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作品
作者
掲載誌
掲載年月
手振り良き祭囃子の白狐 川島澄子 酸漿 201010
夏祭にはか屋台の売子なり 北島上巳 酸漿 201010
生藥の飴売る屋台夏祭 鎌倉喜久恵 あを 201010
子等の打つ太鼓ひびけり夏祭 早崎泰江 あを 201010
賑ひの裏方の役宵祭 伊東和子 201011
桴捌き決めて乙女の祭髪 和田森早苗 201011
四五人で祭囃や能登ふかく 清海信子 末黒野 201011
綿菓子の雲わくさまや祭笛 饗庭悳子 末黒野 201011
長老の顔ひとつ減り夏祭 湯本出 やぶれ傘 201011
日照雨降る祭りの中を歩きけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201011
信号に待たされてゐる祭馬 柴田佐知子 201011
呼び込みの声一際や祭暮れ 浅野恵美子 酸漿 201011
拍子とる細き項や祭髪 浅野恵美子 酸漿 201011
太鼓打つ幼の小若夏祭 長澤健子 酸漿 201011
響き来る祭太鼓に力あり 岸野美知子 酸漿 201011
祭唄きこゆる路地に灯を入れり 井口初江 酸漿 201011
祭囃子聞ゆる厨そぞろなり 梅田秀子 酸漿 201011
浜育ち女飛び乗る祭舟 大西和子 ぐろっけ 201011
祭の夜子供の声の遅くまで 西宮舞 201012
祭笛老若男女呼び寄せて 苑実耶 201012
自らも祭太鼓に酔うてをり 秋千晴 201012
尺竿で丈測られし祭馬 松田明子 201012
桴くるりくるりと祭太鼓かな 和田森早苗 201012
わが町は祭囃子の似合ふ街 大内恵 酸漿 201012
祭過ぎ社の杜の蝉時雨 小浦榮子 酸漿 201012
太鼓打つ人へ振るまふ祭酒 能勢栄子 201101
穭田の雫水輪の祭かな 荒井和昭 201101
鼻筋に白き一刷け祭り髪 大木清美子 201101
祭果て無人の駅に缶の芥 鈴木てるみ ぐろっけ 201101
祭果て解体壇尻櫃詰へ 鈴木てるみ ぐろっけ 201101
川越の祭たけなは鐘響く 内藤美重子 酸漿 201101
舫綱締めて船霊祭かな 大竹淑子 風土 201103
降る雨の明るき在所祭かな 井尻妙子 京鹿子 201103
祭待つ朱のランタンや眼鏡橋 築城百々平 馬醉木 201104
をんな着る印半纏祭来ぬ 稲垣佳子 末黒野 201104
滾ち湯へ青菜をはなす宵祭 小林幹彦 201105
綿菓子のピンク気に入り祭の子 竹内悦子 201107
ふるさとは祭過ぎたる水流れ 井上信子 201107
雨つぶの愛染かづら祭来る 山尾玉藻 火星 201107
王朝の絵巻さながら賀茂祭 西垣順子 201108
葵飾る馬上の勅使賀茂祭 西垣順子 201108
村中の軒燈ともる祭笛 高地勝峰 馬醉木 201108
祭笛土間に奥ある細格子 野坂民子 馬醉木 201108
復興を祈るや夏の御祭礼 河野道俊 201108
祭笛ひとすぢ山のふもとより 杉浦典子 火星 201108
子の追うてゆきしままなり祭笛 杉浦典子 火星 201108
料亭にすする鯉濃賀茂祭 伊勢きみこ 火星 201108
我が軒に出店乞はるる祭かな 廣瀬義一 雨月 201108
漏刻の祭太鼓の律儀かな 中川すみ子 201109
がうがうと作る綿菓子夏祭 山口キミコ 201109
当てもん屋に群がる童祭の日 山口キミコ 201109
下駄鳴らし祭囃子を追うてゆく 伊藤純子 201109
御旅所に並ぶ提燈県祭 難波篤直 201109
幼名で呼び止められし祭の夜 松田明子 201109
背伸びして募金する児の祭髪 石田きよし 201109
ひよつとこにウインクされし祭かな 大場ましら 201109
被災地や今年祭はないといふ 東秋茄子 京鹿子 201109
遠き日の三社祭は祖父母の供 東秋茄子 京鹿子 201109
甘酒やひらひらひらと祭笛 神蔵器 風土 201109
郭公鳴く祭の前もその後も 近藤幸三郎 風土 201109
祭来る尺で裁ち切る手拭屋 久染康子 201109
一管を腰に差し往く宵祭 千田敬 201109
笛吹いて神を呼び出す山祭 千田敬 201109
人に会ひ淡海に会ふ祭かな 加藤みき 201109
白骨の章読んでをり夏祭 中島陽華 201109
高き音の調子づきたる祭笛 岩下芳子 201109
音欠けのカリヨン奏づ町祭 品川鈴子 ぐろっけ 201109
ハッピ着て祭の男の子三代目 鎌倉喜久恵 あを 201109
出嫌ひの母を押しやる祭笛 吉弘恭子 あを 201109
出立は弁慶格子夏祭 篠田純子 あを 201109
落語家と乗りて天神祭船 伊藤純子 201110
祭太鼓打つ少年の氣魄かな 阪本哲弘 201110
唐櫃の白木匂へり夏祭 近藤暁代 馬醉木 201110
御城下の材木町や祭笛 小林共代 風土 201110
ピアスの子樽太鼓打つ夏祭 羽賀恭子 201110
節電の街の賑はふ祭りかな 鈴木芙蓉 末黒野 201110
学童のソーラン節や夏祭 鈴木芙蓉 末黒野 201110
深川や祭の笛の野暮ならず 伴秋草 末黒野 201110
夏祭り年に一度は会へる友 上田雪夫 ぐろっけ 201110
ひととせの蔵より目覚め祭鉾 近藤きくえ 201110
この夏はかなしびそふる祭笛 西村純太 201110
茹でられし蛸のまんまる宵祭 城孝子 火星 201110
灯の入りて男いよいよ祭貌 井上淳子 火星 201110
朝涼の馬具の螺鈿の光かな 武田巨子 春燈 201110
いとこ会昭和ひと桁祭唄 鎌倉喜久恵 あを 201110
いつもの子祭髪してよその子めく 鎌倉喜久恵 あを 201110
まほろばの美しき三枝祭かな 栗山恵子 雨月 201110
祭獅子に腕を噛ませ縁起よし 近藤豊子 雨月 201110
祭囃子夜明けの海へ遠ざかり 三澤いつ子 万象 201110
猿沢をめぐる月夜や采女祭 小林成子 201111
配られし祭団扇の小さかり 榎本桂子 万象 201111
その人は父とゐるごと祭笛 加藤峰子 201111
祭太鼓腹にひびくや總踊り 井沢ミサ子 京鹿子 201111
夏祭気勢の内の俄雨 渡辺和夫 ろんど 201111
パレードは鼓笛隊より夏祭り 瀬島洒望 やぶれ傘 201111
浪速女の旅に囃すや三社祭 植村よし子 雨月 201111
祭屋台組む鳶職の出揃ひぬ 鈴木石花 風土 201111
祭→ 14      

 

2021年6月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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