18     100句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
宵祭り屋台の裏に発電機 石塚清文 やぶれ傘 201709
昇天祭持ち馴れて来し杖の艶 中田みなみ 201709
太鼓打つきつく結ひたる祭髪 深川淑枝 201709
綿菓子の箸流れくる祭川 深川淑枝 201709
座敷まで襖をはづす祭かな 吉田葎 201709
御神体もみくちやにして夏祭 吉田葎 201709
夏祭片付き常の広小路 赤座典子 あを 201709
日照雨過ぐ山あげ祭の見せ場にて 宇都宮敦子 201710
丸の内あたりも神田祭町 今井千鶴子 ホトトギス 201710
足浸けの身の芯浄むみたらし祭 石田厚子 馬醉木 201710
大太鼓海へぶつけて祭果つ 神蔵器 風土 201710
祖先の血祭太鼓が呼び覚ます 高橋将夫 201710
御下がりをくはへ手を振る夏祭 大坪景章 万象 201710
トラックの祭り太鼓に力得て 大坪景章 万象 201710
恍惚と食ぶる祭のたこ焼を 小林愛子 万象 201710
裏山の暗さほぐるる祭笛 黒滝志麻子 末黒野 201710
小さき手をぎゆつと引き寄せ祭の夜 大塚かずよ 末黒野 201710
火の島や紙垂ひかる浦祭 石崎和夫 201711
夏祭り足にそぐはぬホテル下駄 安野眞澄 201711
ぼんぼりの灯の涼しさや実朝祭 原和三 末黒野 201711
メトロ出て祭の人となりにけり 大塚かずよ 末黒野 201711
祭舟百の提灯波に揺れ一 池野つむぎ 馬醉木 201711
神杉を拝みて杣の夏越祭 上辻蒼人 風土 201711
祭神は井上いがみ親王青葉冷え 上辻蒼人 風土 201711
結ひ上げし母と娘の祭髪 村瀬恵美子 風土 201711
旗しをれ鞍に人なき夏祭 伊藤希眸 京鹿子 201711
山車を解く粟田祭のだらり帯 山田六甲 六花 201711
祭神は女神に在す白芙蓉 高塚三枝 馬醉木 201712
スカイツリー祭太鼓の届かざる 森なほ子 あを 201711
生菓子の花芯を紅く祭あと 辻水音 201712
大漁旗祭の海を渡りけり 池乗恵美子 末黒野 201712
颯颯と山の風来る祭過ぎ 土井三乙 風土 201712
尼寺の祭の障子閉めらるる 升田ヤス子 六花 201801
気のおけぬ友と出掛けし祭笛 中谷富子 201801
荒鋸に氷を挽けり夏祭 深川淑枝 201712
祭太鼓暮れて湖の香のぼる川 深川淑枝 201712
夜に入るや水音のごとき祭笛 深川淑枝 201712
賀茂祭みじかい脚のぽくぽくと 高田留美 船団 201802
一湾にとどろく太鼓夏祭 辻江けい 船団 201802
鼻先のざらりと優し祭馬 田中とし江 201801
子が握るものくたくたと浦祭 田中とし江 201801
頭に幣の触るるがうれし夏祭 栗原京子 201801
運動場の真中に祭櫓かな 栗原京子 201801
気風よき祭帰りとすれ違ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201805
旅の留守祭祝儀を包みおく 稲畑汀子 ホトトギス 201805
足取りも祭帰りと思はるる 稲畑汀子 ホトトギス 201805
天神祭ふっと男の匂いかな 津田このみ 船団 201805
灯台祭茅花流しの中を行く 能村研三 201806
明るさを空へ真昼の祭笛 今井肖子 ホトトギス 201806
騒音を騒音で消す五月祭 岩下芳子 201807
平川門出でて出会はす夏祭 頓所友枝 201807
入魂の空(くう)切る桴や夏祭 頓所友枝 201807
仕事師の新の地下足袋祭くる 千田百里 201807
カルメ焼のふくらみ祭囃子かな 千田百里 201807
腕組の先師を探し祭中 千田百里 201807
船々に船の名の旗祭くる 井原美鳥 201807
城山の高さに祭太鼓聴く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201807
船祭見て看取りせし日も遠し 稲畑汀子 ホトトギス 201807
指さして何でも欲しき祭の子 柴田志津子 201807
らんたん祭闇は濃すぎる程が佳し 荒井千佐代 201807
地下鉄の三社祭に人吐けり 森なほ子 あを 201807
江戸名物「さるやの楊枝」祭来る 門伝史会 風土 201808
県警の出払ふペリー開港祭 下山田美江 風土 201808
はやばやと祭提灯鳩居堂 奥田茶々 風土 201808
山裾を祭りの牛車川光る 竹中一花 201808
母料る鮒の甘露煮祭くる 山本雅子 馬醉木 201808
祭袢纏茶房の客もマスターも 大沢美智子 旬日 201808
ゆふかぜや路地に祭の触れ太鼓 大沢美智子 旬日 201808
ラムネ玉からんと三社祭果つ 大沢美智子 旬日 201808
祭帯けんくわ結びの跳ねたがる 大沢美智子 旬日 201808
大川はいつもの流れ三社祭 福島茂 201808
浅草や町衆は皆祭り顔 岡田正義 雨月 201808
風にのる祭り太鼓の響きかな 鈴木昌子 やぶれ傘 201808
和楽路屋の地図拡げゐて祭笛 岩下芳子 201809
花樗祭の後の真骨頂 高木晶子 京鹿子 201809
平成の子に教へたる祭笛 永田万年青 六花 201809
行幸通り直ぐなに進む山王祭 篠田純子 あを 201808
馬冷やす坂下門や日枝祭 篠田純子 あを 201808
夏祭指がキレイな君が好き 林田麻裕 201809
夏めきて祭りの準備にかり出され 東秋茄子 京鹿子 201810
祭髪浅草へゆく二階バス 田中藤穂 あを 201809
抱かれて紅濃くさして祭の兒 田中藤穂 あを 201809
雀と食ぶラーメン靖國みたま祭 篠田純子 あを 201809
暮れなづみ祭提灯うるみける 辻田玲子 雨月 201810
千年の大樹のそよぐ御田祭 吉田万喜子 雨月 201810
大川に灯のあふれゐて天満祭 多方清子 雨月 201810
祭笛闇を豊かに薫らしぬ 岡本尚子 風土 201810
お囃子や一度ゆきたきねぶた祭 石橋邦子 春燈 201810
祭笛佃小橋に灯のともり 荒井ハルエ 春燈 201810
産土に星のこぞれり夏祭 黒滝志麻子 末黒野 201810
バラードの哀調帯びぬ野馬祭 櫻本武志 末黒野 201810
苛立ちの脚に見えくる祭馬 柴田佐知子 201811
吊られたる笊に釣銭夏祭 高倉和子 201811
祭来と縁しろがねの海の雲 深川淑枝 201811
ふるさとの氏子少なき祭かな 森田明成 201811
祭の子祭衣装のまま遊ぶ 田中とし江 201811
火口へと御幣投げ込む開山祭 松田明子 201811
祭笛小さく振つてまた吹きぬ 天谷翔子 201811
神楽坂の路地の奥より祭笛 石川倜子 馬醉木 201811
祭笛路地の奥まで誘ひ出す 山田正子 201812
祭→19      

 

2021年7月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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