ミモザ 3     85句

ミモザ咲く窓に私も黄色着て   村田静枝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
花ミモザこの世眩しきこと続く 山田暢子 風土 201907
花ミモザ感情過多の連鎖して 奥田筆子 京鹿子 201907
町角の珈琲店やミモザ咲く 佐藤まさ子 春燈 201907
南仏の明るき空やミモザ咲く 高橋和女 春燈 201907
葬送の子女のオルガン花ミモザ友逝く 笹村政子 六花 201908
緩やかに風まとふごとミモザ咲く 吉田幸恵 やぶれ傘 201908
花ミモザ濃き鉛筆でうすく書く 奥田筆子 京鹿子 202001
ミモザ咲きわが誕生の日や近し 安立公彦 春燈 202004
二代目のミモザの花も今盛り 稲畑汀子 ホトトギス 202004
花ミモザ登校のこゑきらきらと 有松洋子 202005
朝のカフェオレすぐそばにミモザ咲き 大崎紀夫 やぶれ傘 202005
花ミモザ香る国際女性デー 赤座典子 あを 202005
いつまでも暮れぬ夕空花ミモザ 菊地光子 202006
胸中に持てあます闇花ミモザ 栗原公子 202006
籠り居やミモザ明かりと風愛し 升田ヤス子 六花 202006
秘密の恋なんてお洒落ね花ミモザ 志方章子 六花 202006
ミモザたわわたわわ何する気もおきず はしもと風里 202006
寡婦となりし友に吹け吹けミモザの風 松井季湖 202006
曲がり角飛び込んでくるミモザの黄 谷口律子 末黒野 202006
カリヨンの響く夕べや花ミモザ 谷口律子 末黒野 202006
ブティックの新装なるや花ミモザ 峰幸子 末黒野 202006
道路工事ミモザ大樹のしばし揺れ 片井久子 春燈 202007
『住い読本』読む窓の辺のミモザかな 片井久子 春燈 202007
畑中に一本の道花ミモザ 村田武 やぶれ傘 202007
ミモザ咲く橋の袂の美容院 杉山くみ子 末黒野 202008
結露の窓ミモザの花の潤みけり 窪みち子 202010
花ミモザ首都の表情和ませて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
遠目にも黄の鮮やかにミモザ咲く 須賀敏子 あを 202104
店先にその日の花と言ふミモザ 渡邊孝彦 やぶれ傘 202105
花ミモザカテドラルまでもう少し 安藤久美子 やぶれ傘 202105
色あせたミモザの花に残尿感 瀬川公馨 202105
ミモザ咲く退院の日の日本晴 中貞子 202105
ワクチンの注射漸く花ミモザ 井上正子 春燈 202105
ミモザ咲くファームに展ぐ昼餉かな 浜福惠 風土 202105
吹き荒るる風の一日や花ミモザ 岡田史女 末黒野 202105
喜びに少しの狂気花ミモザ 平松うさぎ 202105
乗つて知るバス停上に花ミモザ 黒澤次郎 やぶれ傘 202105
ミモザ咲く小さき家の新しき 小池一司 やぶれ傘 202105
かをりまで水に映せり花ミモザ 米田紀子 202106
幸福を描くなら庭に花ミモザ 牛島晃江 202106
花ミモザ風にあはせて舞ふ園児 持田信子 春燈 202106
寧日やシネマ通りのミモザ咲く 山下健治 春燈 202106
老猫の最終楽章ミモザ咲く 辻泰子 春燈 202106
異人館へ向くるカンバス花ミモザ 森清信子 末黒野 202107
花ミモザさくりと最中より餡子 伊藤隆 202110
紺碧の海へ傾るるミモザかな 荒井ハルエ 春燈 202205
ミモザ濃し十字架高き丘の上 岡田史女 末黒野 202205
海見ゆる窓全開やミモザ風 鷹崎由未子 春燈 202206
奥津城に安らぐ友やミモザの黄 中里よし子 春燈 202206
母の手に甘ゆる幼花ミモザ 田中嘉信 春燈 202206
菊坂に一葉訪はむ花ミモザ 間島あきら 風土 202206
花ミモザ光を吸つて丸くなる 高橋まき子 風土 202206
ビストロヘ誘ふ風の花ミモザ 森田節子 風土 202206
手提げからミモザの鉢が見えてゐる 小山よる やぶれ傘 202206
友と会ふミモザの活けてある茶房 有賀昌子 やぶれ傘 202206
母国語で歌ふ聖歌よ花ミモザ 足立枝里 202206
部屋中に日溜り作る花ミモザ 北城美佐 202206
客迎ふドアのリースやミモザの黄 岩崎藍 末黒野 202206
師のをらぬ庭ミモザ咲くミモザさく 酒井湧水 ホトトギス 202207
歩数計の進む日和や花ミモザ 菅野日出子 やぶれ傘 202207
花ミモザ潜り潜りてペダル踏む 田所節子 202207
花ミモザ青い卓布の集会所 浜田はるみ 202207
春の卓ミモザサラダを真ん中に 青柳雅子 春燈 202207
停戦の報待つ日々や花ミモザ 青木朋子空 202211
窓は黄となる隣人のミモザ咲き 岩井京子 202211
ミモザ→1

 

2023年2月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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