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作品
作者
掲載誌
掲載年月
笛の音の高きを過ぐる祭かな 鷹羽狩行 200805
計画の一度は立ちぬ宵祭 稲畑汀子 ホトトギス 200807
撞く舞ひの祭太鼓やなほつづく 池田光子 200807
祭太鼓五重塔を撥ねのぼる 上原重一 200807
鉢巻も鯔背をんなの祭笛 上原重一 200807
祭笛吹かずなりたり乙女寂び 須田紅三郎 200807
祭提灯仕舞ひて母のまた老ゆる 須田紅三郎 200807
祭宮へ灯一列の連れ点り 能村研三 200807
念入りに明日吹く祭笛みがく 松本圭司 200807
祭来るわが血脈の四つ目紋 島田万紀子 馬醉木 200808
軽トラに稚児乗せ団地祭かな 中川すみ子 200808
混み合へるくらやみ祭の裏通り 片山由美子 200808
山車動くすでに酒浴ぶ祭足袋 久津見風牛 200808
浅緑瀬見の小川の祭かな 竹中一花 200808
桐咲いて賀茂の社は祭まへ 大竹淑子 風土 200808
水底に石畳ある賀茂祭 奥田順子 火星 200808
すかんぽの花の裏くる賀茂祭 深澤鱶 火星 200808
祭くる百八歳の大往生 大坪景章 万象 200808
耳に溜む風の余韻や祭笛 藤岡紫水 京鹿子 200808
窓開けて祭囃子に耳すます 唐鎌光太郎 ぐろっけ 200808
藍の香の立つや祭の小競りあひ 篠田純子 あを 200808
世話役の薬缶さげくる祭かな 根橋宏次 やぶれ傘 200808
賀茂祭斎王代の凛と座す 森竹昭夫 遠嶺 200809
夏祭帰れぬ訳のありにけり 坂本俊子 200809
たらちねの壮ンなころや夏祭 伊東湘三 春燈 200809
神子みこの名を里に祭の幟立つ 大竹淑子 風土 200809
暮れがてを集ふ男の祭足袋 浜口高子 火星 200809
がなり声沸き立ち祭始まれり ことり 六花 200809
凸凹のをんな御法度夏祭 中村龍 炎環 200809
大川の風に吹かるる祭髪 山田春生 万象 200809
祭足袋はかせて立たす赤ん坊 山田春生 万象 200809
袋菓子抱へて帰る祭の子 山田春生 万象 200809
川端にハーモニカ吹く祭の夜 山田春生 万象 200809
獅子頭地下鉄に乗る夏祭り 岡本敬子 万象 200809
よさこいの掛声ひびく夏祭 阿部文子 酸漿 200809
豆絞しめてきりりと夏祭 木下忠雄 酸漿 200809
提灯の家紋伸ばして祭待つ 中田みなみ 200809
もんぺ売る店で水呑む祭馬 中田みなみ 200809
祭りの日頭がいたいよかき氷 広瀬結麻 200810
契りては暗がりに脱ぐ祭面 野中亮介 馬醉木 200810
町衆の心ひとつに祭来る 植松昌子 馬醉木 200810
誇らかに家紋を装ひ祭馬 村上沙央 200810
くちなしに思ふや去年の祭帯 加藤克 200810
掛け声はどつこいどつこい浜降祭 木暮剛平 万象 200810
船下りて三社祭の人となる 大西八洲雄 万象 200810
祭足袋替への一足ふところに 林陽子 万象 200810
産土神のお祭の日に逝かれけり 浅井敦子 万象 200810
軒に挿す祭の花の紅絞り 浅井敦子 万象 200810
たれかれを親しく思ふ祭笛 小嶋洋子 200810
夏祭り維新の志士の皆若し 波田野雪女 炎環 200810
月影に締めなほしけり祭帯 奥田順子 火星 200810
手をとられ祭の端を急ぎけり 垣岡映子 火星 200810
水たまりにはじけ御輿の祭足袋 垣岡映子 火星 200810
大川を流れゆく燈や祭あと 伊勢きみこ 火星 200810
喪の家をねんごろに過ぐ祭笛 奥山絢子 風土 200810
祭礼の支度法被の男たち 青木政江 酸漿 200810
祭宿軒提灯を二段組み 松崎鉄之介 200810
行きたくも行かぬ祭のそこここに 村越化石 200810
祭神輿大樹の下に据ゑらるる 服部早苗 200810
雨の祭の腹にくる大太鼓 荒井和昭 200810
寄付集め祭半纏にて立てり 岩本紀子 200810
露店の灯消して祭りの果てにけり 都丸スミ代 やぶれ傘 200810
夏祭銀座天國空いてをり 田中藤穂 あを 200810
法被の背祭団扇をぐいと挿し 東亜未 あを 200810
「浜長」に草履も靴も祭かな 東亜未 あを 200810
祭果つ花火の音に背を押され 前川明子 200810
からくり人形のからくりに沸く祭かな 小泉貴弘 筑波の道 200811
更くるほど囃子熱帯び宵祭 高瀬桜 200811
踊り子のマグマ爆けし夏祭 笠井清佑 200811
祭終へ村人の声みなやさし 西川五郎 馬醉木 200811
頭領の声おとろへず祭足袋 水野あき子 遠嶺 200811
高原の星の真下の祭かな 新井田晃 遠嶺 200811
赤き日の沈みてよりの舟祭 和田一 雨月 200811
祭唄恋を歌ひて俗ならず 和田一 雨月 200811
湯上りの抜き襟眩し祭笛 堤堅策 200811
醪樽祭囃子に乗つてをり 守屋井蛙 酸漿 200811
郷関の海眩しめり祭笛 勝見玲子 200811
宮司までびしよぬれになる夏祭 宇佐見正 200811
居眠りの若殿乗せて祭り馬 小松敏郎 万象 200811
能登をとこ一夜を尽くす祭かな 小谷延子 万象 200811
祭笛に開け放たれし長屋門 國保八江 やぶれ傘 200811
鼻緒緊めねぶた祭の人となる 長谷英夫 馬醉木 200812
臥す父に祭団扇の風送る 石川等 200812
鞍馬なる夜空を焦がす火の祭 中川すみ子 200812
久闊の友とだらだら祭りかな 高橋宏行 遠嶺 200901
魚ん棚祭の渦に巻き込まれ 前川千恵子 雨月 200901
紅さして足の先まで祭の子 上村和子 200901
少年のひた打つ祭大太鼓 野沢しの武 風土 200904
祭笛三月みつき前から熱入れて 中島玉五郎 200905
結界は過去と現代賀茂祭 稲畑廣太郎 ホトトギス 200905
祭町抜ける渋滞はじまりし 稲畑汀子 ホトトギス 200905
あきらかに祭帰りと思はるる 稲畑汀子 ホトトギス 200905
祭 →11      

 

2021年5月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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