6    100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夏迎ふごとくに置かれ憩ひ石 村越化石 200407
鳥放ち一碧の海夏めかす 宇都宮滴水 京鹿子 200408
面映ゆき二の腕夏の来るかな 北村和子 草の花 200408
傘差して家鴨見てゐる仲夏かな 酒井十八歩 草の花 200408
若水牛尻尾遊ぶや島の夏 早川尚子 帆船 200408
夏浅しほつたらかしの湯富士の山 須賀敏子 あを 200408
勢ひにまかせて夏を太りけり 須佐薫子 帆船 200408
百日の夏はじまると道普請 北原東洋男 200408
一樹づつ撫でて狭沼に夏呼べり 小澤克己 遠嶺 200408
古井戸をのぞけば夏の戰かな 八田木枯 夜さり 200409
魚菜藻豆腐また良し夏を生く 星加克己 ぐろっけ 200409
体操のガラで今年の夏エンド! 松山律子 六花 200409
何するも片足立ちに夏迎ふ 野路斉子 200409
瀬は瀬音鷺は佇立を首夏とする 松本鷹根 京鹿子 200409
艦載機の銃撃に遭ふ遠い夏 長崎桂子 あを 200409
神国や夏あかときのヴェール脱ぎ 泉田秋硯 200409
夏久し小糠といふは雨のこと 八田木枯 夜さり 200409
若き等に米寿祝がるる夏は来ぬ 瀬尾幸代 200409
首里城に流るる唄よ海は夏 坪田秀邑 河鹿 200409
夏ふかむ子の血管へ電気メス 中尾杏子 200409
まつたてに少年走る夏のくれ 八田木枯 「夜さり」 200409
ふるさとの用無しの井戸とはの夏 八田木枯 「夜さり」 200409
イタリアのはちみつ届き夏はじまる 関田実香 200409
父の忌や父より倍の夏を生き 上石哲男 築港 200409
さあ仕事夏に負けない赤を着る 篠田純子 あを 200409
手入れよき杉の際立つ加賀の夏 長崎桂子 あを 200409
ハワイアンショップに真夏弾けたり 宮崎裕子 春燈 200409
少年は蕩ける夏の限りかな 八田木枯 「夜さり」 200409
カオスより神の手朱夏の画廊かな 中田禎子 200409
長男の背丈肩幅夏旺ん 坂ようこ 200410
蝶の夏金の双羽を拡げけり 永田二三子 酸漿 200410
注連切つて長刀の稚児夏盛ん 橋添やよひ 風土 200410
この夏の北海道の暑さかな 二口毅 築港 200410
「お転婆」は死語となりけりアテネの夏 林翔 200410
くちなはをつついてゐたり夏の棒 木下野生 200410
句碑の字の下手こそよけれ夏たけなは 中山純子 万象 200410
蝉声の短き夏でありしかな 大橋敦子 雨月 200410
青虫のはらわた真夏のアスファルト 林裕美子 六花 200410
冷水をごくんと夏が過ぎる音 林翔 200410
大日の影の真夏となりにけり 高橋将夫 200410
この夏に負けてひと日をうつらうつら 芝尚子 あを 200410
療養の友の句いきいきと夏へ 坪井洋子 200410
三度目の夏も控への投手かな 齋藤宣子 帆船 200410
髭だけは毎日伸びて夏を病む 泉田秋硯 200410
夏旺ん蜂蜜入れし粥噴きぬ 相沢有理子 風土 200410
夏にこそ炉の火絶やせぬ八十翁 東亜未 あを 200410
夏の犀笑ふほかなし笑ふかな 本多俊子 200410
雄犬の犬臭くなる夏盛ん 柴田久子 風土 200410
一病と共に八年夏を越す 後藤茂 百鳥 200410
カレー屋に野球少年夏旺ん 中島瑞枝 百鳥 200410
ミルクの膜透かす夏の成層圏 木村みかん 200410
雲の間は古伊万里の紺夏の声 遠藤タミ子 京鹿子 200410
ブルーベリー帽子いつぱい摘みて夏 高橋あゆみ 200410
ゆく夏の寺に残れる血天井 池尻足穂 雲の峰 200410
この夏の手足の重さ遠海鳴 田中藤穂 あを 200411
死ぬ迄の何時か読む本夏をはる 泉田秋硯 200411
真つすぐな雨粒じきに終る夏 玉川梨恵 200411
起重機のせり上げてゐる朱夏の天 青山悠 200411
王さまの告白ゲーム短い夏 直江裕子 京鹿子 200411
増へすぎる写真ことさら夏の写真 玉川梨恵 200411
井戸蓋に伏せあるつるべ夏了る 高橋千美 京鹿子 200411
大氷河夏のなごりのうす濁り 深野敦子 200411
白黒と言わずグレーの夏も良し 中野英歩 八千草 200412
病み疲れ何時もと違ふ夏は逝く 寺島順子 雨月 200412
マラソンの腰のお守りアテネの夏 加藤君子 火星 200412
魚拓貼り夏にはかなる海の駅 坪井洋子 200501
療養の友の句いきいきと夏へ 坪井洋子 200501
百年の糠床届く盛夏かな 安永圭子 風土 200501
飛箱の最上段を跳んで夏 菅原末野 風土 200501
男みな痴漢に見ゆる夏は来し 堀内一郎 あを 200505
起重機のせり上げてゐる朱夏の天 青山悠 200411
王さまの告白ゲーム短い夏 直江裕子 京鹿子 200411
増へすぎる写真ことさら夏の写真 玉川梨恵 200411
井戸蓋に伏せあるつるべ夏了る 高橋千美 京鹿子 200411
病窓は首夏の火山に真向へる 大磯幸子 河鹿 200411
大氷河夏のなごりのうす濁り 深野敦子 200411
白黒と言わずグレーの夏も良し 中野英歩 八千草 200412
病み疲れ何時もと違ふ夏は逝く 寺島順子 雨月 200412
マラソンの腰のお守りアテネの夏 加藤君子 火星 200412
魚拓貼り夏にはかなる海の駅 坪井洋子 200501
療養の友の句いきいきと夏へ 坪井洋子 200501
百年の糠床届く盛夏かな 安永圭子 風土 200501
飛箱の最上段を跳んで夏 菅原末野 風土 200501
男みな痴漢に見ゆる夏は来し 堀内一郎 あを 200505
稽古会近づく夏となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200506
おもむろに膝抱きこめば海は夏 小澤克己 雪舟 200506
山雨急風先立てて夏の荘 稲畑汀子 ホトトギス 200506
万博に夏姿なる親子連 水谷みつゑ 築港 200507
迷路めく地下道出でしわつと夏 直井たつろ 風土 200507
緋の糸の杼(ひ)の行き来して真夏かな 高橋将夫 星の渦 200507
酢につけて酢を抜きてより真夏かな 高橋将夫 星の渦 200507
夏浅き素顔訪はれてをりにけり 岡本眸 200507
寒さの夏一駅を席ゆづらるる 伊藤白潮 200507
朱夏の絵に金色の鶴ならび飛ぶ 高橋将夫 星の渦 200507
師の句碑にまみえて夏のはじまりぬ 中島伊智子 酸漿 200507
お砂持過ぎれば夏の盛り来ぬ 中野あきを 築港 200507
夏はもとより金色とこんちきち 高橋将夫 星の渦 200507
いちにのさん子と川波を跳んで夏 西山美枝子 酸漿 200507
啄木の砂キュッキュッと鳴かせ夏 大庭三千枝 200507
弾痕をほほに父は夏帰国 吉弘恭子 あを 200508
夏 →7

 

2021年6月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。