草 餠 2    50句

草餅に異な振舞や鯲汁   土芳

作品
作者
掲載誌
掲載年月
草餅に揃ふ人数ありにけり
稲畑汀子 ホトトギス 201704
草餅のテントの中で搗きあがる あさなが捷 201704
小芥子にも供ふ草餅ひなあられ 貞吉直子 馬醉木 201705
草餅や女ばかりが笑ひをり 秋千晴 201705
草餅や一語にゆるぶわだかまり 佐藤保子 馬醉木 201707
売れ残る草餅を買ふ羅漢寺 福島せいぎ 万象 201707
草餅の餡も草色頬張るぞ 橘正義 春燈 201708
草餅や卓の乱れをわびながら 栗原京子 201709
粒あんの草餅憶良にもやろう 坪内稔典 船団 201802
草餅や甘さひかへ目とは言へど 稲畑汀子 ホトトギス 201804
草餅に練り込まれたる野の息吹 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804
草餅を買うて白寿の姉悼む 松本鷹根 京鹿子 201806
草餅の香漂ふ調理室 大日向幸江 あを 201806
三鬼忌の草餅めうにねばりつく 南うみを 風土 201807
芽だけ摘み濃き草餅や祖母の手の 七郎衛門吉保 あを 201807
草餅は人の不幸にやさしかり 熊川暁子 201808
草餅や伊勢屋の紺の包装紙 服部早苗 201809
草餅や祖母ありし日の濃きが欲し 三井所美管子 201809
草餅やオペラのちらしレジ横に 小林清子 末黒野 201905
草餅や草の勢を身の内に 山田夏子 雨月 201905
草餅の草色野の香鄙の味 三輪温子 雨月 201905
草餅や女系家族の続きたり 大日向幸江 あを 201905
草餅や妻が居らねばひとりぼつち 山内四郎 春燈 201906
草餅と大人の話きいている 火箱ひろ 201906
草餅やずしりと重き小銭入 近藤真啓 春燈 201907
草餅や友二選せし末黒野誌 田中臥石 末黒野 201907
草餅や白陀の搗きし彩今も 田中臥石 末黒野 201907
草餅を二つ求めて帰りけり 湯本実 やぶれ傘 201908
草餅をまづ籠に入れ道の駅 谷口摩耶 201904
草餅やずしりと重き小銭入 近藤真啓 春燈 202001
悪人などをらず草餅分けあへば 宇都宮敦子 琴引鳥 202002
草餅の四季の切絵の包みかな 谷口一献 六花 202005
草餅や遠き昔の母の昧 及川照予 末黒野 202006
草餅を褒めてそれからあらためて 火箱ひろ 202006
草餅を提げて行きけり母のくに 植木戴子 202007
草餅や芦屋大丸混む一階 大久保白村 ホトトギス 202008
竹籠に置けば草餅落ちつきぬ 今井康子 202010
草餅は売り切れと茶をふるまはれ 瀬島洒望 やぶれ傘 202105
草餅のいろ野に返す漫ろ雨 鷺山珀眉 京鹿子 202105
下戸なりし父に草餅供へけり 浅嶋肇 やぶれ傘 202108
草餅の指にちよつぴりべたついて 泉一九 やぶれ傘 202108
草餅や旅の時間のすこし伸ぶ 足立枝里 202110
草餅に山気練り込むより香る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202202
真夜中の卓に草餅推敲す 須賀敏子 あを 202206
草餅や扁平足のリハビリ中 野村昌代 202207
草餅に目の白黒となりて食む 志方章子 六花 202207
草餅を搗く喧噪の餅飯殿 善野行 六花 202207
草餅や祖母の面影石手川 浜田久美子 六花 202207
草餅や解き放たれし蓬の香 浜田久美子 六花 202207
草餅のどこを押しても笑ひあり 横溝和恵 京鹿子 202209
草餅や濱田庄司の益子焼 古谷昌女 春燈 202308
草餅や夫の家系の揺れてゐる 佐藤千恵 京鹿子 202306
草餅の二個と珈琲なるお八つ 安藤久美子 やぶれ傘 202308
草餅 →1

 

2024年3月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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