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作品
作者
掲載誌
掲載年月
鉾行事了へし安堵や夏越祭 和田照子 200602
藁屑を残して祭果てにけり 苑実耶 200602

 島崎先生の「生ひ立ちの記」を読みて

神田川祭の中をながれけり

久保田万太郎 春燈 200603
おもふさまふりてあがりし祭かな 久保田万太郎 春燈 200603
真夜中に茣蓙敷き博多祭待つ 井山幸子 万象 200604
山笠の祭太鼓に目覚めけり 井山幸子 万象 200604
祭の子褌の鈴を高鳴らし 井山幸子 万象 200604
金掘りて栄えし町の浦祭 駒井でる太 200605
祭髪結ひ徳川の裔であり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200605
祭好き下町好きで銀座ママ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200605
祭好き江戸つ子の血の騒ぐとや 稲畑汀子 ホトトギス 200605
祭髪足先までも弾みをり 稲畑汀子 ホトトギス 200605
祭笛通りて空へ届きけり 稲畑汀子 ホトトギス 200605
ふと時間忘れてをりぬ祭町 稲畑汀子 ホトトギス 200605
祭には行きたく留守居頼まれて 稲畑汀子 ホトトギス 200605
下萌ゆる湯掛け地蔵の祭かな 林いづみ 風土 200605
笛吹くは誰とわかりて祭酒 鷹羽狩行 200606
祭囃子無心の歓喜刎ね返り 瀧春一 瓦礫 200606
宮入や破調で終る祭笛 能村研三 200607
長老の心悸たかぶる祭触れ 秋葉雅治 200607
ロッカーに祭着つるし出勤す 秋葉雅治 200607
指笛のさくら祭に紛れをり 深澤鱶 火星 200607
生者にはあまた器に祭くる 丸山佳子 京鹿子 200607
祭馬門出の二三歩速がけに 豊田都峰 京鹿子 200607
人馴れぬ牛に難渋賀茂祭 久保田雪枝 雨月 200607
手古舞のきれいどころや三社祭 平野貴美 四葩 200607
ひとりゐて神田祭の夜なりけり 藤井昌治 200607
眦に紅のひとさし祭髪 秋葉雅治 200608
をさなさの祭の中をひた眠る 辻美奈子 200608
伐り口の香る青竹祭来る 坂本京子 200608
錫杖の音もくらやみ祭かな 吉原田鶴子 万象 200608
新緑の社の祭静かなり 岸野美知子 酸漿 200608
子宝を希ふ絵馬かけ夏越祭 金丸まさ子 四葩 200609
満潮の篝火海の祭かな 中島陽華 200609
関鯖の肉厚かりし祭寿司 金澤明子 200609
坂の上に祭支度の水流る 杉浦典子 火星 200609
うどん玉踏んで寝かせて祭来る 小林和子 風土 200609
本陣跡祭はつぴの子が溢れ 大坪景章 万象 200609
銭湯の隅に祭の捨て草鞋 内海良太 万象 200609
祭みて投込み寺に憩ひたる 大坪貞子 万象 200609
祭武者口で手甲の紐結ぶ 大信田梢月 万象 200609
朝漁を終へしばかりの祭酒 遠藤真砂明 200609
奥衿に挿す一管の祭笛 中尾杏子 200609
雨弾(はじ)くサンバパレード神戸祭 秋田直己 ぐろっけ 200609
御田祭泥の匂ひの酒を酌み 小山香月 酸漿 200609
土地つ子の肩で風切る祭かな 福澤乙 酸漿 200609
夕靄の川面を渡る祭笛 鵜飼紫生 雨月 200609
祭なり鼻筋通る馬も出て 柴田佐知子 200609
夫の名がまだ生きてをり祭寄付 安武晨子 200609
夏本番北の南の祭かな 木村茂登子 あを 200609
川風に佃煮の香や祭笛 白澤よし子 馬醉木 200610
下町に銭湯床屋祭来る 白澤よし子 馬醉木 200610
祭髪乗せて発ちたる山のバス 山田弘子 ホトトギス 200610
陰祭潮騒ばかりさんざめく 青柳雅子 春燈 200610
祭提燈犬はさみしき貌をして 城孝子 火星 200610
身ほとりに白い花増え祭くる 城孝子 火星 200610
母の掌の金平糖や祭舟 福西礼子 火星 200610
祭笛郷里に調べ似たるかな 木下もと子 200610
海女祭り行く筈の刻病院へ 出来由子 200610
祭礼の来れば忙しき提灯屋 大西八洲雄 万象 200610
足弱の祭囃子を遠く聞く 上野みつ子 200610
茣蓙敷きて祭芝居の夜となりぬ 蓮尾あきら 風土 200610
祭鉾稚児のまなこの真つ直ぐに 浅田光代 風土 200610
祭へと子の帯締めて送りけり 籾山和子 酸漿 200610
睡魔おさへ持て成す亭主宵祭 梁瀬照恵 ぐろっけ 200610
園児背に「祭」法被の揃ひなる 秋田直己 ぐろっけ 200610
夏祭園児並びて始まりぬ 久保田真理 200610
朝の間に一と雨ありて祭町 佐藤郭子 200610
素つ気なきあの子のそぶり夏祭 田中藤穂 あを 200610
妻の忌や仏間に遠く祭り笛 牧野麦芽 京鹿子 200611
阪神の帽子で神田祭の子 大久保白村 ホトトギス 200611
髪直す二の腕あらは夏祭 田中春生 200611
舟霊に金比羅権現浦祭 塩由造 万象 200611
北浜や祭のあとの船舫ふ 大山文子 火星 200611
祭御酒所一夜に構へ人詰めをり 鈴木榮子 春燈 200611
みちのくの道ひたすらに踊り来る 金子輝 春燈 200611
亡き人の声もまじりて祭鮨 伊東恵美子 馬醉木 200611
法被着て古老も若き祭かな 大泉美千代 雨月 200611
紅顔の武者振り相馬野馬祭 丸尾和子 雨月 200611
争奪の神旗高々野馬祭 丸尾和子 雨月 200611
甲冑武者のをみなに祭沸きにわく 丸尾和子 雨月 200611
子はむしろ綿あめ大事夏祭 島崎勇作 酸漿 200611
去年は夫踊りゐたりし夏祭 島崎勇作 酸漿 200611
舞台くらし視野の届かぬ三社祭 中島英子 八千草 200611
三社祭此処でもケーキセットかな 中島英子 八千草 200611
島の端に島人集ふ宵祭 柴田佐知子 200611
夏祭過ぎて素顔の街となる 青山悠 200611
祭太鼓叩く少女の仁王立 伊藤奈津 200611
街騒の全てが神田祭かな 小川龍雄 ホトトギス 200612
住吉の名越川岸祭かな 松尾緑富 ホトトギス 200612
一笛は鋼の音色浦祭 能村研三 200612
子の年の祭意気込む深川つ子 津田礼乃 遠嶺 200612
神の水しみる祭の二日酔 海上俊臣 酸漿 200612
夜の句座へ村の祭の遠太鼓 坪井洋子 200612
三神を迎へ湧き立つ浦祭 野畑小百合 200612
枡酒を零し飲みして祭獅子 藤谷紫映 馬醉木 200701
笛の音の闇わたりくる祭前 岡田真利子 200701
祭 →9      

 

2021年5月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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