jkluio

12   100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
職ひきて故山の月を祭りけり 内藤玲二 201002
間違へて降りれば神田祭かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201003
祭後の寡黙に戻る男下駄 服部郁史 京鹿子 201003
リヤカーに氏神積んで村祭 吉村摂護 201003
紅入れて祭の顔となりにけり あさなが捷 201004
尻上りして締めくくる祭笛 鳳蛮華 201004
この雨に祭の町の清められ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005
風に聞く神田祭の余韻かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005
祭あとてふ静寂でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005
この後は三社祭に行くと言ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005
祭髪千倍君を輝かせ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005
旅心通りすがりの祭とて 稲畑汀子 ホトトギス 201005
明るさは路地にも溢れ祭かな 稲畑汀子 ホトトギス 201005
ここまでは三社祭のぞめきなく 稲畑汀子 ホトトギス 201005
吾子ながらいなせ祭の法被着て 丁野弘 201005
一戸とばして夏祭献酒札 丁野弘 201005
ウイルスに祭流れて雨しとど 品川鈴子 ぐろっけ 201005
玻璃いろに熟れし玉ねぎ例大祭 太田實 ぐろっけ 201005
星空に鼓動の余韻夏祭 宮崎薫風 201005
玉砂利に牛車の軋み葵祭 佐々木厚子 201005
遷都祭広き宮址に青き踏む 小林成子 201006
雨がちに山王祭果てにけり 片山由美子 201006
遥かなる星の瞬き告知祭 水野恒彦 201006
舟虫のどつと走りて祭くる 山尾玉藻 火星 201006
駅前広場若葉祭の舞台建つ 阿部ひろし 酸漿 201006
桐下駄に残る指あと宵祭 藤見佳楠子 201007
嬰児に向う鉢巻夏祭 中川すみ子 201007
子がふいに来て母の日の前夜祭 久染康子 201007
町の名を祭法被に残しけり 小俣剛哉 春燈 201007
神田結び漢艶めく祭かな 小俣剛哉 春燈 201007
清らかに確と祭の巫女の舞 羽賀恭子 201007
祭待つ神輿並べり御神前 古川さかえ 酸漿 201007
狛犬も囲いの中に三社祭 木村茂登子 あを 201007
賀茂祭の先導凛々し騎馬婦警 横田矩子 201008
やかましきことが信条とは祭 稲畑汀子 ホトトギス 201008
駅前の一と塊が祭とや 稲畑汀子 ホトトギス 201008
一巡り又一巡り祭町 稲畑汀子 ホトトギス 201008
祭笛柾目通りし桐の下駄 野坂民子 馬醉木 201008
夏祭雲ふつ切れし大欅 石脇みはる 201008
佃煮の山椒のききて祭かな 小山ミツ子 末黒野 201008
祭来る風動き出す外神田 中村洋子 風土 201008
透く紙の水占ひや貴船祭 橋添やよひ 風土 201008
先払ひ太鼓祭の町流府中祭 大西八洲雄 万象 201008
川端を流す演歌や祭の夜 大西八洲雄 万象 201008
車椅子押して加はる夏祭 大西八洲雄 万象 201008
祭笛盥の金魚よく廻り 田中道江 万象 201008
背に挿して昂ぶる祭団扇かな 能村研三 201008
勢ひ音のあとに忍び音祭笛 秋葉雅治 201008
藍染の幟干されて祭来る 柴田雪路 201008
夕さりの川は鏡に祭鉦 松井倫子 火星 201008
峡空に雲暮れ残る祭笛 松井倫子 火星 201008
震災を過去に賑ふ祭かな 小原登志春 雨月 201008
目配せを交はし祭の場を離る ことり 六花 201008
仕舞屋も香焚いてをり賀茂祭 菊谷潔 六花 201008
よく通る木遣の小節夏祭 森山のりこ あを 201008
面白い顔になりたる祭あと 吉弘恭子 あを 201008
太鼓屋の代も替はれる祭かな 田中藤穂 あを 201008
産土のすでに他国の祭かな 篠田純子 あを 201008
「吉符入り」いよよ序幕の夏祭 飯田美千子 201009
祭の灯入りてはんなり老舗宿 小澤菜美 201009
剃り跡のかんばせ若き祭笛 宮崎左智子 201009
真夜中の梵天分かつ祭かな 竹内悦子 201009
祭りあと一銭焼きを圧してをる 栗栖恵通子 201009
御祭風卵黄揺れてをりにけり 小形さとる 201009
夏祭り人の流れにわれもゐる 荻龍雲 201009
祭足袋老いの威厳の白さかな 新堀満寿美 末黒野 201009
祭山車海へ引き込む祭かな 成田なな女 春燈 201009
神輿胼胝見せ根つからの祭好き 生田高子 春燈 201009
火縄銃かつぐ北條祭かな 中村洋子 風土 201009
祭馬地団駄踏んでゐたりけり 柴田佐知子 201009
足並みを揃へ祭の男たち 高倉和子 201009
祭馬鼻を鳴らして過ぎにけり 高倉和子 201009
下駄履きしばかりの足に祭笛 中田みなみ 201009
人もみな祭太鼓に揺らぎゐる 秋千晴 201009
横目また上目遣ひに祭笛 鳳蛮華 201009
静かなる小昼の神田祭りかな 大崎紀夫 やぶれ傘 201009
宵祭寄つてけ買つてけ飴を切り 仲田眞輔 ぐろっけ 201009
舟虫のかげ分けて来し祭足袋 深澤鱶 火星 201009
石橋の苔に花咲き祭くる 城孝子 火星 201009
街道をすこし離れて祭笛 沖倉好秋 酸漿 201009
浅草の友病みてゐる祭かな 田中藤穂 あを 201009
変りゆく巷に聞ゆ祭笛 芝尚子 あを 201009
団子売り糺の森に祭呼ぶ 西本育子 ろんど 201009
河鹿鳴き貴船祭の賑はへる 小林成子 201010
町川の音もどりたる祭あと 石田阿畏子 馬醉木 201010
袢纏を着し子の遺影祭来る 倉科紫光 馬醉木 201010
葵祭の佳き日なり今日米寿 宮崎正 ホトトギス 201010
たむろしてゐても祭の中ひとり 松田泰子 末黒野 201010
櫛の目の著き結髪三社祭 稲垣佳子 末黒野 201010
はや夕餉終へて祭の人となり 千葉惠美子 末黒野 201010
祭髪してゐる子らの細き首 原田達夫 201010
氏神に祭笛吹く少女かな 國保八江 やぶれ傘 201010
筆太に掲ぐ奉名夏祭 中山静枝 201010
住職の忙中閑の祭かな 本多遊方 春燈 201010
祭ずし嫁へ言ひつぐかくし味 白神知恵子 春燈 201010
新調の潮見燈籠夏祭 大西ユリ子 ぐろっけ 201010
佃島に貝のひも買ふ祭雨 杉浦典子 火星 201010
流れをり昨夜の祭の果てし川 山本耀子 火星 201010
晴れ晴れと顔の乗りあふ祭船 菅野雅生 ろんど 201010
知らず来て祭の活気貰ひたる 望月晴美 201010
祭 →13      

 

2021年6月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。