3    99句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
男物てふまつ白な祭足袋 飯塚ゑ子 火星 200110
提灯をたしかめてみる祭前 網野茂子 酸漿 200110
亡骸と祭の町を抜けゆけり 佐々木孝子 200110
夕べ病む母に遠のく祭笛 藤村美津子 春耕 200110
故郷の祭を恋ひて母逝きぬ 藤村美津子 春耕 200110
産土の祭すぎたる故郷なり 熊谷みどり いろり 200110
代々の商家を誇り船祭 竹内喜代子 雨月 200110
わが町に月の来てゐる祭笛 福永みち子 馬醉木 200111
羅宇替への笛よみがへり祭来る 岩崎きゑ子 馬醉木 200111
切火打ち夜へ送り出す祭の子 斉木永久 馬醉木 200111
祭笛帯に差込み屋台酒 斉木永久 馬醉木 200111
鏑矢の風にひびくや北祭 橋添やよひ 風土 200111
足踏に出を鎮めるや祭馬 橋添やよひ 風土 200111
賀茂祭手綱締むるは締めしまま 橋添やよひ 風土 200111
軋み鳴る姫の腰輿およよや賀茂祭 橋添やよひ 風土 200111
賀茂祭果つや比叡に夕の星 橋添やよひ 風土 200111
一岳に星のあつまる祭笛 小澤克己 遠嶺 200111
棟と棟つないで祭提灯かな 上田祥子 遠嶺 200111
鳩眠るぼんぼり祭りの灯の上に 上田祥子 遠嶺 200111
浴衣着て祭の顔になりて来し 柳沢杏 酸漿 200111
銀杏を煎る店のあり祭笛 鎌倉喜久恵 あを 200111
夜の孔雀はげしく啼いて盆祭り 村山半信 海程 200111
祭とて掘るひと嵩のはしり蓮 岩崎きゑ子 馬醉木 200112
祭馬飾らぬ仔馬まつはらせ 村上沙央 200112
糞をして喝采浴びて祭馬 村上沙央 200112
少年の祭化粧に耐へてをり 新開一哉 円虹 200112
祭笛神酒かけて吹き始めけり 小泉豊流 酸漿 200112
祭りならなにかことこと鵜のいたり 森あみ子 船団 200112
ふつきれて家業継ぐ気や祭笛 荒川美邦 京鹿子 200201
蛇の頭祭の馬鹿を睥睨す 苑田ひろまさ 200201
明神岳粧ひ祭迎へけり 澤田緑生 馬醉木 200201
祭笛日暮れて海女の連れ立ちぬ 石川個子 馬醉木 200201
祭武者頬当を着け猛々し 川村紫陽 200201
祭り子の退屈しのぎ木の実拾ふ 市場基巳 200201
ハイヒール手に渚ゆく浦祭 花島玲子 風土 200201
点滴のベッドへ遠き祭笛 辰巳比呂史 200202
祭馬糺の風に憩ひ食む 鈴鹿野風呂 京鹿子 200202
祭馬森の下草食み荒し 鈴鹿野風呂 京鹿子 200202
猩々のよじりて山の神祭 高橋将夫 200202
祭果つ蔵町水の匂ひして 吉野のぶ子 遠嶺 200202
補陀洛へ祭りの皿をはこびたる 鳥居真里子 船団 200202
祭鮨風の自在に床柱 成定紋子 船団 200202
祭笛囃すは子等のはしやぎ声 菅野谷孜子 ぐろっけ 200202
大社旗を立てて出雲の祭かな 平野官爾 風土 200203
深川に祭準備の静寂かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200205
抜けて来し祭の町の遠ざかる 稲畑汀子 ホトトギス 200205
話題より葵祭の動き出す 稲畑汀子 ホトトギス 200205
行きずりの祭の町を抜け切れず 稲畑汀子 ホトトギス 200205
売れ残る風船放ち祭終ふ 藤野力 馬醉木 200206
おのが糞踏みゐしが発つ馬祭 鷹羽狩行 200206
鈴の音を牽き唄がはり馬祭 鷹羽狩行 200206
親と仔の鈴が触れあふ馬祭 鷹羽狩行 200206
金襴の下にたてがみ馬祭 鷹羽狩行 200206
絵馬もまた装束のうち馬祭 鷹羽狩行 200206
語り部の婆祭とて帯結ぶ 山城やえ 春耕 200206
手古舞の背の花笠や三社祭 菅原修子 春耕 200206
下京や夜に入るまでの祭笛 鷹羽狩行 200207
水口を祭り先振れ水流す 天野幸 風土 200207
高山祭三層屋台軒かすめ 渡辺美知子 200207
高山祭闘鶏楽の鉦透る 渡辺美知子 200207
闇祭欅大樹の葉の騒ぐ 當麻幸子 雲の峯 200207
船下りて三社祭となりにけり 篠田鶴之助 帆船 200207
嘶いて祭馬には馬言葉 塩川雄三 築港 200207
すたすたと無言で進む賀茂祭 塩川雄三 築港 200207
棺被ひ得ずして祭浴衣かな 嵯峨根鈴子 火星 200207
遠浅に鮫の来てをる祭かな 男波弘志 200207
その人の横顔見つめ祭笛 山中宏子 200208
コップ酒三杜祭にはぐれたり 渡部伸一郎 百鳥 200208
祭待つ水に目浮かべ昼蛙 佐藤よしい 風土 200208
浦風に踊る干蛸夏祭 吉田王里 風土 200208
お祭のど真中なる地下出口 津野美都江 200208
祭獅子かがめば命生まれけり 島崎晃 遠嶺 200208
山のものばかりの夕餉祭笛 梅村達子 帆船 200208
胸でもむ湯かけ祭のみこしかな 鈴木喜久一 帆船 200208
祭笛風に乗りてはまた流れ 雲所誠子 帆船 200208
練る足を待ち謐かなる祭足袋 川名将義 銀化 200208
男らを掻き分けにけり祭足袋 志麻茜 銀化 200208
参道の高き灯籠祭来る 岡本直子 雨月 200208
「起きたり」のおらびに暁ける宿祭 水島夜雨 京鹿子 200208
いしぶみに幣の白さや祭来る 久保東海司 200208
父の着し刺子半纏祭来る 朝妻力 雲の峰 200208
西空に日の見えそむる山王祭 溝口八重子 雲の峰 200208
大阪や水の都の夏祭 山田六甲 六花 200208
色褪せし水干まじる祭かな 渡辺玄子 酸漿 200208
浅沓の音整然と賀茂祭 渡辺玄子 酸漿 200208
賀茂祭牛車とバスの擦れ違ふ 渡辺玄子 酸漿 200208
祭来て母の華やぐ夕仕度 枡堀里枝 春耕 200208
祭木偶舌だす仕草おもしろや 間瀬淑子 春耕 200208
車止め外して祭はじまりぬ 宮原みさを 花月亭 200208
法被を見何処の祭の帰りにや 宮原みさを 花月亭 200208
袋菓子どれも百円祭笛 宮原みさを 花月亭 200208
この祭あの祭終へ法被干す 宮原みさを 花月亭 200208
浅草や祭帰りのコップ酒 宮原みさを 花月亭 200208
台風の外れたる気配祭笛 宮原みさを 花月亭 200208
深川の祭突っ掛け草履かな 宮原みさを 花月亭 200208
祭ばやしの佳境しづかに川流る 大谷茂 飛白 200208
「祭」の字に背幅超えられ法被の児 林翔 200209
臥す夫へ風のなさけの祭笛 松井のぶ 200209
疾走の車夫の浮き足祭笛 大沼眞 200209
祭 →4      

 

2021年5月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。