北 風 3   32句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
大北風に縦一列の競歩かな 贄由俊之 やぶれ傘 201904
北風に地震の記念の半旗かな 善野行 六花 201905
北風を避け銀座通りに空車待つ 山口登 末黒野 201906
北風に鳴る晩照坂の杉木立 木村嘉男 201912
北風の街に阿闍梨の加持を待つ 竹中一花 202002
北風にむかひ右手を高く振る 雨村敏子 202002
ジャージーの女生徒の群北風を行く 赤座典子 あを 202002
北風の梳く寄生木の深みどり 斉木永久 馬醉木 202003
帰りきし子が北風を匂はしむ 辻美奈子 202003
北風を引き摺り走る環状線 出利葉孝 202003
北風を好みし男西へ向く 丸井巴水 京鹿子 202003
北風や急勾配の画家の屋根 小田嶋野笛 末黒野 202004
城颪北風屯風の街 出利葉孝 202004
北風も遊び相手に子等下校 竹村淳 202004
北風吹いて水のきれいな日でありぬ 木村和也 船団 202006
雲手ゆんしようや北風から南風雷去りぬ 岡田桃子 202011
北風に変はりし一日ペダル踏む 後藤美智子 202102
北風渡るメタセコイアをしならせて 藤井美晴 やぶれ傘 202103
北風強し母娘寄り添ひ小走りに 石塚清文 やぶれ傘 202103
北風に右足痛む散歩道 枝みや子 やぶれ傘 202103
理科室はいま北風を飼うてをる 辻美奈子 202104
北風に押し戻さるる勝手口 苑実耶 202104
北風の吹きのこしたる潦 兒玉充代 202105
北風吹くや夜のコロッセオ咆哮す 奥田筆子 京鹿子 202105
北風強き日は踵に神の棲み給ふ 広海あぐり 202201
北風や赤いほつぺの昭和の子 福田肇 202202
北風やわあーっと走るランドセル 秋川泉 あを 202202
北風止んで湖の深さの戻りけり 加藤静江 末黒野 202203
衿立てて終バス待つや北風の中 高木邦雄 末黒野 202203
北風の夜は小面が泣きに来る 山中志津子 京鹿子 202203
半世紀過ぎても北風の基地の街 七郎衛門吉保 あを 202203
北風強し変はらぬ味のホープ軒 鈴木崇 202210
北風→ 1

 

2022年12月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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