夏蜜柑    82句

夏蜜柑一つうしろ手に行く支那人    京極杞陽

夏蜜柑   甘夏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
頑固なる顔で並べり夏蜜柑 大塚美孝 199809  
ゴットンと汽車は出ていく夏蜜柑 寺田良治 船団 199811  
甘夏柑無農薬とて送り来し 長野碧水 199907  
口に熱夏柑ころり餓鬼食べる 瀧新珠 京鹿子 199907  
夏柑の葉照や土塀くづれたる 加瀬美代子 199909  
まろきこのどこに重さや夏蜜柑 鷹羽狩行 200006  
葉の付くを載せ一と山の夏蜜柑 藤田宏 200007  
外国の庭広々と夏蜜柑 中里カヨ 酸漿 200010  
父の死に会へぬ車中の夏蜜柑 阿部寒林 「夢」 200010  
夏蜜柑剥く母の手の震へをり 今井忍 ぐろっけ 200109  
永らへてまたこの頃や夏蜜柑 林朋子 船団 200109  
甘くない夏蜜柑なり雨上がり 桐木榮子 船団 200110  
夏蜜柑剥くゆつくりと過去消しつつ 能城檀 船団 200202  
夏柑の冬を抱いて香りたつ 鎌倉喜久恵 あを 200208  
袖にかくして夏柑を呉れしひと 鈴木喜三郎 ぐろっけ 200209  
鴉めに夏柑一山やられしと 杉山瑞恵 雨月 200209  
皆んな死んで夏蜜柑になつてゆく 堀内一郎 あを 200305  
段畑の夏柑自転車もう漕げぬ 西山美枝子 酸漿 200307  
口窄む味なつかしき夏蜜柑 早崎泰江 あを 200307  
夏蜜柑転げ中央分離帯 高田令子 200308  
掌で選ばれてゐる夏蜜柑 加賀富美江 遠嶺 200308  
夏蜜柑採りつくしたる宵の月 公山礼子 200309  
夏蜜柑サイクリングの列行けり 片岡静子 200405  
男の手二つに割りし夏蜜柑 赤星惠子 あを 200407  
夏蜜柑むく親指に力入れ 志水千代子 雲の峰 200407  
夏柑の撓むや癒えしかと思ふ 鈴木沙万沙 草の花 200407  
姑の五十回忌の夏蜜柑 田中藤穂 あを 200407  
夏蜜柑むく母の声高うなる 大山文子 火星 200408  
ぽつかりと空に穴あり夏蜜柑 雨村敏子 200409  
夏柑の一樹まかされ寒の栗鼠 西山美枝子 酸漿 200504  
海光の散乱したる夏蜜柑 須佐薫子 帆船 200505  
遠来の友に藁つき夏蜜柑 高倉恵美子 200508  
夏蜜柑買ひにぶらりと島へ行く 秋千晴 200601  
夏蜜柑剥きつつ諭す子に一語 河口仁志 200607  
口中を騒がせて剥く夏蜜柑 風間史子 200608  
夏柑を剥く全開の唾液腺 隅田享子 200610  
同じ事くり返し言ひ夏蜜柑 池崎るり子 六花 200704  
夏蜜柑椿の御所にたわわなり 宮津昭彦 200706 三崎
夏蜜柑土石崩れに踏ん張りぬ 品川鈴子 ぐろっけ 200708  
夏蜜柑大きさ見せるTV電話 伊吹之博 京鹿子 200806  
諍ひて一日無言夏蜜柑 上田幸夫 ぐろっけ 200807  
衒ひなき友の来てをり夏蜜柑 勝見玲子 200807  
をんな旅しゃべり疲れの夏蜜柑 前川ユキ子 200807  
夏蜜柑むくちちははの山の景 数長藤代 200808  
夏蜜柑の覗く山里垣低き 山本孝夫 200808  
それぞれに抛りて配る夏蜜柑 丁野弘 200905  
夏柑や分校裏に猫棲めり 中村外紀子 万象 200908  
遠山や夏蜜柑の木ざわざわと 古林阿也子 200910  
夏蜜柑鈴生り根元に石蛙 藤野寿子 あを 201002  
鳥避けの網張られけり夏蜜柑 井上真江 酸漿 201004  
夏蜜柑あんたがどこさ唄ひし頃 定梶じょう あを 201007  
夏蜜柑売り声の吸はるる石畳 鈴木多枝子 あを 201008  
夏蜜柑たわわに生りて空家なり 柳田和子 酸漿 201008  
屋敷町手入れよろしき夏蜜柑 久世孝雄 やぶれ傘 201008  
甘いとは言へどやっぱり夏蜜柑 芝尚子 あを 201009  
おちてなほ酸っぱいままの夏蜜柑 須賀敏子 あを 201009  
答などとうに出てゐる夏蜜柑 高倉和子 夜のプール 201203  
夏蜜柑火を噴く島に來て〓(手劣)げる 大西八洲雄 万象 201207  
夏蜜柑の根方に灰をまいてをり 谷村幸子 201208  
夏柑の熟れて〓(手宛)がれず山の畑 岡井マスミ 末黒野 201210  
風だよりあの日は遠く夏蜜柑 鈴鹿仁 京鹿子 201306  
夏柑の苦味この世のこととして 鈴鹿仁 京鹿子 201306  
雲ひとつゆきて日向に夏蜜柑 藤井美晴 やぶれ傘 201405  
トンネル出るたび夏柑の花咲ける 杉浦典子 火星 201405  
卓の上の威張つてゐたる夏蜜柑 今井充子 201408  
少年の意気弾けゐて夏蜜柑 松木ひろ ろんど 201408  
夏蜜柑の飛沫に空気膨らみぬ 山本耀子 火星 201408  
海を見る夏柑二つ足元に 野上杳 201409  
ちぎりても減らぬとくれし夏蜜柑 栗原京子 201411  
夏柑採るクルスきらりと胸の谷 益本三知子 馬醉木 201506  
夏蜜柑たわわな町の陶器市 長谷川翠 馬醉木 201507  
意を通すひとのゑくぼや夏蜜柑 堀田順子 馬醉木 201507  
夏蜜柑はらからゆゑに言へぬこと 堀田順子 馬醉木 201508  
でこぼこにリュック膨らむ夏蜜柑 岩下芳子 201508  
夏蜜柑たうたう落ちてをりにけり きくちきみえ やぶれ傘 201605  
昼過ぎの風変りけり夏蜜柑 瀬島洒望 やぶれ傘 201606  
原発の伊予の里から夏蜜柑 秋川泉 あを 201607  
転勤挨拶土佐の夏柑提げて来ぬ埼玉 滝澤千枝 春燈 201608  
指に残る夏柑の香のほろ苦き 田代民子 201608  
夏柑売りずり落ちさうに子を背負ひ 岸洋子 201610  
夏蜜柑洗はれキズの現はるる きくちきみえ やぶれ傘 201703  
日向夏蜜柑金柑虫眼鏡 石森理和 あを 201704  

 

2018年5月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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