香 水 2       99句

香水やまぬがれがたく老けたまひ   後藤夜半   底紅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
膝操りに香水ふはと近づけり 矢崎すみ子 200409  
香水を替へて一と日の落着かず 中村洋子 風土 200409  
採寸に香水の香の身を任せ 大島寛治 雨月 200409  
バザールの香水を名で選みけり 山田六甲 六花 200409  
香水の含み笑ひに近寄れず 吉田明子 200409  
香水をまとひ矛先かはしけり 風間史子 200409  
耳たぶに香水付けて歯科へ行く 花房敏 ぐろっけ 200409  
香水の髪結新三の邪魔をせり 鈴木榮子 春燈 200410  
香水の配合たのしむ一滴に 久松和子 万象 200410  
木屋町や香水かをる喫茶店 岩崎憲二 京鹿子 200410  
香水や男の子といへど身だしなみ 岸本林立 雨月 200410  
香水の一滴のみで変身す 塩川雄三 築港 200410  
香水のブルーマリンを求めけり 滝川あい子 雨月 200411  
香水に叶う夜景と男かな 角田信子 六花 200411  
香水のいろいろよぎる六本木 芝宮須磨子 あを 200411  
雨憂しとせず香水を先立てて 稲畑汀子 ホトトギス 200505  
香水を振り魂を連れ出さむ 伊藤白潮 200506  
香水の好む隠れ処耳の裏 鈴木榮子 春燈 200506  
緑さすやベルエポックの香水瓶 村上光子 馬醉木 200508  
家移りやまづ香水をカーテンに 市川玲子 春燈 200508  
ゆきずりの香水の香におぼえあり 宮地れい子 春燈 200508  
香水の名を永遠と教へらる 伊藤白潮 200508  
感嘆符多し香水はつかにて 高田令子 200508  
香水を変へてもどりし故郷かな 小田玲子 百鳥 200508  
みそとせの蒐集の香水瓶ぞこれ 寺島順子 雨月 200508  
香水や初めて挑む汚れ役 中里とも子 百鳥 200509  
香水をはやくも生徒見破りぬ 柿澤喜三郎 百鳥 200509  
香水を使はず捨てず女房はも 江崎成則 栴檀 200509  
香水や鬼となりゆく夜もありて 高倉和子 200509  
香水を贈られすこし恥らひぬ 中田みなみ 200509 高千夏子さんより
香水といふ去るときに匂ふもの 木村淳一郎 ホトトギス 200510  
香水の午後一時までもつほどに 高尾豊子 火星 200510  
香水を一滴父を見舞ひけり 佐山苑子 遠嶺 200510  
エレベーター香水の香の残りをり 柿澤喜三郎 百鳥 200510  
香水をつけ香水に疲れをり 浜和佳子 百鳥 200510  
懐かしき香水の香に振り向きぬ わかやぎすずめ 六花 200510  
香水の半端な減りも遺品めく 服部早苗 200510  
香水も歸路は残り香めきにけり 岡本眸 200510  
すれ違ひ香水しばしして匂ふ 佐藤嗣二 築港 200511  
香水といふ一滴の祝ぎ心 稲畑廣太郎 ホトトギス 200512  
樹脂乳香香水として古代びと 鈴木榮子 春燈 200605  
香水となり処女の身をひらかしむ 八田木枯 晩紅 200606  
香水の空恐ろしきことを言ふ 中島あきら 200608  
人吐いて香水残る昇降機 伊藤白潮 200608  
鬱去らしめよ香水の二三滴 松波とよ子 春燈 200609  
封切らぬままの香水巴里祭 戸田春月 火星 200609  
香水や幼なじみの揃ひたる 阿部正枝 遠嶺 200609  
香水と声で覚えし人なりし 大川ゆかり 200609  
香水でする占ひに人だかり 岩崎可代子 ぐろっけ 200609  
香水をうかつにつけて寝つかれず 篠田純子 あを 200609  
香水を誇示させてゐる見舞客 竹下昌子 200610  
香水を変へて類型過敏性 安藤しおん 200610  
香水より匂ひ袋に替へて出る 奥田恵美 200610  
赤道の街香水の夜風かな 山本喜朗 雨月 200610  
香水も置かれ西太后居室 渡邊美保 火星 200611  
絵付人香水の香のほのかなる 梅里全子 200611  
惑はざるマダムロシャスの香水に 寺島順子 雨月 200611  
香水を並べて古稀の飾り棚 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200612  
香水をゆらす窓辺の夕まぐれ 前田貴美子 万象 200701  
香水の一滴でいちころの僕 稲畑廣太郎 ホトトギス 200707  
香水や銀座の地下に吸ひ込まれ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200707  
羽衣のやうに香水まとひゐる 松本圭司 200707  
体育会系香水を胸に吹く 伊藤白潮 200707  
香水や初の手術着・車椅子 小菅礼子 春燈 200708  
香水や外人観光客一団 篠田純子 あを 200708  
句敵に負けじ香水選びけり 須田紅三郎 200709  
避け難きは女性専用車の香水 篠田純子 あを 200709  
香水は毒薬ポアゾン卆寿過ぎてなほ 高久清美 200710  
問診の途切れ香水ほのかなり 高木嘉久 200710  
新しき香水の身に馴れにけり 坂本知子 酸漿 200710  
香水やいくつまで妻働かせ 久留米脩二 馬醉木 200710  
封切れば香水語り出すやうに 田中春生 200711  
香水の人鮮やかな瞳もつ 野口香葉 遠嶺 200711  
抽斗に封を切らざる香水瓶 小林恵子 遠嶺 200711  
香水のをんなが仕切るクラス会 田畑耕之介 京鹿子 200801  
解き放つ肌に香水立ち上る ことり 六花 200806  
香水は苦手そのうへ内弁慶 高橋道子 200808  
香水が匂ひ追ひ越すハイヒール 岡田章子 ぐろっけ 200808  
香水の匂ひほのかな幕間かな 西田史郎 200809  
香水の残り香に恋ふシャンゼリゼ 西田史郎 200809  
香水や売子のドレス衿広き 船越和香 馬醉木 200809  
香水やくるくる動く女の眼 高倉和子 200809  
香水を奢るをんなの厚化粧 那須淳男 馬醉木 200810  
玻璃に鍵かけて香水売り場かな 佐藤博美 200810  
香水に脈打つうなじかなしかり 布川直幸 200810  
香水に疲れ劇場出でにけり 米山喜久子 200810  
闇の夜をふつと香水擦れ違ふ 小城綾子 200810  
香水を控えめにして若女将 渡部磐空 200810  
清拭に香水一滴癒やしなり 鈴木セツ 200810  
返されし本に香水ほのかなる 井手浩堂 万象 200810  
香水のさりげなく席はづしけり 根岸善行 風土 200810  
名を呼ばれ立つ香水の残りけり 今井千鶴子 ホトトギス 200812  
香水や記憶は雨の夜のこと 前田貴美子 万象 200812  
香水や老いては死人臭しとて 瀧春一 深林 200901  
船室にまづ香水の瓶並べ 品川鈴子 龍宮の客 200904  
香水を仄かに秘めてバスの旅 仁平則子 200906  
香水や故人の記憶新しく 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
香水の一人満席なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
香水の一滴旅路はじまれり 稲畑汀子 ホトトギス 200908 香水→ 3

 

2019年8月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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