目 高 2 67句 吾が眼遊ぶ目高の背に打乘りて 和田魚里 機 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
足音にかくるる目高飼ひにけり | 村上倫子 | 峰 | 201506 |
目高追ふズボン濡らしてあねおとと | 須賀敏子 | あを | 201507 |
雨の日の目高の餌の沈みゆく | 天野美登里 | やぶれ傘 | 201508 |
英国に王女誕生目高買ふ | 椿和枝 | 鴫 | 201508 |
甕の水揺れて目高に陽の届き | 生田作 | 風土 | 201508 |
一センチほどの目高を水鉢に | 廣瀬雅男 | やぶれ傘 | 201509 |
嘱目を尽さむとせば目高の子 | 来海雅子 | 鴫 | 201510 |
拡大鏡に探す目高の子の行方 | 落合絹代 | 雨月 | 201511 |
古火鉢父の飼ひたる目高居て | 國保八江 | やぶれ傘 | 201512 |
一日でメダカ博士になる講座 | 火箱ひろ | 船団 | 201602 |
水のなき如く動かぬ目高かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201606 |
緋目高の命透けたり山の池 | 橋本順子 | 槐 | 201606 |
水底に尖る目高や春の川 | 岡崎春菜 | 万象 | 201607 |
高階に水を疑ふ目高かな | 坂本徹 | 沖 | 201607 |
緋目高の透きてはかなき臓腑かな | 大森道生 | 春燈 | 201607 |
目高群る水に磁石をあつるごと | 竹内弘子 | あを | 201607 |
吾寄れば目高の群れのさつと散る | 久世孝雄 | やぶれ傘 | 201608 |
甘酒横丁春の目高に会ひにけり | 有賀昌子 | やぶれ傘 | 201608 |
水甕を叩けば寄れり目高の目 | 小林愛子 | 万象 | 201608 |
禅寺や阿吽の猪と緋目高と | 竹内悦子 | 槐 | 201608 |
分校と呼ぶには小さき目高鉢 | 相良牧人 | 鴫 | 201609 |
ゐるはずの目高や数の合はざりし | 荒井千瑳子 | 沖 | 201609 |
向き変へる目高の波紋ありにけり | きくちきみえ | やぶれ傘 | 201609 |
縁たたき目高あつめて餌を撒く | 白水良子 | 空 | 201610 |
将来を嘱望されてゐる目高 | 高橋将夫 | 槐 | 201610 |
動くたび目高の目玉こぼれさう | 松田明子 | 空 | 201612 |
叱られで目高叱つてゐる子かな | 天谷翔子 | 空 | 201612 |
陽表へ冬の目高は群なして | 大内幸子 | 六花 | 201702 |
水槽のあまたの目高手をつつく | 小倉純 | 末黒野 | 201708 |
梅雨晴間目高すばやく沈みけり | 中江月鈴子 | 鴫 | 201708 |
誰かれに目高分ちて日の暮るる | 原友子 | 空 | 201707 |
目高の子目玉ばかりが育ちけり | 岸洋子 | 空 | 201708 |
甕の目高はじめて覗く児ら黙し | 岩上行雄 | 末黒野 | 201709 |
暇だから鉢の目高を数へゐる | 泉一九 | やぶれ傘 | 201709 |
古火鉢少し揺らせる目高かな | 秋津令 | 空 | 201709 |
長雨や陶の火鉢の目高殖ゆ | 小川玉泉 | 末黒野 | 201712 |
手裏剣のやうな速さの目高の子 | 望月晴美 | 沖 | 201807 |
腸の透けて窓辺の目高かな | 柴田佐知子 | 空 | 201807 |
目高の子目玉ばかりの光りをり | 滝口洋子 | 末黒野 | 201808 |
水瓶の浮葉隠れに目高たち | 小川玉泉 | 末黒野 | 201808 |
木洩れ日の射し込むところ目高浮く | 中島和子 | やぶれ傘 | 201808 |
緋目高に序列はみへず気ままかな | 藤田美耶子 | 槐 | 201809 |
十室の宿に大甕黒目高 | 赤座典子 | あを | 201808 |
熱の花ぽつん目高を水葬に | つじあきこ | 瓔 | 201809 |
父の日や目高の沈む鉢のあり | 江見巌 | 六花 | 201810 |
緋目高の交尾さかんや朝の鉢 | 中島和子 | 六花 | 201810 |
ぎりぎりまで目高片寄せ水替ふる | 岸洋子 | 空 | 201902 |
大甕の目高の宇宙青空に | 大山夏子 | 集 | 201902 |
二丁目の角の飲み屋の目高鉢 | 青谷小枝 | やぶれ傘 | 201907 |
梅みくじ吉か凶かと目高の目 | 竹中一花 | 槐 | 201908 |
移し替ふる目高の稚魚の命透く | 山浦紀子 | 春燈 | 201909 |
寄りそうて目高育てる団地住み | 廣瀬克子 | 春燈 | 201909 |
目高の子生まれるたびに鉢増やす | 半谷洋子 | 鴻 | 201910 |
水草のお土産付きの目高来る | 延川笙子 | 六花 | 201910 |
ばばともの育ててくれし目高かな | 延川笙子 | 六花 | 201910 |
水盤を四海と思ひ目高かな | 定梶じょう | あを | 201910 |
目高鉢見つけた吾子の手を引いて | 吉宇田麻衣 | 集 | 201912 |
目高三匹生まれてすぐにはじけ合ふ | 戸栗末廣 | 空 | 202002 |
緋目高や夜空に星が見えますか | 竹内悦子 | 喜悦 | 202002 |
緋目高に水槽といふ自由あり | 礒貝尚孝 | 黄落 | 202003 |
影が先づ動き目高と判るまで | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202005 |
のぞくたび目高の空を曇らせて | きくちきみえ | やぶれ傘 | 202007 |
足音に浮き人影に消ゆ目高 | 伊藤涼志 | ホトトギス | 202008 |
人の声聞けば寄り来る目高の目 | 井上静子 | 槐 | 202008 |
甕の中の目高に声かけ覗きこむ | 大山夏子 | 集 | 202009 |
目高死に同じ命と思ひけり | 志方章子 | 六花 | 202009 |
火鉢三つ据ゑて阿闇梨が目高飼ふ | 河原敬子 | 空 | 202010 |
目高 →1 |
2021年6月6日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。