草の絮 2     29句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
きのうから今日へふわふわ草の絮 火箱ひろ 201812
風を読みかなたをめざす草の絮 藤田美耶子 201812
草の絮業平塚の風に舞ふ 鈴木静恵 春燈 201812
草の絮潮入川の満つるころ 半谷洋子 201901
草の絮決めかねてゐる途中下車 鷺山珀眉 京鹿子 201901
遺伝子の旅のはじまり草の絮 稗田寿明 201901
枯草の絮を飛ばしてゐる水辺 荒川心星 201904
同行の風来れば発ち草の絮 佐津のぼる 六花 201912
草の絮夕日の先へ飛ぶつもり 大矢恒彦 201912
誘はれて飛ぶほかはなし草の絮 久保夢女 201912
どの風に攫はれやうか草の絮 片山煕子 京鹿子 202001
納骨の遅るる祈り草の絮 東正則 末黒野 202002
草の絮仔牛の耳標真新し 菅原末野 風土 202012
蜘蛛の囲にあまた吹かれぬ草の絮 中根美保 風土 202012
草の絮余生身軽くなりしかな 橋添やよひ 風土 202012
人気なき庭埋めゐる草の絮 森美佐子 やぶれ傘 202101
草の絮箍の外れし心かな 中田禎子 202104
しがらみの一つに飛べぬ草の絮 増成栗人 202110
草の絮旅立ちの日の空の青 小山繁子 春燈 202201
二歳児の転びつ起きつ草の絮 溝越教子 春燈 202201
草の絮前方へはた後円へ 田中佐知子 風土 202201
湿原も空も果て無し草の絮 伊藤美緒 末黒野 202201
黒犬の背に乗りたり草の絮 梅野宏子 末黒野 202201
混沌の世を淡淡と草の絮 浜田はるみ 202202
草の絮とぶ川筋を行きもどる 坂入喜代枝 202211
仕返しは兄がしてやる草の絮 吉田葎 202212
鳥羽搏つのみに飛びたつ草の絮 坂口学 202212
草の絮小庭なれども我が聖地 岩崎藍 末黒野 202212
意に添はぬ場所に運ばれ草の絮 兒玉充代 202308
草の絮 →1      

 

2023年10月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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