夏の月 1     99句

夏の月御油より出でて赤坂や    芭蕉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
しらじらとすする椰子の実夏の月
淡地和子
雨月
199808
三日四日家離れゐし夏の月
長尾康子
風土
199810
かりかりのべーコン二枚夏の月
能城檀
船団
199812
夏の月上げて郡上の闇深し
稲畑汀子
ホトトギス
199907
一村が通夜のしづけさ夏の月
鷹羽狩行
199908
みづうみの平らなこころ夏の月
小澤克己
遠嶺
199908
夏の月谷川渡る煌々と
有賀たもつ
遠嶺
199908
夏の月のぞけり洛中洛外図
神蔵器
風土
199909
夏の月真水のうへをすすみけり
小形さとる
199909
鳴き砂の渚に出でし夏の月
平橋昌子
199909
夏の月遠く近くに祭り笛
久保田一豊
いろり
199909
夢のない水の眠りや夏の月
河野志保
海程
199911
ウクレレの調子はづれや夏の月
山田禮手
遠嶺
199911
子が父になるてふ夏の月まどか
萩原記代
199911
青年は観葉植物夏の月
小枝恵美子
ポケット
199911
夏の月わたしとわたし背中合わせ
小枝恵美子
ポケット
199911
爪先に宇宙感じぬ夏の月
内野聖子
船団
199912
光る雲真夏の月の向こう側
甲田夏湖
船団
199912
夏の月引出しひとつずつ開ける
中林明美
ヒッポ千番地
200003
振り出しに戻る詩ごころ夏の月
稲辺美津
夏椿
200007
美しき女の厄や夏の月
神蔵器
風土
200008
夏の月欠けて星座がつぎつぎと
朝妻力
俳句通信
200008
校庭のトーテンポール夏の月橋
添やよひ
風土
200009
箱庭に招き入れたる夏の月
深澤鱶
火星
200009
夏の月大き間近に人の声
谷榮子
雨月
200009
わしゃわしゃと歩行者天国夏の月
貝森光大
六花
200010
聖堂のパイプオルガン夏の月
林友次郎
遠嶺
200011
夏の月逝く人の道照らしけり
鶴目鯛遊子
六花
200011
浮浪者のキリストめきて夏の月
伊藤トキノ
200012
病院のベットは八つ夏の月
成定紋子
船団
200102
骨酒に腸をさらすか夏の月
秋野火耕
船団
200102
丁寧に象が出てくる夏の月
入江一月
船団
200102
夏の月気配を消して五匹居る
星野早苗
船団
200103
一村が通夜のしづけさ夏の月
鷹羽狩行
十三星
200105
水掃いて水汚したり夏の月
山尾玉藻
火星
200106
まだ雨意の去らぬ空あり夏の月
稲畑汀子
ホトトギス
200107
夏の月今日の終つてをりにけり
稲畑汀子
ホトトギス
200107
星消してゆく山の端に夏の月
稲畑汀子
ホトトギス
200107
夏の月水の彼岸の初老かな
小堀寛
京鹿子
200107
夏の月背広に昼の殺気かな
高橋とも子
200107
フェリー発つ午前○時の夏の月
神蔵器
風土
200108
葉煙草の小屋守る兄や夏の月
北吉裕子
俳句通信
200108
夏の月よそよそしくも水尾を曳く
中原道夫
銀化
200108
娘がこころ少しひろげて夏の月
芳賀雅子
航跡
200108
風来るや大樹を洩るる夏の月
清水晃子
遠嶺
200109
夏の月期待はづれの私語
戸田春月
火星
200109
明日切る乳房つめたし夏の月
田中英子
火星
200109
夏の月子は異国にて誕生日
竹川美佐子
いろり
200109
いとまごひしてをり夏の月天心
石脇みはる
200110
若者の街に迷へり夏の月
小田玲子
百鳥
200111
灯台の赤灯夏の月上る
東莎逍
船団
200111
夏の月あびて近くのポストまで
橋場千舟
船団
200112
夏の月マンション暮しもよろしけれ
山田暢子
風土
200207
同行の芭蕉と曾良と夏の月
須佐薫子
帆船
200207
夏の月隣の屋根に掛りをり
市川伊團次
六花
200207
石棺に彫られし薔薇や夏の月
池田冨美
帆船
200208
くちづけの闇はとろりと夏の月
藤井基史
帆船
200208
伏せて干すお櫃を出でて夏の月
中原道夫
銀化
200208
どこかしら病みゐて赤き夏の月
関洋子
200208
老いきれぬ男は眠り夏の月
沼田巴字
京鹿子
200208
夏の月ありしところに田の光り
加藤富美子
200208
浦の戸の網の雫や夏の月
桑田眞佐子
火星
200209
梅雨
墳頂に静思を頒つ夏の月
吉田節子
円虹
200209
橋の名のひらがな照らす夏の月
桑田眞佐子
火星
200209
鎮火して頤ありぬ夏の月
田中英子
火星
200209
向かうから作務衣の人や夏の月
谷口佳世子
200209
悔恨の心に夏の月赤し
谷榮子
雨月
200209
帰宅願望翼の欲しき夏の月
松本米子
あを
200209
ゆつくりと貨車通過せり夏の月
竹内美智代
酸漿
200210
遠浅の海に貝噴く夏の月
今村恵子
200210
夏の月テトラポッドに染みにけり
島田厚信
火星
200210
引き汐の忘れゆきたる夏の月
三沢蘭
遠嶺
200211
観世縒あまたありけり夏の月
中島陽華
200211
病名は知らせずと決め夏の月
小林玲子
ぐろっけ
200211
夏の月もの言ひさうな影法師
陶山泰子
ぐろっけ
200211
木をのぼる水こそ清し夏の月
正木ゆう子
百鳥
200306
東京の空赤々と夏の月
稲畑廣太郎
ホトトギス
200307
夏の月葬にぎにぎしく終り
須佐薫子
帆船
200308
寝静もるプラハの街や夏の月
田中重子
雲の峯
200308
夏の月流れの先に江戸のあり
津田いちえ
遠嶺
200309
さりさりと魚捌かるる夏の月
渡部義雄
200309
マニキュアのいろ濃くなりぬ夏の月
竹内悦子
200309
夏の月さよなら勝ちよタイガース
西村咲子
六花
200309
いちめんはレタス畑や夏の月
須佐薫子
帆船
200309
石器のきず残る頭骨夏の月
磯海具子
帆船
200309
湯の宿は和洋折衷夏の月
松木清川
ぐろっけ
200309
二階より下りてくる音夏の月
加藤富美子
200310
砂風呂の音のしてゐる夏の月
大東由美子
火星
200310
戦場にカメラを据ゑし夏の月
高倉和子
200310
水口に泥鰌の太る夏の月
田中英子
火星
200311
サーカスの果てし広場の夏の月
川口襄
遠嶺
200312
勤め詠む聖書眠たし夏の月
須佐薫子
帆船
200408
露天湯や木の間越しなる夏の月
岡本直子
雨月
200408
夜半覚めし遍路にうるむ夏の月
羽田岳水
馬醉木
200408
いつまでも楽しき思ひ夏の月
水田清子
200408
城垣の反りしなやかに夏の月
志水芳秀
雲の峰
200408
木のうれが風と擽り夏の月
林翔
200409
白湯さましゐてほんやりと夏の月
宇利和代
京鹿子
200409
夏の月波打ち寄することやまず
木村みかん
200410

 

2020年5月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。