6    100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夏祭一足早く組む屋台 村尾キヌ 帆船 200407
武の神の祭に諏訪湖荒れに荒る 密門令子 雨月 200407
川越しの川幅埋む祭人 密門令子 雨月 200407
志賀うらら山人が居に祭笛 三由規童 雨月 200407
江戸切子黄に透き三社祭きぬ 田中藤穂 あを 200407
夏祭大橋へ道押しあがり 岡本眸 200407
祭幡ふるまひ酒もありさうな 泉田秋硯 200407
祭ある地球によくぞ生まれける 鷹羽狩行 200407
妻恋の御輿の荒ぶ夏祭 神蔵器 風土 200407
太陽へ顔向けて引く祭綱 岡崎桂子 対岸 200407
祭笛御仮屋に敷く海の砂 岡崎桂子 対岸 200407
漁船揃ひ港は祭迎へる日 石川敬子 対岸 200407
地球儀の反対側の祭かな 須佐薫子 帆船 200408
掌の貝のはるかなる色祭笛 戸村まねこ 遠嶺 200408
祭見の迷彩服の女かな 折橋綾子 200408
祭り笛川面に小さき雨水輪 折橋綾子 200408
只只に人人人や祭の町 折橋綾子 200408
膨れ過ぎし三社祭をさびしみぬ 折橋綾子 200408
母恋の友禪模様祭来る 服部郁史 京鹿子 200408
人形焼祭法被で焼いてをり 杉江美枝 百鳥 200408
ショーウインドー鏡に祭髪直す 杉江美枝 百鳥 200408
南無観世音菩薩と唱へ祭見に 鈴木實 百鳥 200408
大提灯はづして三社祭来る 大坪景章 万象 200408
蜑小屋に少年習ふ祭笛 久松和子 万象 200408
学校のプール満ちゐる祭笛 米澤光子 火星 200408
地車の掠めし筋の祭屑 深澤鱶 火星 200408
祭笛街は煙のやうな灯に 山田美恵子 火星 200408
将門の守る神田や祭過ぐ 門伝史会 風土 200408
窓といふ窓開け放つ祭かな 堀一郎 雲の峰 200408
波しぶき染めし法被や浦祭 田谷芳江 築港 200408
音楽祭緑蔭出店ひしめけり 平尾光枝 築港 200408
夏祭提灯の丈そろひをり 石渡雁聲 築港 200408
信号待ちに苛つく神馬山王祭 篠田純子 あを 200408
ふくろふの森に夜のきて祭笛 坂ようこ 200408
三社祭雷神もまた渡御したり 橘澄男 山景 200408
祭囃子朝から聞え落付けず 長谷川登美 ぐろっけ 200408
緩急の祭囃子子のよく揃う 長谷川登美 ぐろっけ 200408
祭囃子よそに幼の抱かれ寝る 長谷川登美 ぐろっけ 200408
祭より子等は手に持つ駄菓子よし 長谷川登美 ぐろっけ 200408
朱の鼻緒少しきつめに宵祭 清水節子 馬醉木 200409
御所車動き出すより賀茂祭 粟津松彩子 ホトトギス 200409
塀に沿ひ葵祭の影うごく 竹中一花 200409
三方に初穂を供へ風祭 滝沢伊代次 万象 200409
将軍も氏子てふ天下祭かな 大内佐奈枝 万象 200409
コップ酒立て膝で飲む宵祭 中和田洋美 万象 200409
縁台に祭りの帯を締め合へり 綱川恵子 万象 200409
嘶きて赤児泣かせり祭馬 佐藤雄二 万象 200409
祭笛届きて人の許せけり 田嶋洋子 春燈 200409
一雨に緊まりし縄目祭来ぬ 坂ようこ 200409
干鱈煮る習はし今に夏祭 長谷川春 200409
家に居て祭の活気もらひけり 佐藤干城 対岸 200409
角刈りになりし生垣祭笛 志水千代子 京鹿子 200409
尺とりの枝先に来て祭見る 吉田多美 京鹿子 200409
みくさ祭宵宮朱き灯を連ね 河合佳代子 栴檀 200409
百合祭寂ぶ奈良町の一遇に 河合佳代子 栴檀 200409
五十鈴姫祀る末世のゆり祭 河合佳代子 栴檀 200409
父の会子供の会や夏祭 折原烈子 帆船 200409
背伸びして巫女の舞見る百合祭 庄野房女 築港 200409
だんだんに夕空となる祭かな 藤田あけ烏 草の花 200409
ヘリ飛んで鰹の町に祭来る 上薗シヅ子 河鹿 200409
後ろから目隠しされし宵祭 竹内弘子 あを 200409
風起る祭稽古の遠太鼓 長崎桂子 あを 200409
祭笛路面電車に灯が点る 市川十二代 ぐろっけ 200409
晴子死す祭遠笛聞きながし 八田木枯 夜さり 200409
祭にはかかせぬ男水を撒く 八田木枯 夜さり 200409
犢鼻褌は一本といふ祭かな 八田木枯 夜さり 200409
祭笛狐の顔になつてきし 安里道子 200410
飲助も良いではないか夏祭り 原田竜子 河鹿 200410
祭髪掻きあげ鯛の筏盛 延広禎一 200410
豆狸まめだ出て泣く子笑ふ子夏祭 中島陽華 200410
男らの声が蔵より宵祭 松たかし 火星 200410
雨あとの路地に復習へる祭笛 岡和絵 火星 200410
人波の誰の目も見ず祭笛 中根美保 風土 200410
夜祭に齢を捨ててきたりけり 坂ようこ 200410
紅をさし同じ貌立ち祭巫女 下平しづ子 雨月 200410
夏祭土地出身の歌手も来て 能沢和子 築港 200410
大川は光の渦よ祭舟 岡村容子 築港 200410
祭髪共に結ひ合ふ姉妹 川瀬信子 築港 200410
夏祭の小浜島へと船つぎつぎ 佐々木春子 200410
バナナの葉の豚の丸焼夏祭 佐々木春子 200410
来てみれば祭の中の葬送所 宮坂和之 帆船 200410
大将の戻つて来たり祭鮨 山田六甲 六花 200410
枝折戸が潮風に鳴る宵祭 荒井千佐代 200410
硝子戸に祭稽古の影動く 苑実耶 200410
村役の鎌を砥ぐのみ祭前 高倉恵美子 200410
いつの間にやら河内気質の夏祭 石見実人 草の花 200410
祭笛夜の川に鰡跳ねにけり 大串章 百鳥 200410
祭提灯吹き消して海坊主去る 大串章 百鳥 200410
祭髪小暗き露地に消えゆけり 大串章 百鳥 200410
祭の夜更けて酒場に旅の者 大串章 百鳥 200410
睡蓮を画き祭には拘らず 中島瑞枝 百鳥 200410
流木を舟に仕立てる夏祭り 鍬形幸子 百鳥 200410
追分に祭提灯ともされる 長谷川登美 ぐろっけ 200410
遠くより寄せくる音や祭笛 橋口礼子 河鹿 200411
祭果てて紀の川波に馬冷やす 安達実生子 200411
落語家の芸賑々し祭船 名取袿子 200411
子のをりしやぐらに祭囃子かな 仲山秋岳 万象 200411
夏祭舞台の裾の扇ぎ役 古川京子 万象 200411
祭笛幾夜つづきて今宵なし 兼子栄子 酸漿 200411
月読の国へと祭笛を吹く 青山悠 200411
祭 →7      

 

2021年5月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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