独 楽 2    27句

唸り独楽唸る東西南北に   後藤比奈夫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
不器用の元を辿れば独楽廻し 山中志津子 京鹿子 201904
主宰の独楽不動のままに澄み到る 城戸ひろみ 雨月 201905
命得し如くに独楽の回り出す 今橋眞理子 ホトトギス 201906
天帝の心に回りゐし独楽に 竹下陶子 ホトトギス 201911
畢生の一番勝負独楽回す 近藤真啓 春燈 202001
勝独楽を机上に据ゑて次男坊 植田桂子 馬醉木 202002
べい独楽のソフトゲームに変る路地 山口登 末黒野 202002
地球の芯捉へて独楽の乱れなし 柴田佐知子 202003
老人の苦もなく独楽を回しけり 柳川晋 202003
勝独楽の回り澄みたる孤独かな 竹下陶子 ホトトギス 202003
勝独楽の赤き音してぶつかれり 高倉和子 202007
奈良町の独楽の店なり軒低し 中貞子 202102
独楽回す技を忘れぬ昭和の子 七郎衛門吉保 あを 202102
倒るるまで独楽は必死に回りけり 吉清和代 202104
無色となりゐし勝独楽を掬ひあぐ 田所節子 202104
負け独楽の土ていねいに拭きにけり 中村重幸 202104
勝独楽や少年の目にある未来 石橋みどり 202104
ばつたりと負独楽にある潔さ 石橋みどり 202104
必勝の口伝の術の喧嘩独楽 松田那羅生 202110
喧嘩独楽投げて引く一瞬が技 松田那羅生 202110
負け独楽のかちかちかちと弾けたり 松田那羅生 202110
勝ち独楽の山の如くに動かざる 松田那羅生 202110
勝ち独楽となりし団栗ポケットに 橋添やよひ 風土 202201
独楽と独楽ぶつけて競ふ自尊心 三木亨 202204
先生の机の上の喧嘩独楽 松田那羅生 202204
独楽廻るコンクリートを抉るがに 青木朋子 202208
喧嘩独楽傷深くつき勝ちにけり 石橋幾代 202210
独楽→ 1

 

2023年1月3日 作成

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