16   100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
大灘に沈む夕日や祭笛 石川倜子 馬醉木 201507
おほどかに空にひろごる祭笛 河本由紀子 春燈 201507
肩越しに背伸びして見る賀茂祭 丑久保勲 やぶれ傘 201507
潮に乗り祭囃子の勢揃ひ 綿谷ただ志 馬醉木 201508
路地裏に祭囃子の歯切れよく 佐藤博重 春燈 201508
手古舞のおきやんや神田祭練る 小林文良 春燈 201508
たべのこすパセリのあをき祭かな 木下夕爾 春燈 201508
ひかりいでし雨の竪琴祭果つ 木下夕爾 春燈 201508
祭来る角しつかりと島豆腐 大川ゆかり 201508
祭来る鍵一本の暮しにも 林昭太郎 201508
海鮮丼に山葵効きたる祭笛 上谷昌憲 201508
沿道も氏子も濡れて夏祭 本池美佐子 201508
犬もまた祭法被の神田かな 田中たつを 雨月 201508
祭神は鎌足公なり青嵐 加藤みき 201508
夏祭駄菓子に釣られ山車を引く 江島照美 201508
干物屋も床屋も休み在祭 徳田千鶴子 馬醉木 201509
川幅を埋めつくしたる祭船 岩下芳子 201509
夏祭り神輿曼陀羅人曼陀羅 飯田ひでを 201509
ひんやりと力石あり宵祭 広渡敬雄 201509
噴水の秀上ぐるみなと祭かな 岡野里子 末黒野 201509
祭太鼓の昂る橋を渡りけり 小林愛子 万象 201509
神田祭半被で埋まる喫茶店 木澤恵司 201509
祭果てたり潮さゐがよみがへる 定梶じょう あを 201509
水打つて明日より三社さままつり 大崎紀夫 虻の昼 201510
祭太鼓打つて見得切る女鳶 山口誠 馬醉木 201510
采振りの二の腕黒し舟祭 泉本浩子 馬醉木 201510
駆けて来し子の真つ新な祭足袋 松田明子 201510
品川に育ち品川祭いま 有賀昌子 やぶれ傘 201510
神田川祭の笛のさかのぼる 神蔵器 風土 201510
位受く正五位少将祭稚児 中村洋子 風土 201510
一刀に注連切る稚児の祇園祭 中村洋子 風土 201510
巫女舞の曲線となる夏祭り 中村洋子 風土 201510
羽織裏に遊ぶ竜柄屏風祭 南奉栄蓮 風土 201510
祭山車男の意気の組み上がる 清水佑実子 201510
はしつこく息継ぐ間合ひ祭笛 能村研一 201510
鉾祭洛中の街一色に 山田佳子 201510
夏祭男狂はす魔力秘む 江島照美 201510
ふる里は博多山笠夏祭 石川博臣 末黒野 201510
裲襠に灯のあかあかと祭町 宇都宮敦子 201510
店を継ぎ祭の笛も継ぎて吹く 阪上多恵子 雨月 201510
酔ふほどに祇園祭の話など 近藤牧男 春燈 201510
穂孕みの田の大揺れに祭来る 能勢俊子 馬醉木 201511
自滅へと向かふ地球か星まつり 高橋泰子 201511
祭髪白きピアスの香りけり 高野春子 京鹿子 201511
海風や山車の並びて前夜祭 土井ゆう子 風土 201511
祭馬鞍を解かれて安堵の眼 内海良太 万象 201511
考に似る土地の顔役祭笛 安斎久英 末黒野 201511
幼子の鼻筋白し祭髪 石黒興平 末黒野 201511
掛け声のはつしと祭太鼓かな 宇都宮敦子 201511
夜の海の白衣ふつくら海女祭 鎌田光恵 201511
二階より声掛けらるる祭稚児 青木朋子 201511
はぐれたるまま人に蹤く祭の夜 久保東海司 風鈴 201512
坪庭の紙燭あかりも屏風祭 竹内喜代子 雨月 201511
掛け声のはつしと祭太鼓かな 宇都宮敦子 201511
夜の海の白衣ふつくら海女祭 鎌田光恵 201511
下町の勝気が結ぶ祭髪 栗山よし子 馬醉木 201512
街あれば銀座と名づけ村祭り 山根征子 201512
出不精や祭太鼓に誘はれ 松本文一郎 六花 201512
真中に老人のゐる祭笛 笹倉さえみ 雨月 201512
はんなりと赦免地踊り在祭 南奉栄蓮 風土 201512
灯籠頭に八瀬の童子や宵祭 南奉栄蓮 風土 201512
地下足袋を干して終へたる在祭 市村明代 馬醉木 201601
寄り道も自習のひとつ祭笛 亀井福恵 京鹿子 201601
踊り手に渾名で呼ばれ在祭 佐藤喬風 末黒野 201601
足揃へ時代祭の一歩かな 竹中一花 201601
手作りの獅子持ち子等の里祭 川崎雅子 春燈 201601
足掻きては時代祭の馬勇む 原田しずえ 万象 201602
繋りて時代祭の時代かな 後藤立夫 ホトトギス 201603
うつむける祭の馬を見たるのみ 伊藤通明 201603
家に母ひとりを置けり祭笛 伊藤通明 201603
時代祭へと大将の髭つけて 山田佳乃 ホトトギス 201604
輓馬まで稚児乗せているおん祭 江島照美 201604
おん祭カイロまで付く桟敷席 江島照美 201604
千早振る神千年の祭幣 矢崎すみ子 201607
逃水を追うて祭の甲冑隊 小林陽子 201607
綿菓子に顔をうづめて祭りの子 菊池洋子 やぶれ傘 201607
子供らの帯に扇子や夏祭 秋津令 201607
とは申せ粋に生きたし祭笛 井上石動 あを 201607
三社祭浅草の友病みしまま 田中藤穂 あを 201607
宵祭ひと雨あとの囃子かな 中野さき江 春燈 201608
人波を縫ふや祭の浴衣着て 中野さき江 春燈 201608
三社祭近き格子戸磨きけり 鶴岡紀代 春燈 201608
集合の高麗川駅や祭笛 安永圭子 風土 201608
表札の「子を守る家」祭かな 安永圭子 風土 201608
祭行列士卒の脛の逞しき 篠田純子 あを 201608
ェエーンヤリョイと木遣祭の終はりけり 篠田純子 あを 201608
島山のからりと晴るる祭かな 黒滝志麻子 末黒野 201608
白丁の吊す神灯夏祭 小倉純 末黒野 201608
三社祭見んと大川渡りけり 内海保子 万象 201608
祭髪きゆつと結びて父の背 山下良江 万象 201608
風に乗る三社祭の木遣歌 松本文一郎 六花 201608
太閤の威徳を今に曳山祭 佐藤貞子 雨月 201608
幼子も三社祭の男ぶり 田丸千種 ホトトギス 201609
路地裏の奥の奥まで祭かな 涌羅由美 ホトトギス 201609
夜窯守る祭の笛を遠く聞き 薮脇晴美 馬醉木 201609
船祭割れんばかりに鉦打つて 窪田粧子 馬醉木 201609
祭ずし嫁に言ひ継ぐかくし味 白神知恵子 春燈 201609
古稀喜寿の扱き使はるる関羽祭 廖運藩 春燈 201609
お座敷にあがり損ねて宵祭 つじあきこ 201609
元はと言えば祇園祭のせいにして つじあきこ 201609
祭→17      

 

2021年6月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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