草 餠     205句

草餅に異な振舞や鯲汁   土芳

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
草餅や無二といふ語は亡き友へ 吉田巾子 京鹿子 199808  
八十八夜の草餅一つ余しけり 野沢しの武 風土 199811  
草餅屋天気を褒めて包みけり 梅本豹太 199901  
門前の町筋さびれ草餅屋 丸川越司 円虹 199905  
草餅や男結びの高籬 小宮山勇 青胡桃 199905  
草餅や父の手擦れのふいごの柄 小宮山勇 遠嶺 199906  
棄子めく草餅二つゆづり合ふ 禰寝瓶史 京鹿子 199906  
歩きつつ草餅食べて岩船寺 田中藤穂 水瓶座 200002  
ひしやげたる草餠故郷棄て日和 中原道夫 銀化 200004  
草餅の足らぬ主客となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200004  
草餅に草の香つよし小糠雨 林翔 200005  
なほ続く世に草餅と生き残り 村越化石 200006  
草餅の裏表なきうまさかな 大野信子 200006  
草餅を十二神將それぞれに 河野義海 京鹿子 200006  
をととひの草餅を焼くこうばしき 朝妻力 俳句通信 200006  
草餅や妻にはあつき家系あり 境良一 京鹿子 200007  
草餅を破獄のごとく平らげる 宮崎斗士 海程 200007  
草餅を買ふ気にさるる土地言葉 吉田明 200007  
ダイエット今日限りとて草餅を 水野範子 ぐろっけ 200007  
草餅に指紋採られてしまひけり 鬼頭桐葉 春蘭 200010  
校了と書きて草餅二つほど 井上比呂夫 200104  
草餅をいただく片手拝みかな 村越化石 200106  
草餅買ふ仏の母の分足して 門伝史会 風土 200107  
草餅のぬくみ残るを届けられ 今成公江 200107  
草餅や妻の手いつも濡れてゐし 閑田梅月 馬酔木 200108  
草餅におのづと出来しくぼみかな 能村登四郎 羽化 200110  
草餅を摘まみ罹災の日と思ふ 水上陽三 200205  
草餅のひとつは母に供へけり 平田紀美子 風土 200205  
庭仕事そのあと草餅を三つ 延川五十昭 六花 200205  
草餅のかぐろきを食み雨ごもり 岡本眸 200206  
石仏の道ゆく草餅二つ買ひ 大山志津 雨月 200206  
夜は雨といふ草餅の背いろ 岡本眸 200206  
草餅が看板なりし店消ゆる 二瓶洋子 六花 200206  
草餅や父の目尻に笑皺 大谷ゆかり ぐろっけ 200206  
赤ん坊草餅を見て笑ひけり 山本あかね 百鳥 200207  
草餅や久しく逢はぬ姉のこと 野沢しの武 風土 200305  
草餅や雨後の靄たつ塔双つ 上田尚義 雲の峰 200305  
草餅と絵本のみやげ母きたる 海老原信男 築港 200305  
生きものよ人間よ草餅を食べてる 金子兜太 200305  
名人の来て草餅の出来上がる 八木玲子 百鳥 200305  
名物の草餅賞つて楽屋入り 山遊亭金太郎 百鳥 200305  
搗きたての草餅とどく道の駅 長谷川閑乙 馬醉木 200305  
草餅や来るかも知れぬ人の席 山田弘子 円虹 200306  
わが食に草餅を添ふ妻は風呂 渡邉友七 あを 200306  
初摘みの草餅母の忌に供ふ 中澤文次郎 200307  
草餅や誕生会の父の席 苑実耶 200308  
茎入りの草餅もあり人形町 向後良子 八千草 200308  
草餅や九つころのめらんこりい 奥田筆子 京鹿子 200401  
草餅を買ひみほとけへ酒も買ふ 岡本眸 200404  
草餅は編笠型よ旅に出む 笠間圭子 京鹿子 200404  
不揃ひの草餅を売る野菜市 加藤白狼子 築港 200405  
位牌一つ増え草餅も増やしけり 和田一 雨月 200405  
草餅を供へて墓の父と酌む 大串章 百鳥 200406  
草餅や行く先見えぬ二人住み 佐藤国夫 馬醉木 200406  
不揃いの草餅並ぶおやつ時 馬場美智子 六花 200406  
草餅や出自等しく気の合うて 杉山瑞恵 雨月 200407  
草餅のまだら搗きこむ末子かな 藤井淑子 百鳥 200407  
草餅に少年の夢よみがへる 栢森定男 風よ 200407  
草餅や大き洞ある麓寺 小山徳夫 遠嶺 200408  
草餅や故山は忘じがたく候 山元志津香 八千草 200408  
草餠や宗祗の越えし箱根山 成瀬櫻桃子 春燈 200504  
搗たての草餅添へて安房便り 水田清子 200504  
草餅を若き車掌に差し出せり 高木武人 百鳥 200505  
草餅や佳境に入りし三国志 富永晃一 築港 200505  
石よりも固き草餅笑ひ仏 泉田秋硯 黄色い風 200505  
草餅を買ひに立寄る道の駅 七海笑涙 築港 200506  
草餅や宿の畳に傘干して 城孝子 火星 200506  
草餅を裏返したる狐いろ 高松由利子 火星 200507  
草餅や分からないでもない台詞 倉持梨恵 200507  
草餅や子がふたりづつ子をつれ来 杉浦典子 火星 200507  
草餅の色も情も濃かりけり 櫨木優子 200508  
草餅を買ひ故里に母は亡し 戸村よねこ 遠き海 200602  
草餅や民話の婆の強きこと 大海いつ子 百鳥 200605  
草餅や昨日と同じ話して 安居正浩 200605  
草餅の脹れて弾けて野の匂ひ 森永敏子 河鹿 200605  
草餅に初学の頃の香りあり 村越化石 200605  
草餅を搗く香ひろがる通し土間 川口道子 200606  
草餅を買うて迷うてをりにける 冨松寛子 200606  
草餅にひとすぢ意地のやうなもの 吉田明子 200606  
不揃ひの草餅駅の朝の市 奥田弦鬼 風土 200606  
日本の色や草餅桜餅 高橋照子 雨月 200606  
店先で草餅搗きて商へり 荒木民子 200606  
草餅の供へられあり忠魂碑 野口みどり 酸漿 200607  
つり橋を渡り草餅購ひぬ 鈴木久香 遠嶺 200607  
手作りてふ草餅いくつ求めけり 荻原麗子 酸漿 200607  
もてなしの草餅祖母の歯応へに 山崎靖子 200607  
草餅にひとすじ意地のやうなもの 吉田明子 200701  
大ぶりに蒐田の草餅飽はみ出す 品川鈴子 ぐろっけ 200703  
帰り道蒐田の草餅抓み喰ひ 品川鈴子 ぐろっけ 200703  
草餅や裏山子等の声溢れ 志村美江 酸漿 200705  
草餅の思ひ出ばかり忌を修す 園多佳女 雨月 200705  
草餅の遠き野の香を蔵しをり 大橋晄 雨月 200705  
忌ごもりの人へ草餅買ひにけり 中島静子 酸漿 200705  
草餅や骨董市に紛れ込む 杉本薬王子 風土 200706  
草餅の色程に香のなかりけり 園多佳女 雨月 200706  
草餅が来て押しくらの中休み 武藤ともお 京鹿子 200706  
歯を見せず草餅を召すかの夫人 山田夏子 雨月 200706  
行く雲の顔で草餅食ふてをる 小形さとる 200706  
まがふことなき草餅の倭の香 山田夏子 雨月 200706  
大皿に草餅京のやはらかさ 東亜未 あを 200707  
草餅を好物とする男来る 鎌倉喜久恵 あを 200707  
草餅や味よし形いびつなり 長崎桂子 あを 200707  
草餅や縄綯ふ祖母の掌の動き 森理和 あを 200707  
草餅や土手の匂ひをなつかしむ 早崎泰江 あを 200707  
草餅や田舎の道は日向道 森理和 あを 200707  
草餅やまづは四方山話から 赤座典子 あを 200707  
草餅の届くあひだは母元気 高橋将夫 200707  
草餅の手作りといふ大きさよ 田中藤穂 あを 200707  
草餅に家中妻の声通る 渡邉友七 あを 200707  
相寄れる父母の遺影に草餅を 渡邉友七 あを 200707  
風呂敷に草餅のあり父を訪ふ 田中藤穂 あを 200707  
草餅や食細くなる同窓会 高倉恵美子 200708  
草餅や向三軒両隣 滝沢伊代次 万象 200804  
草餅の出来上々の大きさよ 稲畑汀子 ホトトギス 200804  
草餅は亀の如首伸ばし食ぶ 井上綾 ぐろっけ 200805  
托鉢の草餅受くる頭陀袋 稲崎秋治 200806  
草餅を食べてひとりの津軽弁 岡有志 ぐろっけ 200806  
草餅や故郷の味のよみがへり 笹井康夫 200806  
草餅や検診事もなく終り 中島伊智子 酸漿 200806  
草餅の湿りに袋歪みたる 柴田佐知子 200806  
草餅のいろ濃き姉の忌なりけり 南うみを 風土 200806  
手づくりの草餅にある母の顔 中山静枝 200806  
草餅を掌に母のこと父のこと 山本康夫 200807  
炙りたる草餅舌を裏切らず 風間史子 200807  
草餅の店にはじまる城下かな 岬雪夫 200808  
草餅の香や口中に緑なす 稲岡長 ホトトギス 200808  
草餅を焼き確かむる野の記憶 稲岡長 ホトトギス 200809  
草餅を一トつ一トつと切つてゆく 滝沢伊代次 火星 200904  
草餅の匂ひて猫の顔を出す 芝尚子 あを 200904  
草餅や庭に五代の墓並び 中島玉五郎 200905  
草餅や生まれなほしてもにんげん 常盤優 炎環 200906  
草餅や我にも武士の血筋あり 遠藤和彦 遠嶺 200906  
ファクスの紙買ひに出て草餅も 北畠明子 ぐろっけ 200906  
草餅をほほばるすこし父のこと あさなが捷 200907  
草餅や鞍馬の婆は咄好き 秋葉貞子 やぶれ傘 200907  
草餅の届くあひだは母元気 高橋将夫 真髄 200907  
草餅の思ひ出光る少年期 鴨下昭 200907  
草餅を原稿用紙にのせ呉るる 大坪景章 万象 200908  
草餅やふんばつてゐる足の指 竹内悦子 200908  
蟠り解けて草餅やはらかし 平野伸子 馬醉木 200908  
草餅か鹿の子か届く娘来て 阿部ひろし 酸漿 201003  
草餅や手を挙げて呼ぶ渡し舟 コ田千鶴子 馬醉木 201004  
草餅や夫のゐぬ世にもう慣れて 杉本綾 201005  
草餅や白陀時彦師を知らず 戸田澄子 末黒野 201005  
草餅の重さをしばし楽しめり 高倉和子 201005  
母在さば草餅届く頃なりし 北尾章郎 201005  
草餅を持ちやわらかき陽の畦を 服部郁史 京鹿子 201006  
草餅を出せば話は草餅の きくちきみえ やぶれ傘 201007  
梅林を抜けて草餅まだぬくし 柴田佐知子 201007  
草餅や金婚すでにひとむかし 村井二郎 馬醉木 201008  
手作りの草餅さげてクラス会 鈴木浩子 ぐろっけ 201009  
草餅や当地訛の伊予絣 塩路隆子 201104  
草餅に憩ふひととき吉野建 藤見佳楠子 201105  
片寄りし箱の草餅ゆすりけり 笹村政子 初鼓 201105  
はやばやと草餅つくり友来たる 清水侑久子 201106  
草餅や幾度も鳴らす金の鈴 竹中一花 201106  
草餅より風呂敷の柄ほめられて 八田マサ子 馬醉木 201106  
草餅や駅舎の裏に渡船の碑 片岡久美子 201106  
黙々と草餅作る手の厚み 石川かおり 201106  
草餅を里の香と送り出す 勝俣芙美子 ろんど 201107  
草餅を解くやまぶしき畳の目 蘭定かず子 火星 201107  
草餅の弁当箱に入れらるる きくちきみえ やぶれ傘 201107  
草餅の商ひもして真名井茶屋 宮原悦子 雨月 201108  
草餠や手を挙げて呼ぶ渡し舟 コ田千鶴子 花の翼 201111  
草餠のいまだ湿りて膝の上 コ田千鶴子 花の翼 201111  
草餅の香なつかし幼き日 増田一代 201205  
草餅のゑくぼに和み濃茶かな 上田玲子 201205  
草餅のその色にまた一包み 鈴木阿久 201205  
草餅や村にありたる染工房 前田美恵子 201207  
野の色より濃き草餅を朝市に 宮平静子 雨月 201207  
草餅を捏ねる手の皺力あり 栄元修子 ぐろっけ 201208  
草餅や内裏右とか左とか 細野恵久 ぐろっけ 201303  
草餅や賞を辞退の人思ふ 布川直幸 201304  
草餅を食ぶる家族は二人のみ 田島昭久 かさね 201305  
草餅や餡ほめ合ひて女たち 塩川君子 末黒野 201306  
草餅や草のかおりの喉仏 原ゆき 船団 201306  
草餅の焦げ目や妻に逆らはず 高橋将夫 如意宝珠 201306  
草餅の大きな四角杣住ひ 松本美簾 馬醉木 201307  
草餅や山高からず低からず 山尾玉藻 火星 201403  
草餅を買ひ投函を忘れ来し 森田尚宏 201406  
香り立つ門前町の草餅屋 鈴木良戈 201406  
草餅や當麻の塔の晴れて来し 西村しげ子 雨月 201407  
先祖祭まづ草餅の配られし 井上淳子 火星 201407  
草餅や遠嶺のかすか明るみて 藤兼静子 201505  
片隅に草餅を売る湖ほとり 松本鷹根 京鹿子 201505  
春たのし籠に草餅きなこ餅 村上倫子 201506  
草餅や老いて友垣くづれつつ 間宮あや子 馬醉木 201506  
掌の草餅重しやはらかし 懸林喜代次 春燈 201507  
草餅を三個買ひたり余したり きくちきみえ やぶれ傘 201507  
草餅も並べ飛鳥の無人駅 平居澪子 六花 201508  
草餅や大耳白鳳薬師佛 水原秋櫻子 馬醉木 201603 『玄魚』
草餅に添へ安産の守り札 森藤千鶴 馬醉木 201603  
草餅を食べ終りたる後始末 稲畑汀子 ホトトギス 201604  
草餅に耳たぶほどのくぼみあり 能村研三 201604  
つきたての草餅指も草色に 田村初枝 春燈 201605  
草餅や母の話は戦後へと 小林朱夏 201606  
草餅や茶の間に通す妻の客 佐津のぼる 六花 201606  
草餅を供へて妣に愚痴こぼす 金子正道 京鹿子 201607  
草餅やむかし話に泣き笑ふ 風間史子 201608  
草餅や子の世安かれと祈りけり 成田なな女 春燈 201608  
桜餅草餅雨の日曜日 天谷翔子 201608  
草餅や孫子のいまを目に刻み 原友子 201608  
草餅の路のはみだす休み茶屋 山本かつみ 末黒野 201608  
草餅に疲れを癒す茶房かな 磯野しをり 雨月 201611  
草餅や記憶きれいに抜け落ちて 津田このみ 船団 201701 草餅 →2

 

2020年2月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。