草の実 2      32句

籠り居て木の実草の実拾はばや   芭蕉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鬣に草の実つけて駒肥ゆる 田中浅子 201401
草の実の光の中にをりにけり 野美奇 ホトトギス 201403
取らずおく上着に付いた草の実を 大日向幸江 あを 201409
草の実の飛んで遥かがありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201410
蝮草毒々しき実付けにけり 宮原悦子 雨月 201411
草の実のはじける音に力あり 時澤藍 201412
草の実とぶ十六羅漢みな笑まひ 滝澤圭子 雨月 201501
深草の恋物語実むらさき 槇野あさ子 風土 201501
草の実の朝の純白こぼしけり 前田貴美子 万象 201501
草の実や恋の終りの髪を切り 荒井千佐代 201502
草の実の光に迷ふ認知症 鴨下昭 201511
草の実の留守の家より零れきし 井上信子 201512
草の実やも少しキミといたいなあ 松井季湖 201512
まだ濡れてゐる草の実こぼれけり 鴨下昭 201601
草の実や色をつくして瑠璃色に 山荘慶子 あを 201601
草の実や測量技師の登山靴 斉藤マキ子 末黒野 201602
草の実や形見なる帯とどきけり 山荘慶子 あを 201611
草の実や少年風を追ひこして 丹羽啓子 馬醉木 201701
草の実のすがる不忍池濁る 中山皓雪 201701
草の実や権現道の迷路めく 高橋道子 201712
草の実を袴につけて在祭 南うみを 風土 201712
子と犬と同じ草の実つけてくる 青谷小枝 やぶれ傘 201711
なんとなく風に草の実投げてみる 青谷小枝 やぶれ傘 201711
神の手の伸びて草の実生れゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201807
草の実を払ひ句会の座に直る 鈴木静恵 春燈 201812
草の実を付けて日暮れて叱られて 梅田武 末黒野 201902
風禍にも水禍にも草の実の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
草の実や神宮の杜祝ぎ色に 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
木洩れ日に草の実雫輝かせ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
草の実を付けて帰りぬ呑気夫 廣畑育子 六花 202102
草の実や艇庫のペンキまだ匂ひ 原友子 202102
単線や草の実落ちてゐる座席 谷口律子 末黒野 202204
草の実 →1      

 

2023年10月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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