菜の花 5      100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
菜の花の一角てんねんちぢれつ毛 瀬川公馨 201206
菜の花に風吹きすぎて浄土かな 山本達人 かさね 201206
菜の花にくすぐられているお位牌 蓮尾みどり ぐろっけ 201206
菜の花や畑に傾く猫車 倉橋千代子 末黒野 201207
菜の花や淀で束ぬる京の川 岡本尚子 風土 201207
菜の花や野末に雲の席つくる 豊田都峰 京鹿子 201207
菜の花や明日へと続く今日楽し 河村啓花 ろんど 201207
菜の花や渡りしはずの忘れ水 深澤鱶 火星 201207
菜の花や天井川に水流る 福島せいぎ 万象 201207
菜の花の畑の果てに没る日かな 藤井美晴 やぶれ傘 201207
菜の花の径にへんろのみちしるべ 栗山恵子 雨月 201207
菜の花の黄を尽くしたる輪中かな 水谷靖 雨月 201207
菜の花の一つ一つを虻めぐる 大坪景章 万象 201207
菜の花に入り菜の花を出でにけり 藤生不二男 六花 201207
菜の花にまぎれスピード取締 細川知子 ぐろっけ 201207
菜の花や自転車土手に乗り捨てて 山内碧 201208
菜の花へ基地の砲音とどろきぬ 大湾宗弘 万象 201208
菜の花の先は霞浦の青さかな 塚原洋子 201208
菜の花やいつかは点となる記憶 瀬尾千鶴枝 京鹿子 201301
先がけの菜の花ゆれる入日影 杉原ツタ子 201304
春立つや菜の花ひとつ橋灯す 上原重一 201304
菜の花を手に城山を下りけり 山田六甲 六花 201304
菜の花や河にかかりし貨車の音 柴田佐知子 201304
菜の花や保育園児の昼寝時 布村松景 春燈 201305
常薬はもたず菜の花茹であがる 山崎靖子 201305
ちちははも黄泉に菜の花食べをらむ 荒井千佐代 201305
墓参り土手に菜の花あずさ号 森理和 あを 201305
菜の花をみくじのやうに選りにけり 鎌田光恵 201305
菜の花をなびかせ快速中央線 井上石動 あを 201305
菜の花や父の単車は二人乗り 斉藤裕子 あを 201305
菜の花やソネツトなんぞ諳じて 瀬川公馨 201305
大河たうたう菜の花を置き去りに 楠原幹子 201306
業平橋菜の花化して蝶となる 神田恵琳 春燈 201306
菜の花や話上手のバスガイド 菊地崇之 かさね 201306
菜の花を活けて壺売るござれ市 山田春生 万象 201306
菜の花を越えて一礼白昼夢 福永尚子 ろんど 201306
菜の花より豆粒ほどの子の列よ 福永尚子 ろんど 201306
菜の花や沈みては浮く白き蝶 村上絢子 馬醉木 201306
菜の花や其は愛づるもの喰らふもの 小林清彦 末黒野 201306
菜の花や重ねし嘘を解き放つ 葉山彰 ろんど 201306
入相の中洲菜の花あかりして 窪田粧子 馬醉木 201306
菜の花の揺るる車窓や鳶の舞 荒井貞子 末黒野 201306
菜の花の生まれ持ちたる午後の色 中居由美 船団 201306
菜の花に釣られて巡る岬かな 小林清彦 末黒野 201306
菜の花の影に集まる小鮠かな 佐藤喜仙 かさね 201306
初物の菜の花に先づ絵の具とく 古林田鶴子 ぐろっけ 201307
菜の花に疲れし心癒さるる 西川春子 春燈 201307
菜の花や旅立ちの歌口遊む 橋本修平 かさね 201307
菜の花も食べるにをしき蕾あり 古林田鶴子 ぐろっけ 201307
金色の菜の花畑浄土めく 安藤虎酔 かさね 201307
大藁屋嫁菜の花の中に朽つ 小林輝子 風土 201312
葉牡丹の花は菜の花暮の春 瀧春一 花石榴 201312
菜の花の岬に高き波しぶき 長憲一 201312
菜の花の大空にあり熱気球 中原幸子 船団 201403
共に見し菜の花けふも見にきたり 山荘慶子 あを 201404
一面の菜の花追うて遊びをり 竹中一花 201404
菜の花や比良白峰は湖に映え 笹井康夫 201405
菜の花を追うて越えたる橋二つ 竹中一花 201405
菜の花や貨車と客車の音違へ 柴田佐知子 201405
菜の花の潮満ちて来る干拓地 工藤ミネ子 風土 201405
菜の花の香りに咽せる浜離宮 斉藤裕子 あを 201405
菜の花の化したる蝶の低く低く 大島英昭 やぶれ傘 201405
菜の花に埋るるばかり無人駅 水原春郎 馬醉木 201405
一面の菜の花丹田に欲しき 田部井幸枝 201405
原子炉を抱いて菜の花半島よ 坪内稔典 船団 201406
生あくびして菜の花の中にをり 小林正史 201406
半島の膝に原子炉菜の花も 坪内稔典 船団 201406
菜の花や磨けばひかるおくどさん たかはしすなお 201406
菜の花や歩いて若さとり戻し 田所節子 201406
菜の花や素描にはらとこぼれくる 佐藤恭子 あを 201406
菜の花やふと忘れふと思ひ出す 根岸善行 風土 201406
菜の花やおならの数をメモしたる 荒井和昭 201406
菜の花の眼にしみるにほひかな 熊川暁子 201406
菜の花にパラグライダー降りて来し 秋千晴 201406
菜の花と並べて売りし高野槙 上辻蒼人 風土 201406
菜の花の電車乗りけり一輛車 田中臥石 末黒野 201407
眠くなる日差し菜の花蝶と化す 近藤喜子 201407
菜の花明り眩しさに眼を閉づる 中島知恵子 雨月 201407
菜の花や木造校舎に三教室 佐野つたえ 風土 201407
菜の花や梅あをあをと美しく 鴨下昭 201407
菜の花や大きくなって行く歩幅 桑名さつき ろんど 201407
菜の花や埴輪の口の動きさう 清水佑実子 201407
菜の花や周防訛の一両車 波多野孝枝 末黒野 201407
菜の花や菜の花いろの電車来る 藤沢秀永 201407
菜の花の前カメラ出す老夫婦 行川秀雄 末黒野 201407
菜の花の吹かれて島の動きけり 松田泰子 末黒野 201407
菜の花に抱かるるごと乳母車 西川みほ 末黒野 201407
九頭竜や菜ノ花摘みの大曲り 時澤藍 201407
五六宿へ舟は菜の花づたひかな 池端英子 ろんど 201408
月出帯食菜の花月をひとり占め 岡山敦子 京鹿子 201408
いちめんの菜の花踏まれませんやうに 鈴木江奈 201408
菜の花や野崎まいりの口三味線 鳥居美智子 ろんど 201408
菜の花や端切れ編み込む藁草履 田岡千章 201408
菜の花や右に左に児の走る 秋津令 201408
菜の花の堤を花菜風と行く 遠山のり子 201408
捨て畑にどつと菜の花立ち上る 内海良太 万象 201504
菜の花や波にも言葉あるごとし 中山静枝 201505
菜の花の音なく丈の伸びにけり 宮沢治子 春燈 201505
菜の花の向かうは空と海ばかり 内山照久 201505
菜の花やわづか五分の渡し舟 秋千晴 201505
菜の花 →6      

 

2021年4月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。