豆の花 2     49句

ゑんどうの花咲き妻はミシン踏む   高野素十

作品
作者
掲載誌
掲載年月
重さうな獣医の鞄豆の花 松田泰子 末黒野 201507
山畑の風きららかや豆の花 中野久雄 末黒野 201507
浜豌豆花の戦ぎの夜に入るも 定梶じょう あを 201508
黒板は平仮名ばかり豆の花 久保東海司 風鈴 201512
黒豆の花はむらさき屈み見る 白石正躬 やぶれ傘 201512
刀豆の花は桃色大日記 竹内悦子 201512
杖ついて母が隣家へ豆の花 柴田佐知子 201605
豆の花畑の鴉に呼ばれたり 田中道江 万象 201606
薬一つ減りひとつ増ゆ豆の花 間宮あや子 馬醉木 201606
猫好きの話好きなり豆の花 栗原完爾 春燈 201608
豌豆のぱつちりの目の花ぞよき 大畑善昭 201608
りきまずに力をぬかず豆の花 七種年男 輪中の空 201612
豌豆の花に風ある月夜かな 中川句寿夫 ここのもん 201705
豌豆は鈴生り花もまだ盛り 江木紀子 雨月 201707
豆の花梯子押へに呼ばれたり 甲州千草 201707
愚直とは誉め言葉とも豆の花 栗原公子 201707
そら豆の花や薬師の百度石 大久保志遼 201708
身辺は思ひ出ばかり豆の花 宮井知英 201707
豆の花母を日なたに連れ出せり 苑実耶 201707
頤をしばし遊ばせ豆の花 寺田すず江 201807
いつせいに海へみひらく豆の花 谷田明日香 風土 201807
一畝の花豌豆の豊かなる 中上頽子 春燈 201807
自転車が来たよとの声豆の花 丑久保勲 やぶれ傘 201807
午後からは雨止むといふ豆の花 天野美登里 やぶれ傘 201807
空豆の花こっちを見てるまだ見てる 山本佳代 船団 201811
これという理由はないの豆の花 梨地ことこ 船団 201811
飛ぶやうにそよ風纏ひ豆の花 中貞子 201906
庭豌豆いま白妙の花そよぎ 松本鷹根 京鹿子 201906
耳にぽかん空気の抜けて豆の花 奥田筆子 京鹿子 201906
トラックが道一杯を豆の花 大島英昭 やぶれ傘 201907
畝といふ小暗き湿り豆の花 菅谷たけし 201908
豆の花空足踏んで軍鶏走る 岸洋子 201911
往生も茶飯のひとつ豆の花 角野良生 201911
豌豆の花咲き狭庭和気陽気 松本鷹根 京鹿子 202005
豆の花自転車置いたまま帰る つじあきこ 202006
豆の花一年生が通らない 波戸辺のばら 202006
在宅の今出来る事豆の花 石橋みどり 202007
コロナ禍を饒舌となる豆の花 後藤晴美 202007
黒土の畑にゑんどう豆の花 本郷美代子 やぶれ傘 202007
豆の花うつらうつらと寺の鐘 遠山のり子 202010
母の忌の淡くなりゆき豆の花 原友子 202010
豆の花空がこんなに青いとは 有江洋子 202104
海よりの雨くるきざし豆の花 吉澤恵美子 春燈 202107
メモ帳にレシピの増ゆる豆の花 仙田孝子 風土 202107
鉢植ゑの莢豌豆爽碗豆の花咲いて 白石正躬 やぶれ傘 202208
跡取のもどらぬ畑豆の花 小山繁子 春燈 202208
ジャックアンドベティに豆の花二色 根岸善行 風土 202208
うたたねの猫豆の花陽だまりに 小澤えみ子 202209
豆の花支柱の笹はまだ青し 河原敬子 202211
豆の花→1

 

2023年4月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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