夾竹桃 2     49句

夾竹桃雨が時々強く降り   金子蛙次郎   雷魚

作品
作者
掲載誌
掲載年月
晴れにけり夾竹桃の花咲いて 藤井美晴 やぶれ傘 201609
戦よあるな夾竹桃のまくれなゐ 水井千鶴子 風土 201610
採血の眼は外へ夾竹桃 奥田茶々 風土 201610
白すぎる道に眩暈や夾竹桃 奥田茶々 風土 201610
空き家らしき庭に咲きたる夾竹桃 本郷美代子 やぶれ傘 201610
人影のなくて寂しき夾竹桃 大橋晄 雨月 201610
廃鉱の島や夾竹桃挙り 片山喜久子 雨月 201610
夾竹桃境内人の気配なし 笹倉さえみ 雨月 201610
夾竹桃海の匂ひを撹拌す 相良牧人 201611
アスファルト焦げたる午後の夾竹桃 山田佳乃 ホトトギス 201612
懺悔室出て夾竹桃の赤と白 笹村恵美子 201709
白余す夾竹桃や写経寺 松本鷹根 京鹿子 201709
天気晴朗夾竹桃の花盛ん 山田夏子 雨月 201710
渇く時夾竹桃の赤さかな 善野烺 六花 201712
アスベスト工場跡や夾竹桃 善野烺 六花 201712
波除けの見ゆる夾竹桃の道 根橋宏次 やぶれ傘 201807
放課後の軽音楽部夾竹桃 落合幸子 京鹿子 201810
野球部の早朝練習夾竹桃 多方清子 雨月 201810
供養塔囲む夾竹桃の白 安部和子 雨月 201811
村の端の兵士の墓碑や夾竹桃 西村しげ子 雨月 201811
延命は無用夾竹桃白し 中原幸子 船団 201812
夾竹桃の盛る紅白風の道 斉藤雅子 末黒野 201812
国道の先へ先へと夾竹桃 伊藤昌枝 201904
隣人の詩吟伸びやか夾竹桃 中澤弘 春燈 201909
沖縄の日なり夾竹桃の白 増成栗人 201909
夾竹桃浜で流木焚くにほひ 大崎紀夫 やぶれ傘 201910
練兵場跡のグランド夾竹桃 松本三千夫 末黒野 201910
エラーしてボールを追ふ子夾竹桃 濱野新 やぶれ傘 201911
見せブラも夾竹桃も白がいい 千坂希妙 船団 201912
友達の友達と行く夾竹桃 中林明美 船団 202003
戦争の記憶の中の夾竹桃 稲畑汀子 ホトトギス 202007
終戦の思ひ出消えず夾竹桃 稲畑汀子 ホトトギス 202007
家焼けて夾竹桃の残りけり 稲畑汀子 ホトトギス 202007
教会の夾竹桃の盛りかな 澤田明子 春燈 202009
鉄路錆び夾竹桃は傾れ咲く 松本鷹根 京鹿子 202009
朝もはや昼となりけり夾竹桃 太田佳代子 春燈 202009
負の記憶夾竹桃が咲きはじむ 大山夏子 202011
夾竹桃くわつと殉難慰霊の日 岩木茂 風土 202011
記憶又かの日呼び寄せ夾竹桃 稲畑汀子 ホトトギス 202107
赫よりも白と答へて夾竹桃 稲畑汀子 ホトトギス 202107
戦争を語らず逝けり夾竹桃 森岡正作 202108
夾竹桃記憶に水をつぎたせり 井上菜摘子 京鹿子 202108
吾知らぬ焦土の匂ひ夾竹桃 森岡正作 202109
塀となす夾竹桃の浄水場 光成敏子 202110
父ゆきて七十八年夾竹桃 犬嶋テル子 春燈 202111
公園は夾竹桃に暮れゆけり 安藤久美子 やぶれ傘 202209
闇に浮く夾竹桃の白さかな 六崎正善 末黒野 202210
四十度夾竹桃の火花立ち 伊藤鴉 末黒野 202210
内海のつづく小道や夾竹桃 岡尚 風土 202210
夾竹桃献血の列あつけなし 塙誠一郎 家系図 202211
夾竹桃 →1      

 

2023年8月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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