蚯蚓鳴く 2         28句

蚯蚓  みみず  蚯蚓鳴く

作品
作者
掲載誌
掲載年月
電気とふあるはずのもの蚯蚓鳴く 仲里貞義 201912
濁世に覚めて独りや蚯蚓鳴く 近藤暁代 馬醉木 202001
蚯蚓鳴く神にあそびがあるのなら 平野多聞 202002
蚯蚓鳴く彼等も無呼吸症候群 谷口一献 六花 202011
蚯蚓鳴く噂の主は天の夫 鈴鹿呂仁 京鹿子 202011
蚯蚓鳴くひいふう通夜の皿の数 井尻妙子 京鹿子 202101
遠ざかる車の尾灯蚯蚓鳴く 丑久保勲 やぶれ傘 202101
何事もなく暮れ行きて蚯蚓鳴く 吉田幸恵 やぶれ傘 202101
蚯蚓鳴く灯のなき家の庭の奥 石原健二 やぶれ傘 202101
蚯蚓鳴くカーブミラーの下あたり 泉一九 やぶれ傘 202101
ハモニカの聞える夕べ蚯蚓鳴く 木村瑞枝 やぶれ傘 202101
蚯蚓鳴く己が姿を嘆くかに 湖東紀子 ホトトギス 202102
豊かなる土を喜び蚯蚓鳴く 湖東紀子 ホトトギス 202102
蚯蚓鳴かす経済記者の熱さまし 片桐てい女 春燈 202102
蚯蚓鳴く空の変幻見上げつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
首相の座射止めし君に蚯蚓鳴く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
公園の入口辺り蚯蚓鳴く 渡邉孝彦 やぶれ傘 202111
蚯蚓鳴く暗中模索てふひと日 安立公彦 春燈 202112
烈日の一日の終り蚯蚓鳴く 宮元陽子 末黒野 202112
明かされぬ古墳の主や蚯蚓鳴く 大文字孝一 春燈 202201
伝言の無き留守電や蚯蚓鳴く 渡辺やや 風土 202201
念仏のごとき旋律蚯蚓鳴く 宮崎浩美 末黒野 202203
教会の鉄扉閉ざされ蚯蚓鳴く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
販売機復活の館蚯蚓鳴く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
もう誰も弾かぬピアノや蚯蚓鳴く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
頑に拒む入院蚯蚓鳴く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
蚯蚓鳴く暗中模索てふひと日 安立公彦 春燈 202212
憂き事を引き摺る一日蚯蚓鳴く 長尾タイ 末黒野 202211
蚯蚓鳴く →1

 

2023年9月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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