夏の海 2   61句

園女とはこれや此世を夏の海     其角

作品
作者
掲載誌
掲載年月
航跡と渦の競演首夏の海 辰巳比呂史 201109
シーベルト曇りの東北きたよ夏の海 本多俊子 201109
はつ夏の海風ときにポーの音 きくちきみえ やぶれ傘 201109
鴉飛ぶ真夏の海の裏側を 柴田久子 風土 201111
夏の海雲もヨツトもより白く 平野数子 京鹿子 201201
絵具にはなき色溢れ夏の海 岩永はるみ 白雨 201203
夏の海やつぱり君は来なかつた 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207
夏の海戦艦長門沈みし日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207
夏の海とは人集め魂集め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207
輝きて燈台凛と夏の海 長島清山 かさね 201209
屋根ごとに魔除けの獅子や夏の海 北崎展江 くりから 201209
ルービックキューブの青は夏の海 田辺博充 201310
復興の遠きを思ふ夏の海 東秋茄子 京鹿子 201310
雲間より小さき日差し夏の海 渡辺富士子 末黒野 201311
日の丸の白きところは夏の海 遠山陽子 201401
遠き日を眺めてをりぬ首夏の海 本池美佐子 201508
鯨来るといふ夏の海荒れにけり 東正則 末黒野 201510
手首まで入れて遊べる夏の海 佐藤喜孝 あを 201608
その先に朱夏の海あるジャズ喫茶 多田ユリ子 201608
日は一つ命も一つ朱夏の海 吉永すみれ 風土 201610
父の背は赤銅色に夏の海 江島照美 201611
廃舟の艫に泡立つ夏の海 平井奇散人 船団 201612
夏の海面離陸機鴎に追越され 赤座典子 あを 201610
伊良湖崎ロマン織りなす夏の海 王岩 あを 201701
伸び縮みする一枚の夏の海 高橋将夫 201708
初夏の海を見てをり観覧車 箕輪カオル 201708
夏の海雨が降ってゐるらしい 佐藤喜孝 あを 201708
夏の海あゆむズボンをたくしあげ 長崎桂子 あを 201708
夏の海へ水押し出せる信濃川 森なほ子 あを 201708
タブレットポンとタッチし夏の海 秋川泉 あを 201708
夏の海洋酒ボトルが浮いてをり 溝渕弘志 六花 201709
夏の海命はジッパヒトカラゲ 寺田伸一 船団 201802
永遠に故障中なり夏の海 津波古江津 船団 201805
初夏の海のキラキラ浴びに行く 久保夢女 201808
犬吠や一八〇度夏の海 池谷鹿次 末黒野 201808
夏の海面影さがす風の音 本多俊子 201809
小田原から京へ越す姉夏の海 犬嶋テル子 春燈 201809
島唄のとぎれとぎれや夏の海 波戸辺のばら 201809
夏の海会へないときを老いてゆく はしもと風里 201809
孫文の眼差し真夏の海を向き おーたえつこ 201809
ステージの澄む歌声や夏の海 秋川泉 あを 201809
助手席にまどろんでいる夏の海 やのかよこ 船団 201811
行く夏の海へ夫に逢ひにゆく 山田暢子 風土 201811
ジャンプしてイルカのさがす夏の海 都築繁子 201904
夏の海遥かに小さき機影見ゆ 中根美保 風土 201907
夏の海御成りの上皇夫妻待つ 門伝史会 風土 201908
はつ夏の海の青さやジャカランダ 及川照子 末黒野 201909
まなざしの遠く遠くへ初夏の海 吉原ひろ子 末黒野 201909
空の青引き寄せ夏の海たひら 岡野里子 末黒野 201910
斜張橋の二基を望むや夏の海 加藤静江 末黒野 201910
ペパーミントの夏の海原さようなら 瀬川公馨 201912
女子だけでカヌーを運ぶ夏の海 森美佐子 やぶれ傘 201912
煙突と巨大クレーン夏の海 森高武 風土 202009
盛り上がるたび沖を消す夏の海 柴田佐知子 202010
風戦ぐ展望台や夏の海 津野桂子 末黒野 202011
夏の海離すもんかと父の腕 佐藤真哉 202107
初夏の海へ出てゆくタグボート 岡田史女 末黒野 202108
松籟や千波万波の夏の海 岡野里子 末黒野 202109
夏の海白き波間の三浦崎 西計郎 末黒野 202109
車窓より小船一隻夏の海 丑久保勲 やぶれ傘 202111
ゆく夏の海を見ている子供等よ 竹村淳 202112
夏の海 →1      

 

2023年6月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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