辛 夷 7       61句

風立ちし辛夷の花に紅はしる   高島茂   鯨座

作品
作者
掲載誌
掲載年月
一碧湖ボート置き場の花辛夷 針谷忠郎 202006
柔らかに空突き上げて花辛夷 藤岡紫水 京鹿子 202006
夕闇の白き炎や花辛夷 岡野里子 末黒野 202006
ブルースの流るる歌碑や幣辛夷 岡野里子 末黒野 202006
力秘め天へ辛夷の蕾立つ 大川暉美 末黒野 202006
一番星真上に辛夷昏れ残る 塩貝朱千 京鹿子 202006
夕暮の辛夷花咲く寺の庭 箕田健夫 やぶれ傘 202006
辛夷散る信号待ちの足元へ 橋本美代 やぶれ傘 202006
辛夷咲く電子レンジがチンと鳴り おーたえつこ 202006
川はさむ谷の深きに花辛夷 小林輝子 風土 202006
外に出づること怠れば辛夷終ふ 小林輝子 風土 202006
青空の深きが悲し辛夷かな 田尻勝子 六花 202006
いく度も見上ぐ辛夷の苔かな 平居澪子 六花 202006
怖きほど辛夷の天の真つ青に 小林輝子 風土 202006
花辛夷処女湖は翠深めたる 岩木茂 風土 202006
みちのくへ空はつながり花辛夷 浅田光代 風土 202007
用水の橋のたもとに辛夷咲く 森美佐子 やぶれ傘 202007
美作の空との曇る花辛夷 藤生不二男 六花 202007
また一つ訃報辛夷は満開に 山岸明子 202007
山畑に鍬振る影や幣辛夷 佐俣まさを 春燈 202007
ちちははの墓に辛夷のふりやまず 中村紀美子 春燈 202007
干されたるシーツの向う幣辛夷 藤井美晴 やぶれ傘 202007
バス待てば辛夷の花の散り来る 廣瀬雅男 やぶれ傘 202007
ポケットに手を突つこんで辛夷見る 廣瀬雅男 やぶれ傘 202007
街病めど辛夷の空や子等の声 池乗恵美子 末黒野 202008
生垣を越ゆるひと枝幣辛夷 石黒興平 末黒野 202009
街病めど辛夷の空や子等の声 池乗恵美子 末黒野 202104
のびやかなる辛夷の空となりにけり 岡美智子 末黒野 202104
雲間より丁度日がくる花辛夷 大島英昭 やぶれ傘 202105
歩きゐる時に眠気が花辛夷 丑久保勲 やぶれ傘 202105
辛夷咲く秋篠寺へ参らむか 瀬川公馨 202105
翳と翳うち重なりぬ花辛夷 沼田巴字 京鹿子 202105
みちのくへ空はつながり花辛夷 浅田光代 風土 202105
遠景に海を置きたる辛夷の芽 土井三乙 風土 202105
御山より雲沸くごとし花辛夷 谷田明日香 風土 202105
辛夷咲き法華堂裏風の鳴る 柴ア英子 202105
満開の辛夷の岬一周す 森高武 風土 202106
柴山に真白き一樹辛夷咲く 石井美智子 風土 202106
少年のひとりドリブル辛夷咲く 持田信子 春燈 202106
辛夷咲く大学の門賑はへり 佐藤まさ子 春燈 202106
地下足袋の白き行者や幣辛夷 辻泰子 春燈 202106
忘るるも己が器量や辛夷の芽 亀井福恵 京鹿子 202106
大空を喝采したる辛夷かな 善野行 六花 202106
一枚の空のあまねし白辛夷 能村研三 神鵜 202107
辛夷咲く車椅子引く中学生 伊藤隆 202110
夕焼のいろ映りしか姫辛夷 谷口摩耶 202204
姉に聞く父のあれこれ花辛夷 松山三千江 春燈 202205
辛夷散る昨日の雀今日も来て 藤井美晴 やぶれ傘 202205
潮速し咲き始めたる幣辛夷 藤井美晴 やぶれ傘 202205
紅梅へほぐれんとする辛夷かな 佐藤竹僊 あを 202205
六地蔵並ぶ寺院や花辛夷 須賀敏子 あを 202205
夕暮や空へ辛夷の花明かり 廣部尚美 末黒野 202206
木々の間の早も満開花辛夷 村田敦子 やぶれ傘 202207
風白し高く高くと辛夷咲く 石橋みどり 202207
夜の辛夷一花一仏眠るかな 成瀬櫻桃子 春燈 202207
辛夷大輪山野にひそとして気品 仁上博恵 202209
握り飯青春の日も辛夷咲く 瀬戸美文 202209
空の青つかみとりたる花辛夷 平居澪子 六花 202206
遠嶺の風はこびたる花辛夷 小坂尚子 202210
青空に溺れて散りぬ辛夷かな 佐藤竹僊 あを 202211
辛夷→ 1

2015年4月7日 作成

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15/04/07