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作品
作者
掲載誌
掲載年月
席入の祭浴衣も京なれや 山田弘子 春節 199503
祭着の吹かれ掛かれる家舟かな 山田弘子 春節  199503
復興の町に景気の祭山車 稲畑汀子 ホトトギス 199805
海に顔向けて祭の中にゐる 小澤克己 遠嶺 199808
祭笛躰ぬちに癌を養ひて 城孝子 火星 199808
退職の教師が挑む祭笛 木村公子 199808
祭団扇もつとも高き樹に凭す 杉浦典子 火星 199810
鼻白粉引く間も誘ふ祭笛 南出律子 199810
宵乗祭暁ヶを篠つく梅雨豪雨 松崎鉄之介 199810
舟板を蹴る三番叟天満祭 品川鈴子 ぐろっけ 199810
橋くぐる天満祭の俳諧舟 品川鈴子 ぐろっけ 199810
すと立てし小指美し祭笛 八木愁一郎 ぐろっけ 199810
子が手綱引いてやさしき祭馬 野沢しの武 風土 199811
鳥の木に風の集まる昇天祭 折原あきの 船団 199811
荒きほど神意に適ひ喧嘩祭 竹野梢星 199812
すぐわかる祭帰りの五六人 久崎富美子 199901
夕立だデートだ祭りだ不本意だ 朝倉晴美 船団 199902
星出づる祭を明日の花街に 宮津昭彦 199903
祭髪結ひべらんめえ口調かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 199905
きらきらと祭の列のそれつきり 深澤鱶 ヒッポ千番地 199905
検非違使の馬の暴れし賀茂祭 大山文子 火星 199906
祭の日青竹伐りの役もらふ 能村研三 199907
父在りてありて祭の笛高し 小澤克己 遠嶺 199907
ワッショイにソイヤと掛け声三社祭 橋本みず枝 199907
ちゃんちゃん祭子が草笛を吹きて待つ 三輪温子 雨月 199907
祭風吐かせ提灯仕舞ひけり 金國久子 青葉潮 199907
屋号しか知らぬ担ぎ手夏祭 大森慶子 199908
星々のあはひに透けて祭笛 小澤克己 遠嶺 199908
祭馬稚児あらあらと乗せいたる 山田弘子 円虹 199908
どぜう屋ののれんをくぐる祭髪 山田弘子 円虹 199908
風に乗り祭囃子の海へ出る 長山あや 円虹 199908
自治会の祭りの水運ばさる 山田六甲 六花 199908
夏の月遠く近くに祭り笛 久保田一豊 いろり 199909
風はいま路地の巾なる祭笛 土田栄 199909
捨椅子にひるがほ絡む祭町 野路斉子 199909
不在者のおほぜいが過ぎ祭過ぎ 林朋子 船団 199909
磴焦がす大松明や那智祭 愛須真青 馬醉木 199910
人波にもまれ祭の顔となる 稲垣松露 199910
手拍子に神田祭の夜を締むる 大久保白村 ホトトギス 199910
束髪のはらりと祭終はりけり 小澤克己 遠嶺 199910
赤松の背高のつぽ祭来る 奥田節子 火星 199910
夏芝居兄弟で舞ふ三社祭 金子八重子 酸漿 199910
祭笛句座のしじまに割込めり 林翔 199910
城灼けて天に鉾立つ祭舟 渡邊牢晴 雨月 199910
早苗田を渡りてきたる祭笛 鈴木夢亭 塩屋崎 199910
会へばまた友情育ち祭笛 嶋田摩耶子 ホトトギス 199911
夏祭日照雨一過に始まりぬ 増田富子 馬醉木 199911
海鳴に棕櫚の葉さわぐ夏祭 原静寿 酸漿 199911
きのふとは吹き手のちがふ祭笛 川島真砂夫 199911
水銀柱ぐいぐい上がり祭来る 白井剛夫 199911
夜の奥へ打ち込む祭太鼓かな 小松志づ子 199911
旅に出て祭り踊りにとびこめり 木部老正盛 199911
このあたり祭の庭と供物置く 坂井まさき 六花 199911
はるかなる祭囃子に腰浮けり 能村登四郎 芒種 199911
何となく祭近づく町の色 能村登四郎 芒種 199911
夏の川祭りのあとの足浸す 小枝恵美子 ポケット 199911
母看ての帰り祭の灯に紛る 前田一生 199912
御霊ゆゑ降るは覚悟の祭とや 三村純也 ホトトギス 199912
水飛沫木場の祭の山車がゆく 小黒カツ 酸漿 199912
長老や祭終りの衿はだけ 小黒カツ 酸漿 199912
雨あとの竹のさはだつ祭町 高橋さえ子 199912
雨もまた祭の色として参加 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912
なにし負ふ天神祭のうだりやう 三嶋八千穂 ぐろっけ 199912
祭帯迷はずに選る鮫小紋 湯橋喜美 200001
提灯のくらき貴船の宵祭 中村七三郎 七三郎句集 200001
乾く綿菓子祭のあとの虚しさは 富田美和 200001
ちゃんちゃん祭昔の刻の流れゐる 萩谷幸子 雨月 200001
ネクタイを締めて祭の役果す 平田安生 風土 200001
田の神を飾り巫子舞ふ収穫祭 関戸文子 酸漿 200002
曲稚児の仕草可愛ゆし祭獅子 田中としを 雨月 200002
みちのく訛とび交ひ祭は最高潮 山田をがたま 京鹿子 200002
夜祭のわが門前の草魚売 田中藤穂 水瓶座 200002
海ほほづき売る店小さし祭の夜 田中藤穂 水瓶座 200002
浅草の街ごと酔って祭かな 田中藤穂 水瓶座 200002
階段の埃祭りの朝静か 星野早苗 空のさえずる 200002
長閑なり朝に夕べに神祭る 藤和子 円虹 200004
義士祭大阪にてもありにけり 松崎鉄之介 200004
百人町いまは祭の山車も来ず 鷹羽狩行 200005
いつまでも帰らず父の祭客 鷹羽狩行 200005
提灯を伸ばせば神田祭かな 稲畑汀子 ホトトギス 200005
提灯に会場神田祭気分 稲畑廣太郎 ホトトギス 200005
暗がりに酔えるも県祭かな 岸風三樓 200006
祭の森百姓の兄匂ふなり 島津亮 海程 200006
おしきせの祭法被は身幅詰め 品川鈴子 ぐろっけ 200006
機上より天神祭見ゆる帰路 稲畑汀子 ホトトギス 200007
血行の肩によどみし祭あと 大牧広 200007
じゃらじゃらと急く手古舞に祭笛 當麻幸子 俳句通信 200007
手隠しに恥らひみせて祭菓子 平子公一 馬醉木 200008
祭来る神馬細身に磨きあげ 内田雅子 馬醉木 200008
三社祭にゐるはづもなき樋口奈津 高橋邦夫 風土 200008
パレードの馬具干されたる祭かな 高橋花仙 風土 200008
街中の祭ちやうちん蛙出づ 黒田咲子 200008
照り降りの中を集めし祭寄付 能村研三 200008
氏神に格差ありけり山王祭 藤井晴子 200008
三社祭り終りしあとに参りけり 久保田一豊 いろり 200008
歌口へ寄する唇知る祭笛 渡辺純 京鹿子 200008
祭 →2      

 

2021年5月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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