小判草 2   61句

小判草  大判草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
近江なれ摘み溜めもして小判草 杉山瑞恵 雨月 201209
母いつも聞き流す役小判草 辻美奈子 201210
はびこつて小判草などいらざるよ 北村香朗 京鹿子 201210
風に触れ軽き音立て小判草 羽賀恭子 201210
俵麦通るたび鳴る川越線 大日向幸江 あを 201210
小判草値下りしたる丈であり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306
埋蔵金伝説ここに小判草 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
小判草足許に触れ干潟径 鶴岡紀代 春燈 201407
小判草犬の高さで揺れてをり 神山市実 やぶれ傘 201407
小判草風にカサコソ内緒ごと 橋本靖子 201408
小判草しきりに影を散らしをり 南うみを 風土 201408
小判草思わず振るも音かすか 塩川君子 末黒野 201408
小判草義賊気分で分け与ふ 松岡和子 201409
出雲より届く祝事小判草 竹内悦子 201409
年金の下がる通知や小判草 村田岳洋 ろんど 201410
一陣の風に舞降る小判草 岡山敦子 京鹿子 201411
贋金のやうに錆びたる小判草 湯川雅 ホトトギス 201412
銀芒金小判草枯れて立つ 竹中一花 201502
照りかげる野や一叢の小判草 河合とき 末黒野 201509
抜け径の近道ならず小判草 山口ひろよ 201509
小判草挿す時にまた揺らしみる 秋千晴 201510
われのみの記億にたわわ小判草 田中藤穂 あを 201608
小判草ゆらゆら数へられざりし 安部和子 雨月 201608
小判草運のよき日の暮れゆけり 西村操 雨月 201608
江戸前の風に吹かるる小判草 頓所友枝 201608
声かけて一枝摘むや小判草 杉原ツタ子 201608
小判草一万両の風の丘 坂口郁子 末黒野 201609
小判草の種採つてゐて地獄耳 中川句寿夫 あを 201611
面白き名に覚えたり小判草 黒澤佳子 あを 201611
江戸の世の小判は知らず小判草 竹下陶子 ホトトギス 201705
小判草の種採ってゐる地獄耳 中川句寿夫 ここのもん 201705
小判草百万石の城下町 山田天 雨月 201708
小判草村の宝の砂丘かな 佐藤貞子 雨月 201708
山吹色にはまだ遠し小判草 西千代恵 雨月 201708
からからと音の波打つ小判草 江島照美 201709
小判草コップの端に身を委ね 田部井幸 201709
小判草挿して年金暮らしかな 大石よし子 雨月 201709
直訴状の墨の乾きや小判草 荒井ハルエ 春燈 201710
斑鳩の三塔はるか小判草 樺山翠 雨月 201710
小判草不況知らずの音鳴らし 介弘浩司 ホトトギス 201712
道なきを来て小判草鳴りにけり 吉田順子 201808
辞儀かへす小判草なりジャンプ傘 瀬川公馨 201809
牛去りし跡散乱と小判草 中田みなみ 201809
小判草ざっくりと挿す朝の卓 鈴木みのり 201809
子の知らぬ貯へ僅か小判草 小田嶋野笛 末黒野 201810
小判草やまぶき色になりたくも 木村享史 ホトトギス 201811
拝金の世相をうれふ小判草 熊川暁子 201908
廃屋の庭のにぎはひ小判草 及川照子 末黒野 201909
今年またふへて路肩の小判草 菅野日出子 末黒野 201911
年金日家苞に摘む小判草 長尾タイ 末黒野 202008
小判草黄金の影を零しけり 長尾タイ 末黒野 202009
鉋屑ひらひら大判小判草 竹内悦子 202009
クラスター必要なのよ小判草 江島照美 202009
小判草有り処忘れてしまひけり 升田ヤス子 六花 202009
小判草振ればちろろと音のして 田尻勝子 六花 202009
小判草幽かに音を揺らしけり 伊藤昌枝 202009
雑草の中のひとつに小判草 加倉井たけ子 202105
おとなしき風に首振る小判草 坂本依誌子 春燈 202108
小判草捨て畑埋め百万両 高木邦雄 末黒野 202108
うしろから不意に自転車小判草 大島英昭 やぶれ傘 202109
野に踊る光を浴びて小判草 大川暉美 末黒野 202109
小判草川の向うでヘリ離陸 大島英昭 やぶれ傘 202209
小判草→1      

 

2023年7月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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