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辛夷 4     57句

花こぶし汽笛はムンクの叫びかな    大木あまり

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
風の日の白の際立ち花辛夷 鷹羽狩行 200605  
墓のみとなりしふるさと辛夷咲く 山田暢子 風土 200605  
退つ引きのならぬ雨来し夕辛夷 伊藤豊美 遠嶺 200605  
正面に孔雀明王こぶし咲く 谷村幸子 200605  
闇になほ辛夷明りの背山かな 熊岡俊子 雨月 200605  
よべの雨に辛夷の傷み惜みけり 熊岡俊子 雨月 200605  
春雷やさくらは紅くこぶし黄に 瀧春一 常念 200606 三寳寺池
牛飼ひの仔牛高値の花辛夷 田上勝生 河鹿 200606  
花辛夷犬の吠えゐる蔵構へ 有島夛美 河鹿 200606  
辛夷咲く白き雲追ふ一日かな 植竹惇江 春燈 200606  
嬰の手をつつむ母の手花辛夷 今瀬一博 200606  
花辛夷白の極みに崩れけり 今瀬一博 200606  
枯れ枯れし極み辛夷の咲きにけり 瀧春一 瓦礫 200606  
朝だけは辛夷の花に話しかける 瀧春一 瓦礫 200606  
峠越え嫁いで行きぬ花辛夷 佐藤よしい 風土 200606  
砂州に鳥山に辛夷の花明り 竹内悦子 200606  
塗り終へて辛夷明りの峡の畦 石川 馬醉木 200607  
花辛夷までランドセル持たさるる 杉浦典子 火星 200607  
辛夷散り濁世になほも飽かぬ靴 戸田和子 200607  
しらじらと辛夷の花や夜の街 高尾幸子 遠嶺 200607  
弔上げの姑のふる里花辛夷 石井たを子 200607  
辛夷咲く仏師の庭の大水瓶 内山芳子 ぐろっけ 200607  
姫辛夷咲けば木の名を尋ねられ 野澤光代 ぐろっけ 200607  
新線の一番電車花辛夷 山村修 酸漿 200607  
花辛夷もみ合ふ空の青さかな 岡田麻枝 酸漿 200607  
夕空のうつくしき口や花辛夷 禅京子 風土 200607  
筆談の一片も遺書散るこぶし 吉沢野笛 200607  
風に乗り辛夷みな飛べ百・二百 千坂千津恵 200608  
日輪を入れて昏めり花辛夷 佐藤佐代子 200608  
人悼むごと辛夷咲きこぶし散る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200610  
辛夷咲き終る名妓の物語 稲畑廣太郎 ホトトギス 200610  
はつはつと白きは辛夷ここは信濃 安住敦 春燈 200612  
しろがねの辛夷のつぼみ天を指す 久保久子 春燈 200612  
この窓の辛夷が咲けばほか見えず 岡本眸 200702  
花辛夷見上ぐる朝の息づかひ 岡本眸 200702  
風光ること夕ベにも花辛夷 岡本眸 200702  
辛夷咲く限り山路の目印に 稲畑汀子 ホトトギス 200704  
この空のつづき辛夷の咲きをらむ 山崎靖子 200705  
園児らの声のはじけて辛夷咲く 池田光子 200705  
辛夷咲き町の空気の清浄に 松崎鉄之介 200705  
電柱なき町の並木の花辛夷 松崎鉄之介 200705  
青空を引き寄せしごと花辛夷 松崎鉄之介 200705  
花辛夷影をぱらりと撒きにけり 宮津昭彦 200705  
開かむと音洩らしけり花辛夷 服部幸 200705  
蔵壁と別の白さに花辛夷 伊藤宇太子 200706  
風つのる天の清冽辛夷咲き 岡田貞峰 馬醉木 200706  
雪形の著くなりつつ花辛夷 黒坂紫陽子 馬醉木 200706  
蒼穹を押し上げこぞる花辛夷 山口順子 馬醉木 200706  
咲きこぼる衣掛山の花辛夷 倉谷紫龍 万象 200706  
行く道のかすかに見えて花辛夷 大西淘子 遠嶺 200706  
ハングルと並記の墓や花辛夷 小林幹彦 200706  
白もまた濃き色として辛夷咲く 立村霜衣 ホトトギス 200707  
辛夷咲く旅の思ひ出繙けり 高尾幸子 遠嶺 200707  
夜行列車に覚めてまぶしむ花辛夷 谷けい 200707  
沢水に回る水車や咲く辛夷 荻原麗子 酸漿 200707  
辛夷咲く静かなる父浅井忠 陽山道子 船団 200710  
上総はや田に水張つて花辛夷 島谷征良 風土 200803  

 

2008年4月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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