水澄む6      59句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
腎臓を病めり青山水澄めり 田中臥石 末黒野 202001
水澄むや小鷺のねらふ稚魚の群 菅野日出子 末黒野 202001
水澄むや白磁の壺の肌触り 青木まゆみ 202001
水澄むや古池守護の石蛙 山下健治 春燈 202001
澄む水に絡まる水も澄んでをり 湯川雅 ホトトギス 202001
閼伽桶の水澄む波郷忌なりけり 田中臥石 末黒野 202002
澄む水に舞台化粧を落しけり 和田華凛 ホトトギス 202002
水澄むや楽器のようにならぶ骨 木村和也 船団 202003
大岩をたばしる神の水澄めり 岸洋子 202003
砂利道の水澄んでゐる水たまり 大崎紀夫 やぶれ傘 202010
大岩に裾を濡らして水澄めり 菊地光子 202011
白神はカヌーの聖地水澄めり 木村あさ子 202011
水澄むや白磁の壺の肌触り 青木まゆ美 202011
歌枕おとなふ旅ぞ水澄めり 佐藤克江 202012
水澄むや己が影踏む鷺一羽 岡野里子 末黒野 202012
水澄みて己と出合ふ句帳かな 芝田幸恵 末黒野 202012
水澄むや碑寂と池の中 橋場美篶 末黒野 202012
水澄みて影をもたざる魚走り 塚越弥栄子 末黒野 202012
水澄みて般若の面の瞬かず 和田華凛 ホトトギス 202101
漣にリズム刻みて水澄める 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
大江戸と小江戸を繋ぐ水澄めり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
その中に命育む水澄めり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
夫といふをとこのふしぎ水澄めり 千田百里 202110
水澄みて三角池といふ虚ろ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202110
水澄んでくちぼそなどもその辺に 根橋宏次 やぶれ傘 202111
水澄むや道端の供花あたらしき 斉藤みちよ 春燈 202112
立ち枯れの木々を収めて水澄めり 森清信子 末黒野 202112
富士全容映ゆる湖水澄めり 高木邦雄 末黒野 202112
雪舟の橋立の水澄みにけり 南うみを 風土 202112
水澄んで咀嚼静かな老姉妹 赤石梨花 風土 202112
渡月橋の下に空あり水澄めり 菊池和子 京鹿子 202112
水澄みてポプラ一樹の影流る 塙誠一郎 202112
水澄みて映りし上田五千石 稗田寿明 202112
水澄むや唐桟の藍よかりける 栗坪和子 202112
伏流水湛へて富士の水澄めり 浜崎喜美子 202112
ソプラノは空の高みへ水澄めり 林昭太郎 202201
千年を湧き継ぐ神の水澄めり 渡辺やや 風土 202201
笹舟に合はす歩巾や水澄めり 長尾タイ 末黒野 202201
水澄むやかはとの底に飯の粒 古橋寛人 風土 202203
水澄んで既に終わったひとといる 直江裕子 京鹿子 202203
水澄むや影より淡く陸封魚 深川淑枝 202205
水澄むや水上バスの音軽し 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
水澄みて水車の音も澄みゆけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
交叉する鯉の曲線水澄める 今井肖子 ホトトギス 202210
渓谷は風の工房水澄めり 石原孝人 京鹿子 202210
水澄むや道端の供花あたらしき 斉藤みちよ 春燈 202212
水澄みて鯉の囁き聞え来る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
水澄めりいよよ深まる水の黙 菅原健一 202211
水澄むや鷺の嚥下の速やかに 篠田純子 あを 202211
魚沼の棚田水澄み畔厚し 眞田忠雄 やぶれ傘 202212
水のなか水湧き出でて水澄めり 菅原健一 202212
笹藪を抜けて木道水澄めり 森清堯 末黒野 202212
水澄むや渓に響ける若き声 小山すみ子 末黒野 202212
境涯を水に讐へて水澄めり 松本鷹根 京鹿子 202212
水占ひ貴船の宮の水澄めり 大西逸子 京鹿子 202212
水澄むや恐恐入るる小さき足 谷口律子 末黒野 202301
水澄みて藻を裏返す流れかな 谷安喜美子 末黒野 202301
ふるさとの川瀬や今も水澄めり 安立公彦 春燈 202301
水澄むや梅花藻なびく街の川 辻泰子 春燈 202301
水澄むや郷関思ふ心こそ 石黒興平 末黒野 202302
水澄む→ 1

 

2023年9月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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