夏の海    144句

園女とはこれや此世を夏の海     其角

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
志度寺訪ひ得しを栞りて夏の海 稲畑汀子 ホトトギス 199805  
若き日を語ればそこに夏の海 稲畑汀子 ホトトギス 199805  
キラキラとガラスのしぶき夏の海 秋山知香 ぐろっけ 199812 梅花短期大学国語科二回生
ひたむきな瞳の中の初夏の海 小澤克己 遠嶺 199905  
魂は夏の海からやってくる わたなべじゅんこ 船団 199906  
あるらしきリズムの起点夏の海 保坂加津夫 いろり 199908  
夏の海続くかぎりの波静か 田畑美穂女 ホトトギス 199910  
夏の海抱いてバス着く峠かな 今城知子 船団 199912  
少年は手足が邪魔や夏の海 津田このみ 月ひとしずく 199912  
いくさの世記憶の中に夏の海 稲畑汀子 ホトトギス 200006  
海軍の哀史を秘めて夏の海 稲畑廣太郎 ホトトギス 200006  
渋滞の列より抜けて夏の海 今橘眞理子 円虹 200007  
御陣乗太鼓に更くる夏の海 植松幸子 俳句通信 200010  
夏海の遠くは淋し遠眼鏡 阿部寒林 200010  
金の斧すでに納めし夏の海 中島陽華 200108  
カタリナ島はるかに望む夏の海 羽畑幸子 円虹 200108  
鯛の兜煮夏海のぞむ午餐かな 東野鈴子 雨月 200109  
売られ行く愛車の別れ夏の海 林田加杜子 いろり 200109  
夏の海水平線に浮かぶ島 茂木とみ いろり 200109  
夏の海広くて大きいかもめとぶ 関口智也 あを 200109  
夏の海轍のめのめと海霧ながれ 阿辺一葉 海程 200110  
解夏の海くれなゐ差してゐたりけり 小形さとる 200110  
島に向く航跡白し夏の海 加賀富美江 遠嶺 200111  
苦汁みな晩夏の海へ返しけり 西野愁草子 200111  
ハンカチの四隅鋭く夏の海 蔵前幸子 船団 200201  
黄金の日の沈みゆく夏の海 今井久良子 酸漿 200205  
魚たちにダンスの時ぞ初夏の海 河内童楽 六花合同句集 200205  
初夏の海峡を行く油槽船 大橋克巳 雲の峯 200207  
夏の海改札口を出るとある 須佐薫子 帆船 200208  
夏海へ鯨墓守る鐘わたる 白鳥義岳 帆船 200208  
開けずとも障子のままに夏の海 片岡静子 200208  
歌ひ継ぎ遊びつぐ子等夏の海 加藤たかね 風土 200209  
沖どこか翳りて夏の海なりし 村田明子 円虹 200209  
ペリカンの野生十羽や夏の海 中川二毫子 遠嶺 200209  
燭を手に岩屋を巡る夏の海 新福ふく 春耕 200209 江の島
燈台が真二つにする夏の海 大貫鬼灯 帆船 200210  
髭剃るに鏡はいらぬ夏の海 木曽岳風子 六花 200210  
夏海に向く税関の窓の数 木内憲子 200210  
行く夏の海に向け置く荒磯桶 深川知子 雲の峰 200211  
初夏の海へなだるる千枚田 大柳篤子 雲の峯 200308  
持ち歩く旅の略図や夏の海 稲辺美津 遠嶺 200309  
舫ひゐる釣舟一つ夏の海 赤井よしを 円虹 200309  
この坂を越えれば相馬夏の海 斉藤静枝 あを 200309  
崖の木の寝そべつてゐる夏の海 白井墨絵 遠嶺 200310  
氷山の崩るるに夏の海揺るる 二宮きみ枝 200310  
夏の海指呼に直哉の旅鞄 塩路隆子 200311  
夏の海ウェディングドレスはためかす 岩松八重 六花 200404  
夏海へ溶けこみたるよ空の紺 望月晴美 200407  
欠伸して耳遠くなる夏の海 土屋酔月 火星 200408  
島ごめに乱反射して夏の海 大東由美子 火星 200409  
レトロなる夏の海辺のレストラン 芝尚子 あを 200409  
夏の海ときどき海に目をもどす 佐藤喜孝 あを 200410  
初夏の海風橋を渡りけり 塩沢とき子 対岸 200508  
玻璃に断つ濤音夏の海そこに 久保晴子 雨月 200509  
うみいろの空そらいろの夏の海 小林優子 酸漿 200509  
山頂で一人見てゐる夏の海 高木武人 百鳥 200511  
丸くなるガラスの破片夏の海 小林朱夏 200511  
ひらめきは光の果実夏の海 清水晃子 遠嶺 200609  
無人駅出れば真向ひ夏の海 合川月林子 ぐろっけ 200610  
機翼下のこの夏海に戦あり 藤本章子 200611  
鉄橋を渡ればそこは夏の海 窪田米子 遠嶺 200611  
夏の海引きずり浜へ上がりくる 今橋眞理子 ホトトギス 200612  
夏の海列なす船の黒く光る ことり 六花 200706  
青函を往き来のかもめ夏の海 伊藤稔代 200710  
太陽は眠りを誘ふ夏の海 倉持梨恵 200710  
遊覧の波に悦ぶ夏の海 矢嶋みつ江 遠嶺 200711  
海賊の牙城なりけり夏の海 瀬川公馨 200711  
ねつとりと晩夏の海へ隅田川 橋本くに彦 ホトトギス 200801  
初夏の海玩具のやうな電車乗る 田中藤穂 あを 200807  
パレットの色使ひ切る夏の海 坂本緑 幸せのかたち 200808  
二階から瓦を踏むと夏の海 佐藤喜孝 あを 200809  
出漁の少年機敏夏の海 田下宮子 200810  
教室の窓一枚の夏の海 田村祐巳子 200810  
帆船の白き「貴婦人」夏の海 勝原文夫 ペン皿 200811 新日本丸
夏の海旺日忘るる母の郷 宇都宮滴水 京鹿子 200902  
初夏の海心やさしき人を呼ぶ 藏本博美 ぐろっけ 200908  
クレーン車の赤が引き上ぐ夏の海 藏本博美 ぐろっけ 200908  
鉛筆の先の星空夏の海 林友次郎 遠嶺 200909  
足跡の一人と一匹夏の海 中西光 炎環 200909  
枯葉剤深く浸透夏の海 東亜未 あを 200909  
夏の海舞子台場に陶の砲 大西和子 ぐろっけ 200909  
絶景や奇岩織り成す夏の海 松田和子 200910 世界遺産ハロン湾
シュノーケル音消して漂ふ夏の海 土井くみこ 200910  
初夏の海真青に透きにけり 古林阿也子 200910  
さざ波に魚影揺れゐる夏の海 岡佳代子 200911  
千枚田朱夏の海へとなだれけり 塩路隆子 201008  
手術室夏の海底かと思ふ 田辺博充 201008  
初夏の海へ抜け道島の路地 和田一 雨月 201008  
刻かけて江の電の窓夏の海 森下康子 201009  
夏海の光眩しく厳島 宮田香 201010  
歴日のココナッツミルク夏の海 岩下芳子 201010  
夏の海の瞳をもてり看護学生 森さち子 201010  
老犬に歩巾を合はす夏の海 桜三奈子 201010  
夏海の波頭片々ガラス光 柳生千枝子 火星 201011  
エメラルド溶かせしかとも夏の海 藤見佳楠子 201107 川平(かびら
宙に書く復興の二字夏の海 田中藤穂 あを 201107  
島々を重石に夏の海たひら 菊地光子 201108  
夏の海眉太きひと手をかざす 本間瓦子 201108  
夏の海胆を割る海女荒き志摩言葉 塩路隆子 201109  
夏の海波の先迄力満つ 和田照子 201109  
航跡と渦の競演首夏の海 辰巳比呂史 201109 来島海峡
シーベルト曇りの東北きたよ夏の海 本多俊子 201109  
はつ夏の海風ときにポーの音 きくちきみえ やぶれ傘 201109  
鴉飛ぶ真夏の海の裏側を 柴田久子 風土 201111  
夏の海雲もヨツトもより白く 平野数子 京鹿子 201201  
絵具にはなき色溢れ夏の海 岩永はるみ 白雨 201203  
夏の海やつぱり君は来なかつた 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207  
夏の海戦艦長門沈みし日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207  
夏の海とは人集め魂集め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207  
輝きて燈台凛と夏の海 長島清山 かさね 201209  
屋根ごとに魔除けの獅子や夏の海 北崎展江 くりから 201209  
ルービックキューブの青は夏の海 田辺博充 201310  
復興の遠きを思ふ夏の海 東秋茄子 京鹿子 201310  
雲間より小さき日差し夏の海 渡辺富士子 末黒野 201311  
日の丸の白きところは夏の海 遠山陽子 201401  
遠き日を眺めてをりぬ首夏の海 本池美佐子 201508  
鯨来るといふ夏の海荒れにけり 東正則 末黒野 201510  
手首まで入れて遊べる夏の海 佐藤喜孝 あを 201608  
その先に朱夏の海あるジャズ喫茶 多田ユリ子 201608  
日は一つ命も一つ朱夏の海 吉永すみれ 風土 201610  
父の背は赤銅色に夏の海 江島照美 201611  
廃舟の艫に泡立つ夏の海 平井奇散人 船団 201612  
夏の海面離陸機鴎に追越され 赤座典子 あを 201610  
伊良湖崎ロマン織りなす夏の海 王岩 あを 201701  
伸び縮みする一枚の夏の海 高橋将夫 201708  
初夏の海を見てをり観覧車 箕輪カオル 201708  
夏の海雨が降ってゐるらしい 佐藤喜孝 あを 201708  
夏の海あゆむズボンをたくしあげ 長崎桂子 あを 201708  
夏の海へ水押し出せる信濃川 森なほ子 あを 201708  
タブレットポンとタッチし夏の海 秋川泉 あを 201708  
夏の海洋酒ボトルが浮いてをり 溝渕弘志 六花 201709  
夏の海命はジッパヒトカラゲ 寺田伸一 船団 201802  
永遠に故障中なり夏の海 津波古江津 船団 201805  
初夏の海のキラキラ浴びに行く 久保夢女 201808  
犬吠や一八〇度夏の海 池谷鹿次 末黒野 201808  
夏の海面影さがす風の音 本多俊子 201809  
小田原から京へ越す姉夏の海 犬嶋テル子 春燈 201809  
島唄のとぎれとぎれや夏の海 波戸辺のばら 201809  
夏の海会へないときを老いてゆく はしもと風里 201809  
孫文の眼差し真夏の海を向き おーたえつこ 201809  
ステージの澄む歌声や夏の海 秋川泉 あを 201809  
助手席にまどろんでいる夏の海 やのかよこ 船団 201811  
行く夏の海へ夫に逢ひにゆく 山田暢子 風土 201811  
ジャンプしてイルカのさがす夏の海 都築繁子 201904  

 

2019年5月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。