茄 子 5   46句

茄子買うてまた縫ものや祭前    清原枴童

茄子の花  茄子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
賀茂茄子や乳房を交叉おんぶ紐 奥田筆子 京鹿子 202010
多言語のお国自慢や茄子料理 柿沼盟子 風土 202010
煮浸しの茄子の小鉢は盆の膳 能村研三 202010
茄子の紺新車のやうに並びをり 能美昌二郎 202010
大なりの胡瓜の蔭の小さき茄子 延川笙子 六花 202010
菜園の茄子は大きく曲がりゐる 廣瀬雅男 やぶれ傘 202010
初茄子の笑ひ上手を洗ひけり 加賀荘介 202011
初秋の茄子大盛で戴きぬ 谷口一献 六花 202011
ほまち田の自分免許の長茄子 亀井福恵 京鹿子 202011
焼茄子や食ひ道楽の父偲び 小田嶋野笛 末黒野 202011
恙無く三九日の茄子煮浸しに 小田嶋野笛 末黒野 202102
種茄子に火星最接近の夜 木暮陶句郎 ホトトギス 202104
仁右衛門島金銀茄子にあゆの風 小林共代 風土 202104
川近し鳥飼茄子のまろみかな 中田禎子 202104
魚めきて跳ねてをりけり長茄子 沼田巴字 京鹿子 202106
白茄子や農一本の村起し 沼田巴字 京鹿子 202106
茄子漬くる指に亡母の匂ひかな 内山みち 末黒野 202108
初茄子や籠にあふるる陽の匂ひ 菊池和子 京鹿子 202109
いい朝のいい茄子漬と白い飯 平佐悦子 202109
洗ひ桶茄子五つほど浮かびをり 吉田幸恵 やぶれ傘 202110
茄子漬けて今日の仕事は仕舞とす 奥田温子 やぶれ傘 202110
誰とも逢はなかつた一日茄子を焼く 浜福惠 風土 202110
茄子の紺姉を師とせしこと多し 持田信子 春燈 202110
朝採りや紫紺の茄子に指濡らす 大川暉美 末黒野 202112
いただきし茄子と胡瓜を浅漬に 神山市実 やぶれ傘 202112
茄子を焼く遅き昼餉に三四本 木村瑞枝 やぶれ傘 202112
種茄子が埃に塗れ畝隅に 渡邉孝彦 やぶれ傘 202201
一盛りの茄子売れ残る戸板かな 渡辺やや 風土 202208
茄子艶やか離宮の風の透きとほる 塩貝朱千 京鹿子 202209
井戸水のするするすべる茄子の紺 岩木茂 風土 202209
煮くづるるまで煮て茄子のボロネーゼ 青谷小枝 やぶれ傘 202209
焼茄子の香り厨に満ち満ちて 内田梢 末黒野 202209
玄米の朝飯に添へて初茄子 秋川泉 あを 202210
修羅の世のゆふぐれに茄子焼きにけり 小林文良 春燈 202210
雨上がり紫紺の艶の初茄子 大川暉美 末黒野 202210
茄子の馬日のあるうちに迎へねば 増成栗人 202210
茄子を漬くこれが幸せならむかな 志方章子 六花 202210
世に古れば苦さも好む焼茄子 高木晶子 京鹿子 202210
立ち詰めの母の生涯茄子の馬 井尻妙子 京鹿子 202210
茄子焼いて晩年の日々つつがなし 佐藤千恵 京鹿子 202210
相性に縁と不思議や茄子にしん 菊池和子 京鹿子 202211
白茄子のトロトロ旨し日曜日 須賀敏子 あを 202211
糠味噌の茄子を八月十五日 赤峰ひろし 202211
風少し焼き茄子の皮はがれゆく 高橋詩 202211
花ひとつ付けて売らるる茄子の苗 廣瀬雅男 やぶれ傘 202307
茄子→ 1

 

2023年7月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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