 小澤克己 遠嶺 199810

松尾大社は

酒神を祀る社にて

シャガールの天使ふはりと夏館 北村照子 遠嶺 199810  
シャンデリヤ暗く咲かせて夏館 鷹羽狩行 199905  
白樺に巣箱掛けある夏館 北吉裕子 俳句通信 199909  
鏡となるピアノの蓋や夏館 関根洋子 風土 199910  
麗しき家族の絆夏館 角田信子 六花 199911  
夏館絹のパジャマとベッドカバー 角田信子 六花 199911  
夏館午後の紅茶の砂時計 角田信子 六花 199911  
優雅とは気ままのことよ夏館 角田信子 六花 199911  
夏館白磁の器重ねたる 辻享子 ヒッポ千番地 200003  
くちづけは思い出のため夏館 三宅やよい 玩具帳 200004  
自画像をいまものこして夏館 岬雪夫 200008  
靄晴れて杉の向かうの夏館 岩崎皓子 俳句通信 200009  
香かをり奥うす暗き夏館 谷榮子 雨月 200009  
夏館大きな譜面ダンスあり 小澤克己 遠嶺 200009 エリスマン邸
夏館虚子の存問受ける如 稲畑廣太郎 ホトトギス 200101  
芦屋マダム自転車で来し夏館 稲畑廣太郎 ホトトギス 200106  
二三人四五人寄れば館の夏 稲畑汀子 ホトトギス 200107  
風通しよき二階あり夏館 稲畑汀子 ホトトギス 200107  
俳磚の落ち着いて来し夏館 稲畑廣太郎 ホトトギス 200107  
夏館宿帳重く古びたり 林田加杜子 いろり 200107  
いつせいにシャンデリア点き夏館 岬雪夫 200109  
貝殼の壁しろじろと夏館 小島和子 百鳥 200110  
白樺の林に灯あり夏館 佐藤悦子 百鳥 200110  
招かれて水音騒ぐ夏館 菊池育子 遠嶺 200110  
望郷にアラベスク美し夏館 熊岡俊子 雨月 200110  
望遠鏡海へ据ゑたる夏館 飯田眞理子 春耕 200110  
高原を風のぼり来る夏館 稲田眸子 火星 200110 引用
幻の王子王女や夏館 土井智津子 ホトトギス 200111  
湯殿にも檜の香る夏館 鈴木しどみ ホトトギス 200111  
喧嘩する声も筒抜け夏館 神山直子 ホトトギス 200111  
通るたびの日の斑や夏館 佐藤恭子 ホトトギス 200111  
灯ともして泊船めきし夏館 土井智津子 ホトトギス 200111  
到着の車はピンク夏館 山田弘子 ホトトギス 200111  
窓からも釣り出来さうな夏館 小西としじ ホトトギス 200111  
林泉に鯉の彩ひく夏館 池田昭雄 ホトトギス 200111  
夏館波止場の波も絶えにけり 千葉寒蝉 ホトトギス 200111  
夕映えの窓の少女や夏館 佐土井智津子 ホトトギス 200111  
令嬢のお琴の時間夏館 蔦三郎 ホトトギス 200111  
諸鳥にハワイの朝の夏館 長谷川朝子 ホトトギス 200111  
頑として入れぬ空調夏館 林直入 ホトトギス 200111  
小夜の火に蛾の舞更ける夏館 千葉寒蝉 ホトトギス 200111  
還らざる主閉せし夏館 岩本桂子 ホトトギス 200111  
夏館まかりとほつて法螺ばなし 佐藤恭子 ホトトギス 200111  
その後は公開されて夏館 千原叡子 ホトトギス 200111  
歴代の王の肖像夏館 須藤常央 ホトトギス 200111  
幽霊の噂の塔の夏館 千原叡子 ホトトギス 200111  
木曽檜悲しき歴史夏館 鈴木しどみ ホトトギス 200111  
見学す忍者屋敷も夏館 林直入 ホトトギス 200111  
地下牢へ続く階段夏館 須藤常央 ホトトギス 200111  
そのかみの殿のお狩場夏館 池田昭雄 ホトトギス 200111  
訪れる人もシヤキツと夏館 神山直子 ホトトギス 200111  
夏館埠頭に咲けるもの白し 千葉寒蝉 ホトトギス 200111  
夏館マホガニーなる家具調度 千原叡子 ホトトギス 200111  
部屋よりも縁側人気夏館 小西としじ ホトトギス 200111  
夏館夜を待つ人等庭に散り 蔦三郎 ホトトギス 200111  
ぢぢとばばゆつくり生きて夏館 佐藤恭子 ホトトギス 200111  
木曽の贅総檜なる夏館 鈴木しどみ ホトトギス 200111  
スニーカーあふれ合宿夏館 小西としじ ホトトギス 200111  
庭芝は鳥の楽園夏館 長谷川朝子 ホトトギス 200111  
王室の栄枯盛衰夏館 須藤常央 ホトトギス 200111  
池の空大きく展け夏館 池田昭雄 ホトトギス 200111  
縁に人飛石に人夏館 蔦三郎 ホトトギス 200111  
虚子の文字解読するも館の夏 稲畑廣太郎 ホトトギス 200205  
美男美女集ふ明るき夏館 稲畑汀子 ホトトギス 200207  
テーブルに英字新聞夏館 沖祐里 200208  
六段の調べかすかに夏館 長谷川通子 雲の峰 200208  
虫食ひの櫃を宝に夏館 朝妻力 雲の峰 200208

キリシタン

遺物史料館

富士見ゆる得心にゐる夏館 竹内喜代子 雨月 200209  
俳句と書ぴたり融け合ふ夏館 大谷茂 遠嶺 200209  
蹲踞に海の波音夏館 林友次郎 遠嶺 200209  
パイプオルガン夏の館をゆるがしぬ 井口淳子 200209  
地を伝ふ怒濤の音や夏館 大上武 百鳥 200210  
饒舌も寡黙も出逢ひ夏館 稲畑汀子 ホトトギス 200305  
門口に水琴窟や夏館 芝宮須磨子 あを 200307  
柿渋の座布を並べし夏館 大柳篤子 雲の峯 200307  
荒草も一風情なり夏館 水原春郎 馬醉木 200308  
呼鈴に海が応ふる夏館 祐森彌香 遠嶺 200309  
大皿を抱へ笠置の夏館 大山文子 火星 200309  
等身大の松井の写真夏館 上澤邦彦 対岸 200309  
玄関に「松」の掛軸夏館 木村みかん 200310  
夏館鸚鵡の首の青光 佐々五月 帆船 200310  
連峰の風吹き抜けて夏館 小林恵子 遠嶺 200310  
せせらぎや廻り廊下の夏館 浅井美子 遠嶺 200311  
夏館青いランプとルドンの絵 山元志津香 西の峰 200401  
野呂松には笑ひ転げて夏館 今瀬剛一 対岸 200407  
客のある日よりととのふ夏館 稲畑汀子 ホトトギス 200407  
奥庭にゐる人を呼ぶ夏館 今瀬剛一 対岸 200407  
模様替少しして夏館かな 稲畑汀子 ホトトギス 200407  
潮の香のゆきわたりたる夏館 中尾公彦 200408  
絵硝子の青き鳥翔く夏館 工藤進 200408  
足ひれの干されてありし夏館 大山文子 火星 200409  
おむすびをメニューに加へ夏館 飯塚ゑ子 火星 200409  
西洋の甲冑の立つ夏館 藤本鷹山 百鳥 200410  
谿の音を酒の肴に夏館 鈴木石花 風土 200410  
豪農の大き藥缶や夏館 木暮剛平 万象 200411  
夏館虚子の座りし椅子はこれ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200501  
「ハロー」と鸚鵡にふりむく夏館 梅村五月 栴檀 200506  
真ん中に垂るる一燈夏館 今瀬剛一 対岸 200508  
灯して四隅の暗き夏館 今瀬剛一 対岸 200508  
替の手を入るる三味の音夏館 有島夛美 河鹿 200508  
藍柄の器揃へて夏館 村上和子 ぐろっけ 200509  
夏館津軽の地酒振るまはれ 伊藤豊美 遠嶺 200509  
夏館人形の髪つめたかり 狩野みほ 百鳥 200509  
大木の影しづかなり夏館 浜和佳子 百鳥 200510  
夏館古りしピアノに写真立て 安宅弘子 百鳥 200511  
クリムトの女妖しき夏館 佐山苑子 遠嶺 200511  
匂やかに受賞者揃ふ夏館 稲畑汀子 ホトトギス 200606  
一管の龍笛蔵す夏館 小澤克己 遠嶺 200608  
夏館貝を透かして灯りけり 小嶋洋子 200609  
隣席の話筒抜け夏館 赤座典子 あを 200609  
鉱山王の迎賓館の夏館 鈴木榮子 春燈 200609  
セピア色絵コンテの美し夏館 赤座典子 あを 200609  
一筋の夏陽差し込むカフカ館 品田弘子 四葩 200609  
正装でなくともよきか夏館 足立幸信 200611  
夏館魁夷の碧の中に居り 青木久子 遠嶺 200611  
夏館ピストル二丁展示さる 渡邊美保 火星 200611  
素謡の朗々透る夏館 池田かよ ぐろっけ 200612  
夏館まるでロミオとジュリエット 西山春文 200612  
玻璃枠に富士の全たし夏館 中島英子 八千草 200701  
開け放つ窓は海へと夏館 ことり 六花 200706  
客のある日は開けておく夏館 稲畑汀子 ホトトギス 200707  
山の風海の風合ふ夏館 稲畑汀子 ホトトギス 200707  
トルソーの犇き合ひて夏館 曷川克 遠嶺 200709  
青墨の文字匂やかに夏館 橋本良子 遠嶺 200709  
夏館雀としばし外廊下 宮澤さくら 遠嶺 200709  
大正の夢二の絵と詩夏館 木暮剛平 万象 200710  
裏窓の夜のはなやぎを夏館 飯田明己 遠嶺 200711  
夏館金唐革紙壁に映ゆ 岡田章子 ぐろっけ 200711  
松篁の鳥の緞帳夏館 山田夏子 雨月 200712  
床までの柱時計や夏館 鷹羽狩行 200807  
波うてる昔ガラスの夏館 鈴木榮子 春燈 200808  
夏館学徒に小林正男の名 小林正史 200810  
木骨の煉瓦造りの夏館 富岡にて 風土 200810  
玻璃越しに風を見てゐる夏館 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
夏館蝦夷の大河を母として 稲畑廣太郎 ホトトギス 200907  
風といふもてなし蝦夷の夏館 稲畑廣太郎 ホトトギス 200907  
雨だれのタップ踏みたる夏館 コ田千鶴子 馬醉木 200908  
前庭に湖を展げて夏館 西本育子 ろんど 200909  
緩やかな坂を登りて夏館 永鳥眞弓 ろんど 200909  
刀匠の道場なりし夏館 岩下芳子 200909  
振り下ろす杵音響く夏館 仁平則子 200910  
夏館印度更紗の一間あり 浅井青陽子 ホトトギス 200910  
水音に畳青みぬ夏館 KOKIA 六花 200910  
彫像は思惟の面差し夏館 田中裕美子 200911  
丘の上に窓全開の夏館 三羽永治 遠嶺 200911  
夏館よりバーベキューの煙出づ 島内美佳 ぐろっけ 200911  
セピア色の歴歴の額夏館 中村クミ子 遠嶺 200911  
夏館開くベランダ掃除から 橋本くに彦 ホトトギス 200912  
夏館集ひ芭蕉の心はも 稲畑廣太郎 ホトトギス 201006  
投句箱庭に設へ夏館 稲畑廣太郎 ホトトギス 201006  
古き家を住みつぐ家族夏館 稲畑汀子 ホトトギス 201007  
夏館とは風流れ水流れ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201007  
海風の綾がもてなす夏館 水原春郎 馬醉木 201008  
昔日の面悌はなし夏館 吉村摂護 201009  
無造作に置かるる木椅子夏館 林紀夫 春燈 201009  
夏館僧の法話に爆笑し 能勢栄子 201009  
はらからの顔の揃ひし夏館 鎌倉喜久恵 あを 201009  
ベル押せば犬の応へて夏館 藤田直美 201009  
夏館少女のような霊媒師 磯田せい子 ぐろっけ 201010  
祝杯を顔の高さに夏館 柴田佐知子 201011  
夏館美女と野獣の足湯かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106  
このあたりまで猿の来る夏館 久保東海司 201109  
待ち合はすメール確かめ夏館 中川すみ子 201109  
夏館女主人のシルエット 年森恭子 ぐろっけ 201110  
夏館白磁の壺の底光り 史あかり ぐろっけ 201111  
節電に地震に鎮もる夏館 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207  
夏館会ひたき人に会へばなほ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207  
フルートの息つぎの音夏館 吉田啓悟 かさね 201207  
子午線の夢の軌跡や夏館 座古稔子 201208 伊能忠敬記念館
夏館男点前の指細し 松井洋子 ぐろっけ 201210  
プラモデル大和の雄姿夏館 大島寛治 雨月 201210  
懐かしき揮毫に出会ふ夏館 山田佳乃 ホトトギス 201212  
シャンデリア灯して暗く夏館 吉成美代子 あを 201308  
夏館ギロチン窓の磨硝子 青柳雅子 春燈 201310  
鎧ひたる騎士の風格夏館 字都宮敦子 201408  
うた詠みの友垣つどふ夏館 安立公彦 春燈 201409 我孫子
追悼の思ひ溢るる夏館 大橋晄 雨月 201410  
三代の寄りてむつまじ夏館 河本由紀子 春燈 201410  
手を入れて住み古りゆくも夏館 稲畑汀子 ホトトギス 201507  
八角の屋根の日月夏館 岩下芳子 201508  
夏館大樹は歴史語りけり 宮内とし子 201509  
わが街の歴史を学ぶ夏館 山田夏子 雨月 201509  
ひと窓のステンドグラス夏館 古川夏子 201510  
鬼門より建て始めたる夏館 柳川晋 201510  
階段は暗きところに夏館 吉成美代子 あを 201510  
床高に警護の隠る夏館 能村研三 201607  
几帳面な父のスケッチ夏館 濱上こういち 201608  
深鉢に秘むる古代や夏館 安立公彦 春燈 201608 神奈川歴史博物館
焚かぬ暖炉に栄華の跡や夏館 黒滝志麻子 末黒野 201608  
シャガールの人空を飛ぶ夏館 金森信子 雨月 201609  
心中に夏館持つ人なりし 柳川晋 201611  
分館といふ懐かしき夏館 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707  
そびやかや忍び返しの夏館 高橋道子 201708  
鹿の角掛かる浜辺の夏館 谷陽右 馬醉木 201708  
夏館ガラスの金魚泳がせて 火箱ひろ 201709  
甲州ワイン夜景にかざし夏館 赤座典子 あを 201708  
釘隠の葵の紋や夏館 林紀夫 春燈 201710 松戸
林泉に風の道あり夏館 岡井マスミ 末黒野 201711  
両口スパナぽんと投げ出す夏館 長沼佐智 船団 201802  
クリムトの「接吻」を観る夏館 丑久保勲 やぶれ傘 201807  
こんな画に出会へるなんて夏館 岩下芳子 201808  
夏館ステッキの音そこ此処に 松山三千江 春燈 201808 大磯
夏館大理石より冷気あり 齊藤實 201808  
夏館壁と太陽閲ぎ合ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808  
山形方言隔靴掻痒夏館 赤座典子 あを 201808 旧尾形家住宅
迷ひ込む太郎の世界夏館 持田信子 春燈 201810 岡本太郎美術館
鉄斎の白描掲げ夏館 城戸ひろみ 雨月 201811  
海の青窓いつぱいの夏館 涌羅由美 ホトトギス 201901  
夏館奥に二畳の化粧の間 青谷小枝 やぶれ傘 201910  
鎧ひたる騎士の風格夏館 宇都宮敦子 琴引鳥 202002  

 

2020年6月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。