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作品
作者
掲載誌
掲載年月
町並に古色戻りぬ祭あと 小泉三枝 春燈 200411
祭笛君の言葉を裏返す 玉川梨恵 200411
六合といふ村のあたりや祭の子 遠山みち子 200411
水甕に祭の金魚育ちをり 久保田哲子 百鳥 200411
交叉点祭の団扇もらひけり 沖増修治 百鳥 200411
丘越えて祭囃子の届きけり 吉村一郎 百鳥 200411
町空に星満ちて来し祭かな 三関浩舟 栴檀 200411
町中の祭は遠く我一人 長谷川登美 ぐろっけ 200411
遠く聞く祭太鼓の音淋し 長谷川登美 ぐろっけ 200411
クラス会神田祭の顔になり 内藤ゑつ ゑつ 200411
腹帯の朱に狂ひたる祭酒 羽田岳水 馬醉木 200412
円空仏背負ひて僧の祭り船 安部康子 万象 200412
水だけを買ひに祭の月のぼる 戸田和子 200412
和太鼓の息よく合ひし祭髪 馬場美智子 六花 200412
鼓音聞え初めしよ祭坂 瀬尾幸代 200501
辻曲がるたび調子づく祭笛 有吉桜雲 200501
爺つちやんの祭囃子やてんつくてん 須佐薫子 帆船 200501
五棹ほどの川渡り来る祭笛 大城戸みさ子 火星 200501
蛸壺のきつちり積まれ浦祭 高柳かつを 百鳥 200501
麦とろろ食うべて伊賀の祭見に 内山芳子 雨月 200501
門前の祭囃子や札所寺 岡田有峰 築港 200501
目も鼻も化粧のなかや祭稚児 鷹羽狩行 200505
脚ながき祭支度の茶髪の子 遠塚青嵐 200505
宵祭り出入りの多き小間物屋 津田礼乃 遠嶺 200506
乳足りて祭囃子に寝まりをり 中村房枝 六花 200506
足下にて祭囃子を足調子 鈴木榮子 春燈 200507
男ひとり昨夜の祭の幕たたむ 宮津昭彦 200507
気比の宮砂持神事祭かな 中野あきを 築港 200507
樽酒を浴びて駆け出す祭足袋 鈴掛穂 200507
師と仰ぐ人亡し祭笛遠し 今瀬剛一 対岸 200507
暖簾に手かけてしばらく祭笛 中村房枝 六花 200507
ほれぼれと祭へ男送り出す 中村房枝 六花 200507
糞拾ふための従者や葵祭 水谷ひさ江 六花 200507
海がゆらいで山の神祭かな 高橋将夫 星の渦 200507
祭笛角を曲れば子の勇姿 鎌倉喜久恵 あを 200507
夏祭お化け屋敷の小屋かかる 木暮剛平 万象 200508
浮き沈む祭手拭ひ神田川 大坪景章 万象 200508
祭半纏着たる幼なの大きな瞳 山田春生 万象 200508
ふところに眠りぬ祭頭巾の子 小林愛子 万象 200508
青梅や尾山祭の草鞋編む 南恵子 万象 200508
祭笛どの顔もみな杜へ向く 渡辺民親 遠嶺 200508
祭馬一騎ふためく砂けむり 丸山照子 火星 200508
ちやうちんに灯の入りたる祭かな 荒井和昭 200508
自づから足の浮きたつ祭笛 中島正夫 対岸 200508
状差しに祭の団扇挿してあり 佐藤悦子 百鳥 200508
粉黛の植女が揃ふ御田祭 長谷川青松 築港 200508
浅草へ電車の中の祭髪 山田晴久 築港 200508
右ひだり揺れて祭の戻り舟 藤井昌治 200508
海女小屋の汐木貯ふ祭まへ 服部鹿頭矢 馬醉木 200509
手拭のよろけ縞かな祭来る 宮澤さくら 遠嶺 200509
江戸つ子のやうに祭の中を行く 村田文一 遠嶺 200509
飴切りの音の弾みて祭来る 上田繁 遠嶺 200509
遠といふうつくしき距離祭笛 松本圭司 200509
鼓打つ子の乗る祭屋台かな 塩井志津 万象 200509
くるぶしを吹く風のあり祭前 城孝子 火星 200509
水神の水に濡れけり祭の子 石川貞子 対岸 200509
祭笛喧嘩が好きで木場育ち 長野純顕 対岸 200509
三三五五祭囃子の子等集ふ 米屋道子 200509
桐下駄のはなを美し夏祭 神保みね子 酸漿 200509
夏祭手作り茶器でもてなせり 山本静江 築港 200509
お祭の御輿を洗ふ消防団 早崎泰江 あを 200509
祭の灯品川宿を昔日に 鎌倉喜久恵 あを 200509
路地裏の犬のけんくわも祭かな 篠田純子 あを 200509
父母の亡きその後の祭遠のきし 嶋田一歩 ホトトギス 200510
にんげんに耳二つあり鱧祭 竹内悦子 200510
青竹を葺き了りたり祭酒 杉浦典子 火星 200510
わたし似の赤子の耳や祭くる 杉浦典子 火星 200510
顎引きて吹く半眼の祭笛 井島郷雲 万象 200510
奉賀帳雨に打たれて祭果つ 宮川迪夫 遠嶺 200510
田の風が祭囃子を乗せ来たる 橋本貞二 酸漿 200510
祭太鼓欅並木に響きをり 南原正子 酸漿 200510
祭笛多摩の横山の風に乗り 福澤乙 酸漿 200510
夏祭り車迂回の灯を振れり 山本かずみ 百鳥 200510
実盛祭はやし言葉を子に教へ 江崎成則 栴檀 200510
祭見る都大路に坐り込み 近藤豊子 雨月 200510
だんじりのあなやととどむ祭足袋 三由規童 雨月 200510
祭旗潮じめりして夜の更けし 水田清子 200510
葵祭すなはち京の息づかひ 冨士みのる ホトトギス 200511
吹き終へてなほ息こもる祭笛 石橋万寿 200511
忠敬の歩幅でめぐる祭かな 大曽根育代 遠嶺 200511
祭笛漢化粧は神代より 古川洋三 遠嶺 200511
絵馬堂に安政の文字祭笛 川崎洋吉 遠嶺 200511
おうおうと御霊遷しや祭笛 岡崎桂子 対岸 200511
父の背に柔らかく寝て祭の子 藤井英子 対岸 200511
もてなしの皿出す祭笛の宵 師岡洋子 ぐろっけ 200511
昼が夜へ祭の人の中にをり 阿部ひろし 酸漿 200511
機屋町いづこに失せし夏祭 近藤てるよ 酸漿 200511
祭浴衣きゆつと男の背が伸びて 小黒加支 酸漿 200511
赤鬼の腹に的あり夏祭り 浜和佳子 百鳥 200511
提灯や日に二度出合ふ夏祭り 三井孝子 六花 200511
祭なり生姜の匂ふ坂上る 朝倉富次 酸漿 200512
法被着て米屋祭りの顔となる 三浦久美子 四葩 200601
軒先に松明寝かせ待つ祭 飛鳥由紀 200601
忘却の日をかき起す祭笛 飯田角子 酸漿 200601
獅子の尾を振る役たまふ祭かな 浅田光代 風土 200601
祭→ 8      

 

2021年5月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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