苔の花 2     40句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
バラ銭を投げるや茜苔の花 瀬川公馨 201807
養生所の井筒塞がる苔の花 竹生田勝次 風土 201807
蹲踞に跳ねる木洩れ日苔の花 松本鷹根 京鹿子 201808
時代めく茅葺門や苔の花 佐藤花木 雨月 201810
あいづちのふっと途切れし苔の花 津田このみ 船団 201811
狛犬の台座に白き苔の花 三井所美智子 201812
木洩れ日の原生林や苔の花 小林紫乃 春燈 201812
茅葺の陣屋や苔の花盛ん 橋添やよひ 風土 201906
八百年の寺の階苔の花 辻泰子 春燈 201908
神木の走り根おほひ苔の花 中島秀夫 王水 201909
志果たしたかと問ふ苔の花 工藤はる子 201909
石仏のまぶたに咲かせ苔の花 黒滝志麻子 末黒野 201909
高原の風のささやき苔の花 今井弘雄 春燈 201909
東照宮石垣の目の苔の花 佐川三枝子 201909
苔の花寺の柱に刀傷 江見巌 六花 201909
落城に残る石垣苔の花 荻野周子 雨月 201909
古井戸は蓋されてをり苔の花 天野美登里 やぶれ傘 201910
苔の花背中で風とお話と つじあきこ 201910
縁とはひよんなる出合ひ苔の花 植村蘇星 京鹿子 201910
苔の花小さく揺れて星生まる おーたえつこ 201910
亀石と彫らるる岩に苔の花 時田義勝 やぶれ傘 201911
園庭の朽つる石棺苔の花 長尾タイ 末黒野 201911
一服の茶に憩ひをり苔の花 鍋島武彦 末黒野 201911
花苔へ光ひと筋大樹林 及川照子 末黒野 202008
六地蔵の地空の焦げ目や苔の花 高野昌代 202009
四阿に茶をいただきぬ苔の花 鍋島武彦 末黒野 202009
残されし直哉旧居の苔の花 谷口一献 六花 202011
庭師来て二言三言苔の花 稲畑汀子 ホトトギス 202106
書き終へし原稿二枚苔の花 佐渡谷秀一 春燈 202108
閉ざされしままの石橋苔の花 渡邊孝彦 やぶれ傘 202109
声明の途切れ途切れに苔の花 秋山信行 やぶれ傘 202109
コロポックルの霊を碧に苔の花 田中春江 末黒野 202204
吉見百穴一隅照らす苔の花 田中春江 末黒野 202204
石庭の歴史を秘めて苔の花 稲畑廣太郎 ホトトギス 202206
苔の花 →1
老幹の歳月を見せ苔の花 大川暉美 末黒野 202209
晩節の未知なる力苔の花 阪倉孝子 202210
いにしえの道は哲学苔の花 若泉真樹 202212
名を消して眠る伏せ墓苔の花 石井一石 京鹿子 202301
雨脚の斜めに変はる苔の花 戸栗末廣 202304
苔の花古刹の庭の華やげり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202306
 

 

2023年6月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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