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作品
作者
掲載誌
掲載年月
千宗室馬上ゆたかに賀茂祭 西田もとつぐ 俳句通信 200008
賀茂祭馬耐へがたく尿放つ 西田もとつぐ 俳句通信 200008
検非違使へとうちゃんと声賀茂祭 西田もとつぐ 俳句通信 200008
糠雨や尻艶やかに祭馬 西田もとつぐ 俳句通信 200008
山王祭「若いかつぎ手」募集中 長谷川通子 俳句通信 200008
わだかまり水に溶かして夏祭り 三橋早苗 ぐろっけ 200008
冠の葵やや萎え賀茂祭 岡田章子 ぐろっけ 200008
祭髪結うて母似と言はれをり 清水節子 馬醉木 200009
梯子獅子宙にとどまる祭かな 小倉行子 風土 200009
すつぽんの口にはじまる祭かな 吉井幸子 200009
状差しに祭みやげの京団扇 朝妻力 俳句通信 200009
祭礼の近づく村の提灯屋 阿波谷和子 俳句通信 200009
丹田を叩かば聞こゆ祭笛 森谷彰 銀化 200009
鳳輦へ移る祭霊垣間見し 品川鈴子 ぐろっけ 200009
荒太鼓しづめ祭の船奉行 品川鈴子 ぐろっけ 200009
稿了へて一番乗りの祭舟 品川鈴子 ぐろっけ 200009
父の手を振り切つてはや祭の子 品川鈴子 ぐろっけ 200009
どの子盗ろうか黛の祭稚児 品川鈴子 ぐろっけ 200009
海鳴りのときに激しき祭笛 田畑保英 火星 200010
楓のプロペラ雨雨雨の祭りかな 阿保恭子 海程 200010
海中に暗き鳥居や祭渡御 植松幸子 俳句通信 200010
捻子を巻く電車に執し祭香具師 小倉行子 風土 200010
祭香具師ひよこひとつを見うしなふ 小倉行子 風土 200010
〆張つて町を一つに宵祭 三浦てる 風土 200010
祭終ふ風吹きぬける街の中 茂木とみ いろり 200010
集金に祭の町と知らず来る 阿部寒林 200010
やはらかき子の手を引きぬ祭の夜 岡本まち子 馬醉木 200010
鱧裁くをんなあるじや祭来て 川勝春 馬醉木 200010
祭り雨番傘開くにぶき音 小林玲子 ぐろっけ 200010
曳かれ出て目を白黒と祭牛 小林玲子 ぐろっけ 200010
祭下駄鳴らして母の手を離れ 閑田梅月 馬醉木 200011
浦祭り帳場に猫の眠りをり 三橋泥太 遠嶺 200011
連れてゆく幼子あらず夏祭 小林巳禮 酸漿 200011
祭果て校庭に闇戻りけり 光枝晴子 200011
月祭る婆に大きな座り胼胝 竹部千代 200011
雨つづく芝神明の長が祭 杉本寛 200011
佞武多祭乱舞の後を風が掃く 笠原ひろむ 200011
祭髪襟足艶に給ひ上げし 岸はじめ ぐろっけ 200011
浦祭出番の木偶の衿合はす 中村房子 馬醉木 200012
領主の名苔むす鳥居浦祭 上崎暮潮 円虹 200012
ていねいに祭の皿を洗ひをり 板倉勉 六花 200101
祭の輪覗けば人間猿回し 板倉勉 六花 200101
酒飲んで祭の鬼に成りきりぬ 板倉勉 六花 200101
担がれて祭大蛇の蛇行せり 長谷川登美 ぐろっけ 200101
酒屋前祭大蛇がとゞまれり 長谷川登美 ぐろっけ 200101
神前に祭大蛇がとぐろ巻く 長谷川登美 ぐろっけ 200101
御神輿の掛声やみて祭終ふ 長谷川登美 ぐろっけ 200101
祭来る町にこんなに子供たち 菅谷たけし 200101
国際電話の声の向こうに夏祭 甲田夏湖 船団 200102
まひるまの祭頭抜けて雨男 林朋子 船団 200102
槍持へ拍手のあがる御祭り 阿波谷和子 春耕 200103
祭馬鞍はづされて身震ひす 遠藤アサ子 赤井 200103
祭後もまつり提灯橡の幹 岡井省二 200104
葵祭下民の視座に茣蓙を敷く 西田もとつぐ 船団 200105
若葉雨尻艶やかに祭馬 西田もとつぐ 船団 200105
祭笛流るる横丁曲りけり 稲畑汀子 ホトトギス 200105
迷うても紛れてゐても祭町 稲畑汀子 ホトトギス 200105
旬日の祭近づく雰囲気に 稲畑汀子 ホトトギス 200105
祭笛聞えてきさうな下町に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200105
マント着て異界の祭横切りたり 西村和子 知音 200106
大凧の糸目を締むる祭まへ 和田祥子 馬酔木 200107
吊橋の向ふの村も祭待つ 佐藤よしい 風土 200107
軋みつつ牛車近づく賀茂祭 岡本明美 俳句通信 200107
獅子頭祠に並べ祭り果つ 北吉裕子 俳句通信 200107
浜祭バケツに海鞘を詰め放題 渡辺美知子 200107
祭髪結うて蕎麦屋の帳場守る 三村純也 円虹 200107
佃煮の山椒がきいて祭かな 大島雄作 200107
地祭のきのふの幣も夏に入る 赤川孝子 200107
祭馬玉莖はせ一本に眼を集む 中原道夫 銀化 200107
旬のもの竝べ賑はふ祭膳 栢森定男 あを 200107
かんざしを買ふ少年の夏祭 高橋とも子 200107
堰をとぶ魚しろがねに祭来る 益本三知子 馬酔木 200108
祭果て衣裳干さるる神の庭 西畑敦子 火星 200108
肩揚の肩にのりたる夏祭 外川玲子 風土 200108
祭笛よき音がいでて泪ぐむ 能村登四郎 200108
現像液の中より神田祭かな 渡辺みどり 200108
祭笛ならふ骨董屋のとなり 大串章 百鳥 200108
遠祭職子の夜々となりにけり 富田直治 春耕 200108
能管の音透きとほる御田祭 大柳篤子 俳句通信 200108
篤農は父までのこと祭笛 下村志津子 銀化 200108
止まり木に祭浴衣の二三人 行方克巳 知音 200108
名水の地酒積み上げ夏越祭 川田さちえ 200109
祭来る今年もおなじ寄附をして 武井美代子 風土 200109

 祝・石田邦子『祭笛』

祝はれて一書世に出づ祭笛

小澤克己 遠嶺 200109
極北の星ありありと祭笛 小澤克己 遠嶺 200109
祭足袋楠の根方を踏みならす 山尾玉藻 火星 200109
鰻釣りの灯りに大き祭髪 山尾玉藻 火星 200109
学校のガラス戸光る祭笛 米澤光子 火星 200109
祭笛夕星力増しにけり 石田邦子 祭笛 200109
路地裏に椎茸煮る香夏祭 中村公代 雨月 200109
駅舎よりはじまる村の祭かな 川瀬里江 俳句通信 200109
夏祭り帯のほどけぬほどほどに 桑原敏枝 いろり 200109
手習ひの太鼓のひびく祭かな 大田かづみ いろり 200109
演じます子供歌舞伎ぞ祭笛 山陰石楠 200110
祭笛いまより若き刻あらじ 山陰石楠 200110
今年また葵祭の京にあり 安原葉 ホトトギス 200110
祭半纏ふはりと棺にかけてやる 大井東一路 百鳥 200110
泣きやみて祭の紅をさされけり 田中清之 百鳥 200110
祭→ 3      

 

2021年5月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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