木の葉髪 2     54句

捨つるため指にきりきり木の葉髪   稲垣きくの

作品
作者
掲載誌
掲載年月
白髪に生くる年月木の葉髪 滝澤圭子 雨月 201602
カシミアの感触木の葉髪払ふ 中田みなみ 201602
来し方の櫛に絡まる木の葉髪 片山民子 201602
木の葉髪肩に零れし髪一本 野中圭子 京鹿子 201604
金本に期待してゐる木の葉髪 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611
木の葉髪転ばぬ先の杖を曳き 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611
ワイン好き阪神ファンで木の葉髪 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611
失恋の涙に濡れて木の葉髪 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611
怪我癒えてせめてととのふ木の葉髪 稲畑汀子 ホトトギス 201611
木の葉髪ととのへしより外出ぐせ 稲畑汀子 ホトトギス 201611
怪我癒えて先づはととのへ木の葉髪 稲畑汀子 ホトトギス 201611
音立ててどんぶり置くや木の葉髪 中村嵐楓子 春燈 201701
病む床の手櫛にかくも木の葉髪 岩井京子 201701
長々と眉毛が立派木の葉髪 江島照美 201702
今日悟り明日迷ふかも木の葉髪 藤岡紫水 京鹿子 201702
抽斗のゆとりを作り木の葉髪 高木晶子 京鹿子 201702
去るものは追はぬが掟木の葉髪 和田華凛 ホトトギス 201704
昨夜染めし色のままなり木の葉髪 白水良子 201704
木の葉髪口慰みのひとつ歌 中川句寿夫 ここのもん 201705
執着はなくて幸せ木の葉髪 江島照美 201802
抜けるとはまだある証拠木の葉髪 熊埜御堂義昭 ホトトギス 201804
民草と言はれ生き延び木の葉髪 大島寛治 雨月 201902
木の葉髪句帳は身分証明書 中田みなみ 201902
風格の滲み出でたる木の葉髪 本田保 春燈 201903
子の指図受くる日々なり木の葉髪 那須禮子 春燈 201903
来し方の謝意に看取りの木の葉髪 吉田万喜子 雨月 201903
光陰を矢にはたとへず木の葉髪 岡本一路 京鹿子 201903
共白髪果たせぬままに木の葉髪 赤川誓城 ホトトギス 201904
鏡中に母似の吾や木の葉髪 東木洋子 春燈 201904
ラジカセの昭和の調べ木の葉髪 及川照子 末黒野 201905
木の葉髪是非なきことの沙汰として 中川のぼる 201905
風立つや手櫛で直す木の葉髪 舟田房江 春燈 202001
夫逝きて我も病みたり木の葉髪 宮本俊子 雨月 202002
この先は風まかせなり木の葉髪 寺田すず江 202002
回診の白衣のうなじや木の葉髪 伊藤希眸 京鹿子 202002
書き取りの頁に細き木の葉髪 大内幸子 六花 202003
日めくりのあとわづかなり木の葉髪 有賀昌子 やぶれ傘 202003
子の助言うれしく受けて木の葉髪 及川照子 末黒野 202005
外ツ国に使して幾年木の葉髪 堅山道助 風土 202011
来し方の気温あれこれ木の葉髪 長崎桂子 あを 202101
五指をもて櫛となしたる木の葉髪 藤生不二男 六花 202102
忘れたきことはわすれず木の葉髪 菅野日出子 末黒野 202103
風に立つ獅子でありたし木の葉髪 小田嶋野笛 末黒野 202103
学友は飲みともだちや木の葉髪 森田明成 202104
畳目に家族の記憶木の葉髪 松尾龍之介 202104
木の葉髪めつきり細し卒寿越え 犬嶋テル子 春燈 202201
縁先に話す親子や木の葉髪 佐藤まさ子 春燈 202202
生きるだけ徒生きてゐる木の葉髪 望月郁江 春燈 202202
ひと筆に眉仕上りぬ木の葉髪 田丸千種 ホトトギス 202203
晩学や机に銀の木の葉髪 小田嶋野笛 末黒野 202203
伝統を守り継ぐ人の木の葉髪 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
木の葉髪ゲートボールの声高く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
郷関を出でて帰らず木の葉髪 太田良一 末黒野 202302
木の葉髪丸み増したる石頭 小林清彦 末黒野 202304
木の葉髪→1

2023年11月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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