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作品
作者
掲載誌
掲載年月
嬰の祭着畳めば一掴みほどに 野沢しの武 風土 200905
青鷺の脛の吹かるる祭笛 神蔵器 風土 200906
知らぬ子に会釈されけり祭りの日 松葉よし江 200906
この国の祭といへば寺祭 中村輝子 酸漿 200906
平安の装束美しや賀茂祭 笹井康夫 200907
神域の樟湧きたてり祭山車 西村梛子 馬醉木 200907
新樹照り家々つなぐ祭注連 西村梛子 馬醉木 200907
遺されし祭半纏枕上 細川和子 炎環 200907
祭終へ鳳凰しばし星に帰る 千田百里 200907
はじめての日本彩る賀茂祭 赤座典子 あを 200907
輿を曳く祭の牛の長涎 山口キミコ 200908
ふろしきの写楽絵の彩祭笛 星井千恵子 遠嶺 200908
水上バス祭りの町に着きにけり 山田春生 万象 200908
祭獅子母衣より子らをこぼしけり 高橋ひろ 万象 200908
長老の足・腰もどり祭くる 松井のぶ 200908
家々の小暗き屏風祭かな 鷹羽狩行 200908
腹ひとつ叩きて祭馬となり 石寒太 炎環 200908
アルミニウム色の祭の中にゐる 殖栗歩 炎環 200908
開港祭市民創りし花時計 相沢有理子 風土 200908
駅を出て神田祭に揉まれけり 内藤静 風土 200908
からくりの手ぶりをかしき夏祭 新関一杜 京鹿子 200908
父母のゐてこその生家や祭笛 中野さき江 春燈 200908
祭髪十九過ぎゆく日なりけり 中野さき江 春燈 200908
宵祭雨に高張りぬらしけり 中野さき江 春燈 200908
抜路地を流れ遠音の祭笛 中野さき江 春燈 200908
香具師老いて太き濁声夏祭 伊賀則夫 200908
海女の桶乾ききったる祭かな 立石萌木 雨月 200908
姉によく似てよく似合ひ祭髪 八田木枯 晩紅 200908
とびこんで打ちこむ祭太鼓かな 八田木枯 晩紅 200908
高稲架にしづみ貴船の祭宿 八田木枯 晩紅 200908
効いてきし振舞酒や宵祭 倉科紫光 馬醉木 200909
どの祭囃子も身には付かざりき 柳川晋 200909
電気ブラン持つ手老いたる祭かな 佐渡谷秀一 春燈 200909
笛一管携へ祭帰省かな 北川英子 200909
仲見世へなだれ込みたる祭足袋 堀田こう 雨月 200909
ふるさとの駅に聴きゐる祭笛 落合絹代 風土 200909
三尺の帯に鈴あり納涼祭 石川元子 酸漿 200909
小さき街小さき祭のをどりの輪 平照子 酸漿 200909
駅地下道抜けて祭神輿の前 服部早苗 200909
祖母の血を継ぎし気概や霊祭 川崎利子 200910
祭笛の方へ方へと歩み寄り 岩本里美 200910
推敲の句帳祭の遠囃子 田島勝彦 遠嶺 200910
掛け聲を聞く身となりて夏祭り 高野幸次 200910
研ぎ屋ゐし跡濡れてゐる夏祭 浜口高子 火星 200910
祭笛頂は灯の寄り合うて 城孝子 火星 200910
川風の袂にあふれ祭果つ 城孝子 火星 200910
祭馬踏みたる地や水にぢみ 城孝子 火星 200910
下駄はけば足裏よろこぶ祭かな 丸山照子 火星 200910
白玉のをどり浮びし宵祭 山田美恵子 火星 200910
まはし飲む焼き締め徳利祭酒 山本耀子 火星 200910
祭宿家紋の幕をめぐらせて 渡辺数子 火星 200910
片肌脱ぎの晒布眩しきギャル御輿 北岸邸子 春燈 200910
淀川へ打ち込む祭太鼓かな 北岸邸子 春燈 200910
愛染祭べつぴんさんと蛸焼と 延広禎一 200910
生えぬきの氏子を誇り天満祭 田中春子 雨月 200910
天狗禰宜祭御練りを見守りて 近藤豊子 雨月 200910
今日だけは無作法がよし夏祭 山本無蓋 200910
山車祭借りる厨の蔵造り 山本無蓋 200910
想ひ初む橋立祭のそぞろ闇 荒木甫 200910
祭笛古書肆の奥に届きけり 宮崎高根 200910
男ありて祭の足袋の白さかな 青山正生 200910
裏方の酒を増やせり祭笛 三木千代 200910
花形は祭浴衣の子のかけ声 井上あき子 ぐろっけ 200910
祭髪少女少しく大人びて 浅野恵美子 酸漿 200910
祭太鼓見馴れぬ人も呼び込めり 浅野恵美子 酸漿 200910
夏祭一塊の氷届きたる 秋千晴 200910
修験者の法螺貝怖き祭の子 青山悠 200910
おもむろに茅の輪をくぐる祭りかな 塚本京子 200910
神田とは祭と川と江戸つ子と 大久保白村 ホトトギス 200911
江戸文字で三社祭と筆太に 大久保白村 ホトトギス 200911
祭笛水城の空を鷹舞ひて 大竹淑子 風土 200911
義経の奇襲は昔船祭 磯崎清 200911
駅前の広場うづむる夏祭 阿部泰子 春燈 200911
祭櫓これが最後といひて組む 吉田政江 200911
我慢して祭の馬となつてをり 柴田佐知子 200911
献氷に御霊鎮むる祭かな 奈辺慶子 雨月 200911
振舞の搗ち割り賜ばる氷室祭 奈辺慶子 雨月 200911
祭船手締を交しすれ違ふ 富田範保 200911
聞えくる杜もはるかの祭笛 橋本光子 酸漿 200911
祭笛上目づかひに仕る 根橋宏次 やぶれ傘 200911
熱く闇をのこして祭り果てにけり 大木清美子 200912
へろへろと稚児に曳かるる祭牛 川口襄 遠嶺 200912
一念をつらぬく朱夏の記念祭 今井松子 遠嶺 200912
舁き山のをとこの地鳴り夏祭 村高卯 200912
祭太鼓男の耳の落ち着かず 岩本紀子 200912
提灯屋提灯下げる祭りかな 瀬島洒望 やぶれ傘 200912
月暈をさして祭の客送る 海上俊臣 酸漿 200912
どの墓も花生々と霊祭 梅田秀子 酸漿 200912
舞茸の出づるを待てり祭前 長田秋男 酸漿 200912
昼飯時はづして祭の寄付集め 竹内弘子 あを柳 201001
母の背に眠る幼の祭足袋 鈴木浩子 ぐろっけ 201001
祭鉦いまだそろはぬ序の稽古 和田照海 京鹿子 201002
祭→ 12      

 

2021年6月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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