茎 立 2    49句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
そこここに茎立つ峡の段畑 松岡和子 201406
茎立ちを耄けさせたる野辺の風 小澤菜美 201407
茎立ちて十字花植物匂ひ立つ 柿沼盟子 風土 201407
達観か諦観か茎立ちにけり 楠原幹子 201505
茎立や今も考へかはりなく 佐渡谷秀一 対座 201505
茎立の花やしばらく雨ばかり 青谷小枝 やぶれ傘 201506
茎立やひねもす強き海の風 後藤眞由美 春燈 201507
脱ぎし靴庭へと回す茎立菜 甲州千草 201507
茎立や潮騒近きなぞへ畑 渡部恭子 馬醉木 201510
茎立といふ天命を与へられ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201603
茎立のまはりの土の痩せゐたる 戸栗末廣 201604
茎立や中也太宰は書架の奥 峰崎成規 201605
茎立の一花一花の主張かな 清部祥子 201605
茎立の花の小さきを励ませり 窪田佳津子 雨月 201605
昨日今日日記怠り茎立てる 佐藤淑子 雨月 201605
茎立ちのすきまの生活珈琲あつく 上野紫泉 京鹿子 201606
茎立の不揃ひと言ふ自在かな 成宮紀代子 201607
葉牡丹の揃ふ茎立ち駅広場 森清堯 末黒野 201607
ひと畝は空にむかひて茎立てり 野村鞆枝 京鹿子 201607
茎立や叩きて落とす膝の土 原友子 201608
茎立や中也太宰は書架の奥 峰崎成規 201701
茎立ちのやはらかければ摘み帰る 中川句寿夫 ここのもん 201705
茎立や大和ことばの庵主さま 植田桂子 馬醉木 201705
茎立ちや土手を斜めに登る人 廣瀬雅男 やぶれ傘 201705
茎立のはじまってゐる畑のもの 水谷文謝子 雨月 201707
茎立や抱ふる夢の二つ三つ 佐俣まさを 春燈 201707
大根の畝に残りて茎立てり 藤生不二男 六花 201805
川流る茎立つものの向かふ側 平居澪子 六花 201805
母の畑父の畑の茎立てる 中居由美 船団 201809
茎立や私の鍵軽く開く 高木晶子 京鹿子 201904
朝市の半値となりぬ茎立菜 長尾タイ 末黒野 201905
忙しく過ぎる毎日茎立てり 松井季湖 201906
茎立や肩の力を抜きましょう 松井季湖 201906
茎立ちを見届けてより掘りあげぬ 平居澪子 六花 201906
水遣つて茎立ちの丈愉しめり 光成敏子 201907
茎立菜時間に無駄の無かりけり 甲州千草 201907
茎立てるキャベツばかりとなりにけり 大島英昭 やぶれ傘 201907
一廉に茎立ちをりし庭のもの 後藤比奈夫 ホトトギス 201908
茎立ちやポッケに震ふ電子音 橋添やよひ 風土 201908
茎立ちの畑のわきをバスが行く 白石正躬 やぶれ傘 202005
茎立ちの生気溢るや花黄色 磯野青之里 六花 202006
茎立ちや昭和の天井喫茶店 延川笙子 六花 202006
海峡の青きうねりや茎立てり 藤生不二男 六花 202006
茎立の葉ぼたん昨日より今日へ 廣畑育子 六花 202006
茎立のまだ食べられるまだ食べられる 根岸善行 風土 202106
茎立ちのともあれ十把一絡げ 鷺山珀眉 京鹿子 202106
おほかたは黄の一色に茎立てり 藤生不二男 六花 202106
茎立の雨に一日が長きかな 能村研三 神鵜 202107
畝もなく茎立つ菜畑風が吹く 石原健二 やぶれ傘 202108
茎立や文字うすれたる道しるベ 橋本雅代 春燈 202206
茎立の隣の畑のブロッコリー 山田世都子 202206
茎立ちの薹ひとかかへ届きけりかな 福地タカ 202207
茎立ちぬトタンの塀に囲まれて 曽根富久恵空 202211
茎立や命を神に委ねたる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202303
茎立→1

 

2023年3月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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