14   98句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
教へ子の墓に祭の面供ふ 相沢有理子 風土 201111
祭来と笠鉾庫の戸を開くる 土井三乙 風土 201111
祭太鼓今高らかに震災地 紀川和子 201112
デパートの前の御旅所夏祭 丑久保勲 やぶれ傘 201112
祭の夜受胎を告げる息の電話 神田惣介 京鹿子 201112
在郷の意気高々と祭旗 金子つとむ ろんど 201112
老練の指はね上げて祭笛 川下明子 雨月 201112
町並はふるさとに似て祭笛 来海雅子 201201
宵祭紐となりたる子の兵児帯 加舎廣子 京鹿子 201201
祭り笛吹く指先の紅の色 奥田温子 やぶれ傘 201201
祭馬止まるスクランブル交差点 吉田葎 201202
纏頭はな集む祭り若衆にきび面 吉田和子 ぐろっけ 201202
山車に白さ際立つ祭足袋 吉田和子 ぐろっけ 201202
天皇の千年祭とぞ笹子鳴き 竹内喜代子 雨月 201203
一村の闇解き放つ祭笛 岩永はるみ 白雨 201203
島よりも大きな月が出て祭り 豊田都峰 水の唄 201203
病める子をあやしつつ聴く祭笛 久永つう 瀬戸の海 201203
荒馬の手綱を捌く祭かな 苑実耶 大河 201203
街路樹に提灯のこり祭果つ 岡本ヨシエ 末黒野 201204
祭とて目立たぬことも承知して 稲畑汀子 ホトトギス 201205
復興へ勢ひの祭ありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201205
被災地に戻らぬ活気祭来る 稲畑汀子 ホトトギス 201205
明星のかがやく府中祭かな 山田春生 万象選集 201205
鬼の首曳きゆく天下祭かな 山田春生 万象選集 201205
百合花粉行衣につけて大山祭 小林愛子 辻楽師 201206
下町の祭バナナに色塗つて 小林愛子 辻楽師 201206
平和世の公家の狩衣賀茂祭 高谷栄一 201207
北祭牛も勅使に歩を合す 中村風信子 馬醉木 201207
きびきびと三社祭の女子衆 安藤虎酔 かさね 201207
祭笛舫綱放る勢ひかな 能村研三 201207
宵宮のなぜかさみしき祭笛 木村茂登子 あを 201207
友のみな老いし三社の祭かな 田中藤穂 あを 201207
青竹を伐らずにをりし祭まで 能村研三 201208
足場板積まれて三社祭名残り 菅谷たけし 201208

 万太郎・松太郎句碑

祭あと二人太郎の碑の寧し

千田百里 201208
補聴器を外し祭の街に出る 河口仁志 201208
江戸締めにつられ加はる三社祭 吉村さよ子 春燈 201208
ひつつめし祭の髪の跣足袋 青木ちづる 201208
祭馬何も聞えぬやうに行く 三輪慶子 ぐろっけ 201208
祭笛どことなくもの思はせて 窪田佳津子 雨月 201208
お化け小屋とびだし来たり祭の子 山田春生 万象 201208
万太郎句碑にもたれて祭見る 山田春生 万象 201208
祭見や居酒をちよいとひつかけて 山田春生 万象 201208
子供等の食べ歩く姿夏祭り 田島昭人 かさね 201209
爪先まで白塗りしたる先帝祭 あさなが捷 201209
働きし手を見せ合うて祭かな 小嶋恵美 春燈 201209
宵祭はじまる潮の満ちて来し 荒井千佐代 201209
祭終ふ酒徒も酒仙も疲れたる 千田百里 201209
祭牛を宥めすかして御田掻く 大橋晄 雨月 201209
旦那衆揃ふ難波の菖蒲祭 奈辺慶子 雨月 201209
ふた昔訪れざりし愛染祭 早川周三 ぐろっけ 201209
孫と酌む話しの尽きぬ夏祭 水野弘 ぐろっけ 201209
ヘリコプターよさこい祭睥睨す 上家弘子 ろんど 201209
乗尻のゆつくり進むかざしぐさ葵祭 北村淳子 ろんど 201209
車道まで夏を広げてヨサコイ祭 佐瀬晶子 ろんど 201209
鯖の酢のにごる頃なり祭笛 山本耀子 火星 201209
張詰めし童正使の祭かな 山口キミコ 201210
髪あげて祭浴衣のすまし顔 米田文彦 かさね 201210
谷越えて祭準備の遠太鼓 安武晨子 201210
一刷毛に祭の稚児のできあがる 松田明子 201210
祭浴衣やおとうとの減らず口 辻直美 201210
小気味よき啖呵ひとつも祭くる 荒井千瑳子 201210
連なつて六人がゆく鱧祭 竹内悦子 201210
我を呼ぶ祭囃子と思ひ込む 柳川晋 201210
擦れちがふ赤き半被の祭稚児 美田茂子 末黒野 201210
どつかと座すおかめひよつとこ夏祭 宮崎きみ枝 201210
山蟻のてんでに走り祭くる 城孝子 火星 201210
止まるたび顔扇がるる祭馬 河崎尚子 火星 201210
祭馬のあとに続けり糞の籠 河崎尚子 火星 201210
小若衆の腰浮かせ漕ぐ祭舟 河崎尚子 火星 201210
岸蹴りし梅鉢紋の祭足袋 河崎尚子 火星 201210
夏祭欲無き吾子が大当り 土井くみ子 201211
スカイツリー加へて三社祭かな 千原叡子 ホトトギス 201211
誇らかに姑率先の祭鮨 千原叡子 ホトトギス 201211
軒傾ぐばかり二階の祭客 千原叡子 ホトトギス 201211
祭笛風に流れて安房泊 大場ひろみ 馬醉木 201211
祭り半纏路地に車座なしてゐて 國保八江 やぶれ傘 201211
じやんけんで祭太鼓をたたく順 久世孝雄 やぶれ傘 201211
襟足のながき女なり宵祭 橋本正二 201211
冷つこいとさざめく夜の海女祭 石崎和夫 201211
祭り面かむりてよりの孤独かな 田渕昌子 京鹿子 201211
旗竿の軋めば里の祭かな 山田六甲 六花 201211
木偶の舞ふ楽車船の津島祭 味村志津子 雨月 201211
城崎の川に湯気立ち祭くる 杉浦典子 火星 201211
船祭灯さぬビルを彩りぬ 宮崎正 ホトトギス 201212
あひ間にはわらべ唄吹く祭笛 廣瀬雅男 やぶれ傘 201212
誰を呼ばむか天神様の祭菓子 井上信子 201212
住吉の祭事流れし雨月なり 大橋晄 雨月 201212
土器に燈心揺るる風鎮祭 江見巌 六花 201212
古典の日言祝ぐ宇治の田楽祭 山口キミコ 201301
例祭の会場造り蚊遣香 渡邊孝彦 やぶれ傘 201301
祭笛鳥居の紙垂の白さかな 渡邊孝彦 やぶれ傘 201301
甚平の背に祭の字男の子なる 武石京子 やぶれ傘 201301
祭あと錠前太き御輿庫 荒井千瑳子 201301
御祭赤い衣装の踏ん張れる 長崎桂子 あを 201302
祭髪まだ世に背など向けられず 鈴木夕起子 信州からの風 201302
神馬まだ祭の飾り付けしまま 秋千晴 201302
境内に闇がどすんと祭果つ 原友子 201302
祭 →15      

 

2021年6月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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