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桃 2 (水蜜桃・白桃)    100句

白桃や火種は胸の奥の奥    小桧山繁子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
両の手でつつみ白桃洗ひけり
朝妻力
俳句通信
200109
水蜜桃どこぞを老いの起點とす
中原道夫
銀化
200109
白桃の薄紙芳情にも似たる
中原道夫
銀化
200109
白桃にやさしく爪をたてにけり
久保田一豊
いろり
200109
百桃の香や起き抜けの顔おもし
渡辺友七
あを
200109
太陽を吸ふごと水蜜桃を吸ふ
神蔵器
風土
200110
七十の二病息災桃すする
神蔵器
風土
200110
熟れ桃の香をふるさとの香りとも
前田達江
200110
自らの重みに傷み水蜜桃
前田達江
200110
白桃や蔵王嶺うかぶ夜の雷火
和田和子
馬醉木
200110
白桃を分ちたべたり種子ひとつ
加藤翅英
京鹿子
200110
赤ん坊の口いつも濡れ水蜜桃
西山美枝子
酸漿
200110
雀等の声を遠くに桃熟るる
長坂ヤス子
酸漿
200110
流れつく波乱含みの桃であり
中原道夫
銀化
200110
桃はまう上げてしまひぬなどと云ふ
亀田愚風
銀化
200110
吾が胸の鏡よ牛と白桃と
竹内悦子
200110
桃の種干乾びてをり銀の皿
竹内悦子
200110
白桃やひたひた寄する夜の水
水野恒彦
200110
その時の舌うつくしき夜の桃
吉田汀史
200110
指跡をつけて桃買う羽目となり
中村みち子
ぐろっけ
200110
白桃の傷みあはれむ男の手
伊藤一枝
酸漿
200111
灯を消すや桃の香にほふ母の部屋
柳沢杏
酸漿
200111
滴る吸う完熟白桃逃すまじ
立岩利夫
海程
200111
仮橋を渡り灯しの夜の桃
中島陽華
200111
白桃の箱を開いてをりしかな
竹中一花
200111
桃匂ふ産屋見舞と云ふ習慣い
小林玲子
ぐろっけ
200111
桃すする心臓に水あつまりて
掛井広通
200112
かといつて固き桃でもをはれまい
朱間繭生
銀化
200112
白桃を食ぶ恍の声惚の顔
岩田沙悟浄
円虹
200112
白桃や心身軽くなりたまへ
石脇みはる
200112
真夜中のハイウェイ桃をむく女
角田信子
六花
200112
桃剥きし細き指もて嫁ぎゆく
川端和子
星月夜
200112
白桃の雫二人の夜を充たす
川端和子
星月夜
200112
海や噛んでくだいて桃の仁
岡井省二
200201
桃のタネ植えて真っ赤なお月様
黒田さつき
船団
200201
白桃や匂ふばかりのややの頬
久保恵子
200202
夢違へ観音冬の桃ふたつ
栗栖恵通子
200202
桃園にメールがとんできたりける
高橋将夫
200204
桃の弓つがへて見えぬ鬼へ引く
土田祈久男
200204
船揺れの柱に縛す桃の壺
品川鈴子
ぐろっけ
200204
桃実る茶店の旗は武田菱
栢森定男
あを
200207
塗りたててみても桃の毛はじくなり
中原道夫
銀化
200207
熟れきれぬ二分を餞桃発ちぬ
十見達也
銀化
200207
骨格の正しき桃の種の位置
中原道夫
銀化
200208
一つづつ袋の中の桃灯る
大島雄作
200208
桃を捥ぐ右手左手女の手
宮原みさを
花月亭
200208
白桃を削切りにして夫の前
斉藤由美子
ぐろっけ
200208
白桃に触れたる後ろめたさあり
斎藤棹歌
200209
遠山に向いてほんのり桃熟るる
河口仁志
200209
マニキュアの爪立てて剥く桃の皮
長谷川守可
百鳥
200209
遠空に顔向けて桃啜るなり
村越化石
200209
桃食ひてその仁さへも余さずに
勝亦年男
200209
奥の間の闇に白桃置かれあり
小澤克己
遠嶺
200209
夏桃の一つ一つが大事にて
高橋将夫
200209
見つからぬ桃の種なり夜も更けて
中原道夫
銀化
200209
久闊を叙する一夜や水蜜桃
斉藤静枝
あを
200209
葉を添へて豊かみなぎる箱の桃
福田蔦恵
帆船
200210
白桃を剥き甘き香を手に移す
岸直人
築港
200210
夏桃の熟しきつたる眠りかな
高橋将夫
200210
音もなく白桃の色闌けてきし
延広禎一
200210
白桃や身の裡いつもかすり傷
下村志津子
銀化
200210
狼の桃に火の香や送り盆
宮京子
銀化
200210
桃固しわたしらしいのかもしれぬ
石山正子
銀化
200210
いまさらに手のつけられぬ桃ふたつ
水木沙羅
銀化
200210
白桃をそつと剥きけり滴れり
芝尚子
あを
200210
両の掌の桃のかたち桃受くる
山尾玉藻
火星
200211
てのひらの桃のかたちに桃洗ふ
城孝子
火星
200211
水蜜桃喉を滑るさ中なり
雨村敏子
200211
潮引いて二つに割れし桃の種
雨村敏子
200211
一句添へ桃の甘さをゑがきけり
大沼眞
200211
駅地下を埋めて白桃瑞々し
小峯雅子
酸漿
200211
白桃の食べ頃となりお仏壇
神山ゆき子
200212
桃剥きし手のふくよかに匂ひけり
清水晃子
遠嶺
200212
白桃を上手に夫のむきくるる
萩谷幸子
雨月
200212
桃二つ片一方がややいびつ
今瀬剛一
対岸
200212
次男教人結婚
桃のうちに食ひて捨てけり桃の実を
佐藤喜孝
青寫眞
200304
前脳の混沌として桃の昼
伊藤稔代
200307
桃の実の小さく結び光り出す
芝宮須磨子
あを
200307
白桃や死よりも死後がおそろしき
八田木枯
晩紅
200308
桃の実をまた膨らます低気圧
林和子
200309
白桃をすすりこぼせしごとくかな
山田六甲
六花
200309
白桃を剥く妹を笑はせて
福井隆子
対岸
200309
桃むくや夜空は水をふふみをり
加藤富美子
200310
白桃のやうに明るい屋根の石
男波弘志
200310
桃の実に威しのカラス揺れてをり
城尾たか子
火星
200310
白桃を丸ごとかじる海の家
谷野由紀子
雲の峰
200310
桃熟れぬ行き止まりとある路地奥に
松崎鉄之介
200310
白桃を食べ三つほど若返る
中村房枝
六花
200310
桃の種まだストレスの抜けずゐる
大村孝
百鳥
200310
初桃をむきて遺影に二分ほど
芝尚子
あを
200310
桃を吸ふ鍔広帽の影の中
南うみを
風土
200310
桃すする首さし伸ばし家族なり
風間史子
200311
夜爪して桃の匂ひに噎びけり
田村園子
200311
白桃を食ふて初恋談義かな
荒木甫
200311
持替へて桃を載せたる掌
伊藤一枝
酸漿
200311
太陽の熱のさめざる桃をもぐ
森田久枝
築港
200311
白桃の紙の衣に身をつつみ
石渡雁聲
築港
200311
白桃の匂ひ濃くなるセレナーデ
岩月優美子
200311
石囲して白桃を浮かべあり
太田土男
百鳥
200311
皿に桃娘が母をかるく打つ
道具永吉
対岸
200311

2011年8月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。