木の実 9   106句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
いたづらの木の実落ちては山くすぐる 有松洋子 緑光 201411  
木の実落つ昨日の雨の水溜り 藤井美晴 やぶれ傘 201411  
眠る千の手よりぽとりと木の実独楽 堀田清江 雨月 201411  
しみじみと木の実に背中打たれけり 山田六甲 六花 201411  
木の実成る藪は光を透かせつつ 川崎利子 201412  
飾文字大き墓碑銘木の実降る 小野恵美子 馬醉木 201412  
裏門は男坂なり木の実降る 栗山よし子 馬醉木 201412  
木の実落つ昨日の雨の水溜り 藤井美晴 やぶれ傘 201412  
棒とバケツ木の実拾ひは兄先頭 森理和 あを 201412  
転ばずにくだる二人や木の実降る 中山皓雪 201412  
木の実一つ落つれば続く四つ五つ 大橋晄 雨月 201412  
爪楊枝一本挿せば木の実独楽 佐藤淑子 雨月 201412  
席入りの待合の屋根打つ木の実 江木紀子 雨月 201412  
眠る子の手よりこぼれし木の実独楽 堀田清江 雨月 201412  
木の実降る象の頭へ掌へ 鈴木みのり 201412  
山門に木の実エッセイ丸文鎮 笹村恵美子 201412  
不許葷酒入山門木の実落つ 小林共代 風土 201412  
山荘の屋根は木琴木の実降る 奥田茶々 風土 201501  
木の実落つ鍵の錆びたる農具小屋 石黒興平 末黒野 201501  
母の掌にすぐにあふれし木の実かな 西村節子 火星 201501  
木の実降る宇宙開発研究所 門伝史会 風土 201501  
落つ木の実延命坂に拾ひけり 鈴木石花 風土 201501  
木の実降る京に会津の志士の墓 岡本尚子 風土 201501  
木の実降る根方に小さき道祖神 岡本尚子 風土 201501  
拝殿の裏へ廻れば木の実落つ 生田作 風土 201501  
おのづから転けてしまひぬ木の実独楽 藤生不二男 六花 201501  
木の実降る奥へ奥へを入りにけり 藤生不二男 六花 201501  
古の大極殿に木の実音 山口キミコ 201501  
何事ぞ木の実木の実のビブラート 瀬川公馨 201502  
走り根の窪みにたまる木の実かな 永尾春己 201502  
『死刑囚からの恋うた』木の実落つ 鈴木石花 風土 201502  
無住寺の朽ちし濡れ縁木の実落つ 相沢有理子 風土 201502  
木の実降る水の堅さのしろがねに 松田泰子 末黒野 201502  
木の実降る過疎の翳濃き峡の里 中野久雄 末黒野 201502  
考に似し羅漢の笑顔木の実落つ 岡美智子 末黒野 201502  
木の実降るまばたき始む磨崖仏 上野紫泉 京鹿子 201502  
ポッポ汽車走りし森や木の実降る 岡田桃子 201502  
夕映えの木の実降る音拾ひゆく 阪倉孝子 201502  
負けん気の声の張合ふ木の実独楽 金山雅江 春燈 201502  
四阿に音を違へて降る木の実 笹村政子 六花 201502  
秋篠や木の実の落つる音あまた 杉原ツタ子 201503  
ハンカチの木の実や白き女神像 平野無石 201504  
なにもかも背負ひしつもり木の実落つ 寺田すず江 明日葉 201505  
秋風の揺りゐる木の実みな青き 木下夕爾 春燈 201508  
潮騒や 拝所いべの木の実をうかと踏み 比嘉半升 万象 201508  
木の実落つ平均律を響かせて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510  
まつすぐな日の当たりゐる青木の実 大崎紀夫 虻の昼 201510  
山毛欅林閑かに木の実落とすなり 原田達夫 箱火鉢 201511  
山といふ母の御胸へ木の実ゆ落つ 有松洋子 201511  
盆の窪掠めて木の実地に弾む 安斎久英 末黒野 201511  
小さき椅子並べる茶店木の実落つ 廣瀬雅男 やぶれ傘 201511  
百万年前は原人木の実降る 原友子 201511  
木の実降るかごめかごめの輪の中に 久保東海司 風鈴 201512  
木の実降る驚声まじる子の遊び 湯橋喜美 201512  
小流れにすすぐ指先常山木の実 市村明代 馬醉木 201512  
天窓を音無くすべる木の実かな 江草礼 春燈 201512  
石佛にぶつかり落つる木の実なれ 竹内弘子 あを 201512  
ごりごりと木の実を踏んで影踏んで 辻水音 201512  
木の実降る旧宮邸の入口に 柿沼盟子 風土 201512  
流速に乗る一瞬の木の実かな 中村洋子 風土 201512  
木の実独楽少年今は父となり 樺山翠 雨月 201512  
子の墓の脇にちょこんと木の実かな 堀田清江 雨月 201512  
木の実落つ音をつなぎてまた一つ 中村洋子 風土 201512  
先生に木の実集まる日和かな 浅田光代 風土 201512  
奥まりて光悦翁墓所木の実落つ 門伝史会 風土 201512  
椎の木の洞に降り積む木の実かな 落合絹代 風土 201512  
公園の大道芸に木の実落つ 広田貞治 風土 201512  
木の実降る仏の中に生かされて 南奉栄蓮 風土 201512  
園児等の木の実拾へる大袋 南奉栄蓮 風土 201512  
木の実落つ転がる先は風の意に 水井千鶴子 風土 201512  
木の実踏む良寛さまの寺に来て 岸本順子 京鹿子 201601  
木の実降りをり新しき避難小屋 成田美代 201601  
木の実落つ微かな音を聞きにけり 宮崎靖夫 201601  
丘包む風に遅れて降る木の実 小川玉泉 末黒野 201601  
鳥落とす木の実の艶を握りしむ 黒滝志麻子 末黒野 201601  
鳥の糞(まり)つきし鉄扉や木の実落つ 瀬島洒望 やぶれ傘 201601  
トラックのバックする音水木の実 丑久保勲 やぶれ傘 201601  
雨だれの調子乱して木の実落つ 山田佳子 201601  
紅となれぬひと粒青木の実 藤井寿江子 馬醉木 201602  
ふるさとの音聴きに来る木の実山 金子浩子 馬醉木 201602  
木の実植ゑそこに未来の生れけり 稲畑汀子 ホトトギス 201602  
森香り鳥啼いて落つ木の実かな 高村令子 風土 201602  
結末はドラマの如く木の実降る 吉岡悦女 京鹿子 201602  
つぎつぎに木の実の落つるトタン屋根 白石正躬 やぶれ傘 201602  
ぐうの手に木の実どつちと問ふ子かな 貫井照子 やぶれ傘 201602  
行く先の定めあるかに木の実落つ 藤沢秀永 201602  
木の実落つ森のパワーの音立てて 遠山のり子 201602  
粗衣粗食通せし母や青木の実 宮井知英 201602  
木の実踏む音を山路に置き去りに 青野安佐子 201602  
抽斗に夫在りし日の木の実独楽 片山民子 201602  
木の実落つ人影うすき観音寺 岡野ひろ子 201602  
日蓮の足跡慕ふ木の実踏み 松本三千夫 末黒野 201602  
ポケットに木の実を詰めて遅刻の子 山口順子 馬醉木 201603  
征き逝きし兄と競ひし木の実独楽 堀上一成 馬醉木 201603  
再びは訪ふことあらじ木の実降る 今井千鶴子 ホトトギス 201603  
木の実独楽名簿はいつも隣り合ひ 服部早苗 201603  
木の実手に来し防人の岬かな 深川淑枝 201603  
木の実落つ片手をひよいと振る別れ 金子正道 京鹿子 201603  
カップルはそろいのピアス青木の実 のざきまみこ 201603  
足もとの木の実拾へば旅情かな 今橋眞理子 ホトトギス 201604  
よく晴れて木の実降る音弾けたる 今橋眞理子 ホトトギス 201604  
木の実落つ松陰の世を奏でつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610  
木の実落つビブラフォンめくアスファル 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610  
木の実落つ音の静寂に包まるる 稲畑汀子 ホトトギス 201610  
又踏んでしまひし木の実前うしろ 稲畑汀子 ホトトギス 201610  
毛物らに木の実の森の夜明けかな 山田六甲 六花 201610 木の実→ 1

2019年11月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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