5   100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
男等に夏の実感網タイツ 泉田秋硯 200309
ご寮人さん夏の小袖を着てゐたる 中島陽華 200309
貝殻を集めてをりし妻の夏 堀内一郎 あを 200309
白装の一団湖へ夏念佛 伊藤白潮 200309
少年に父の剛球夏旺ん 高橋邦夫 風土 200309
水で顔打ちて夏くるきざしかな 宮川みね子 風土 200309
寝る頃に風出でて夏まだ浅き 坪井洋子 200309
憂きことは地に置き夏の観覧車 吉村春風子 遠嶺 200309
酪農に転業の夏イヤリング 磯海具子 帆船 200309
蛇笏より一つ若かり夏旺ん 神蔵器 風土 200309
檣柱はすでに夏呼ぶ風の中 豊田都峰 京鹿子 200309
男等に夏の実感網タイツ 泉田秋硯 200309
ご寮人さん夏の小袖を着てゐたる 中島陽華 200309
貝殻を集めてをりし妻の夏 堀内一郎 あを 200309
少年に父の剛球夏旺ん 高橋邦夫 風土 200309
水で顔打ちて夏くるきざしかな 宮川みね子 風土 200309
寝る頃に風出でて夏まだ浅き 坪井洋子 200309
憂きことは地に置き夏の観覧車 吉村春風子 遠嶺 200309
酪農に転業の夏イヤリング 磯海具子 帆船 200309
蛇笏より一つ若かり夏旺ん 神蔵器 風土 200309
檣柱はすでに夏呼ぶ風の中 豊田都峰 京鹿子 200309
乗馬して高原の夏満喫す 西村しげ子 雨月 200309
稜線の空に浮き立つ盛夏かな 中村克久 雲の峰 200309
情けないところも含め夏の恋 玉川梨恵 200309
舞姫の裳裾の華や夏の宴 阿部昭子 遠嶺 200309
寝る頃に風出でて夏まだ浅き 坪井洋子 200309
泪など駆けて飛ばせり少女の夏 湯浅夏以 遠嶺 200309
二三日この眠たさは夏のもの 有吉桜雲 200309
黒竹のそよぎも夏のはじめかな 高橋千美 京鹿子 200309
再会の海青き島約す夏 山田弘子 円虹 200309
中指の爪割れ夏を行かしむる 伊藤白潮 200309
午後の濤起ちあがりくる港朱夏 佐々木幸 200309
沖は首夏波ひかりては色深め 成川和子 200309
夏盛ん五黄の寅の漢かな 楠翁 200309
百号はすぐに百年夏の宴 塩川雄三 円虹 200310
菓子箱に天使の絵柄夏ゆふべ 細田いずほ 遠嶺 200310
盛りなく今年の夏は果てにけり 山荘慶子 あを 200310
大胆に閉ぢる改札夏旺ん 加藤峰子 200310
老人会夏期大学の始まりぬ 須佐薫子 帆船 200310
夏手当成果配分厳格に 泰江安仁 百鳥 200310
輪潜りす夏の健康願ひつつ 上岡末喜 築港 200310
日まはりのこの一本を夏とする 鎌倉喜久恵 あを 200310
年齢差大きく夏の文届く 玉川梨恵 200310
夏一夜ハリーポッター駆け巡る 寺内信 遠嶺 200310
からつぽの水槽夏を惜しみけり 須佐薫子 帆船 200310
夏好きと言ひその夏に逝き給ふ 宮本俊子 雨月 200310
海のいろ見ていて朱夏のきたりけり 加藤富美子 200310
品書きも夏スリッパも用意出来 池田久恵 ぐろっけ 200310
難解に仕立てし夏の野外劇 左官治郎 200310
厩舎より白馬引き出す夏乙女 上石哲男 築港 200310
演題は未定のままや夏季講座 出口賀律子 雨月 200310
みんみんが戻りし夏を喜べり 八木葉子 酸漿 200311
口紅をローズカラーに夏浅し 岐部陽子 八千草 200311
夏嫌い昭和の忌日続くゆえ 土屋利之 ぐろっけ 200311
夏浅き風のとまりぬ筆の先 岐部陽子 八千草 200311
夏の寺木立にかくす放水銃 中谷喜美子 六花 200311
伝えたき言葉ありても黙す夏 中尾廣美 ぐろっけ 200311
坂町に夏の名残の雨粗し 北吉裕子 雲の峰 200311
恐竜の骨組み上がる夏天かな 安里道子 200311
あの夏のカンナ野におけ幾柱 直江裕子 京鹿子 200311
夏季講習へ行く子見上げて送り出す 坂井和子 酸漿 200311
よみがへる故人ら朱夏の短冊展 丹生をだまき 京鹿子 200311
雨やどり夏のバーゲンセールかな 馬場美智子 六花 200311
里川に靴脱ぎ夏を惜しみけり 田所節子 200312
水しぶき今年も夏がやつて来た 吉田真弓 200312
針穴の向かうに夏の気配あり 島田玉枝 200312
吹奏楽真夏の闇を揺るがしぬ 鷲見和子 200312
一夏の蝉声の滲み能舞台 芝川百合子 京鹿子 200312
夏少女こりこり歩くトウシューズ 角谷美恵子 ぐろっけ 200312
夏蕎麦の茎の紅いろ山の雨 栗原梅子 対岸 200312
一頭二頭太秦に朱夏の牛 岡井省二 省二全句集 200312
夏を越す蝌蚪法然の紫雲水 小山和男 京鹿子 200401
奈良井宿夏も杉玉一つ吊る 芦川まり 八千草 200401
パラソルや夏の過ぎゆく波の音 飯塚雅子 200401
伏せて干すボート山湖の夏了る 有働亨 馬醉木 200402
歳時記の夏の表紙の赤かりし 伊藤律子 帆船 200402
常夏の島に初旅華甲祝ぐ 野田光江 雨月 200403
鷽の子の高原の夏迎へたり 田中きよ子 酸漿 200403
降りたちてここは真夏のクリスマス 岩松八重 六花 200404
「海ゆかば」忘ることなき青き夏 橘沙希 「月の雫」 200404
うつぼ干し夏百日の始りぬ 須佐薫子 帆船 200405
照りすでに夏街路樹の疎なるとも 岡本眸 200405
マロニエの若木育てん庭の夏 稲畑汀子 ホトトギス 200405
古書街の灯をつらねたる神田首夏 安陪青人 雨月 200406
老いらくの道行めくも夏湯治 伊藤白潮 200406
泥火山大小乳房めけり夏 伊藤白潮 200406
山を見るわが一ト夏を律すべく 岡本眸 200406
夏寝巻点滴をして多弁なり 左官治郎 200407
夏の闇彼方に南十字星 吉成美代子 あを 200407
息抜けぬ仕事の山を崩す夏 稲畑汀子 ホトトギス 200407
いきなり夏妻が手渡すパナマ帽 木村風師 馬醉木 200407
山気溶く湖夏のソナタかな 中村清志 200407
天井に猿股を吊り夏湯治 伊藤白潮 200407
八つほど病名もろていざ夏を 松山律子 六花 200407
写楽の手真似て遊べり夏浅し 田中藤穂 あを 200407
喜寿同志夏の普段着ほめ合ひて 田中藤穂 あを 200407
埒もなくはみ出してゐる島三夏 鈴鹿仁 京鹿子 200407
眼窩より暗し盛夏の火口壁 高崎武義 200407
回天の真青な夏なだそうそう 竹内弘子 あを 200407
夏浅し茶筅の音のひたすらに 水田清子 200407
夏 →6      

 

2021年6月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。