菊人形 2     161句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
現身のごとく仕上り菊人形 澤村一與 築港 200512  
姫と侍女美醜なかりし菊人形 戸田和子 200512  
菊人形座り直して衣着せる 澤村一與 築港 200512  
星あかり歩み出したる菊人形 秋岡朝子 200601  
菊人形われに見えざるものを斬る 大串章 百鳥 200601  
眼光の鋭さがよし菊人形 能村研三 200601  
菊人形口紅褪せてをりにけり 大串若竹 百鳥 200601  
着替へて襟脚にほふ菊人形 関まさを 酸漿 200602  
源平の武将臈たけ菊人形 前田道子 四葩 200602  
菊人形出会ひと別れ隣りあふ 笹村政子 六花 200602  
菊人形仕上げの霧を滴らす 菅原末野 風土 200602  
抜き衿のつぼみ混み合ふ菊人形 大森慶子 母衣 200602  
核云々世に太刀持ちて菊人形 中田郁子 四葩 200602  
横綱の回しはつぼみ菊人形 山崎祐子 栴檀 200602  
菊人形ふくら雀に帯締めて 坊城俊樹 ホトトギス 200603  
連衆は菊人形に迎へらる 品川鈴子 ぐろっけ 200612  
水浴びて生き返りたる菊人形 小林朱夏 200702  
菊人形着付きりりと並びたり 牧原佳代子 酸漿 200702  
菊人形みて大観の絵の前に 落合絹代 雨月 200702  
信玄の菊人形の兜かな 鈴木久香 遠嶺 200702  
菊人形にしたき不死男の女弟子 鷹羽狩行 200711  
菊人形大河ドラマを演出す 谷合青洋 酸漿 200712  
つはものの顔白き菊人形 宇賀英二 火星 200712  
菊人形檜葉の下着で届きけり 中田みなみ 200712  
昨日よりふくよかなりし菊人形 柴田佐知子 200712  
故人みな菊人形に紛るるや 吉澤利治 遠嶺 200801  
襟元に乱れをすこし菊人形 中山静枝 200801  
菊人形誰にも似てはをらぬなり 竹下昌子 200801  
仕上がりて蕾ばかりや菊人形 榎本文代 万象 200801  
一日中大見得切れり菊人形 石田嘉江 200801  
門前の菊人形に迎へらる 富沢敏子 200802  
雨いよよ太き両国菊人形 金原亭馬生 炎環 200811  
打掛けの裾ぬれてをり菊人形 宇都宮敦子 200812  
菊人形悪役のかく華やかに 大崎紀夫 やぶれ傘 200901  
賛否同数菊人形を観るツアー 加藤峰子 200901  
声のなき大見得切つて菊人形 清水杏子 200901  
台詞さへ聞こえて来さう菊人形 岡本淳子 200902  
人は瞬き菊人形はまばたかず 清水幸治 200902  
合点ゆくまで菊人形の身の始末 齋藤厚子 200902  
をみなより着飾るをのこ菊人形 熊谷尚 200911  
水掛けて菊人形の産湯かな 千田百里 200912  
菊人形脇役に水ゆきわたり 藤森すみれ 200912  
菊人形元禄衣装さながらに 小山漂葉 酸漿 201001  
菊人形の脱ぎたる菊の行方かな 笠井敦子 201001  
菊人形先づ襟元を着付けられ 多戸昌子 遠嶺 201002  
菊人形鎧のほかは菊纏ふ 上田義子 201002  
観る人のこころが台詞菊人形 鎌田悟朗 ろんど 201002  
豪傑の匂ひたつなり菊人形 柴田佐知子 201002  
かたじけないと言ひさうな菊人形 あさなが捷 201004  
白菊の白さを衣に菊人形 川島澄子 酸漿 201004  
菊人形龍馬にかなふ菊着せて 松本圭司 201012  
菊人形刀持たざる負ひ目かな 呉文宗 春燈 201012  
朱の小菊着てお龍さん菊人形 松本圭司 201012  
裾すでに磐りの見えし菊人形 樋口みのぶ 201101  
菊人形遊女のやうに窶れけり 森岡正作 201101  
菊人形の龍馬が紙の紋をつけ 上田明子 雨月 201101  
菊人形夜々は陰謀企らむか 和田照子 201101  
三度訪ふ霞城趾の菊人形 鈴木とおる 風土 201101  
足許の濡れてゐるなり菊人形 深澤鱶 火星 201102  
とりどりの彩を纏へる菊人形 中村ふく子 201102  
菊人形五木ひろしの固こぶし 齋藤厚子 201102  
菊人形供のきぎすは菊を着ず 清海信子 末黒野 201102  
菊人形虚けの顔のなかりけり 宇都宮敦子 201102  
視線ふと感じ背後の菊人形 年森恭子 ぐろっけ 201102  
切り結ぶ刃は竹光の菊人形 三村純也 ホトトギス 201103  
無造作に菊人形の余り菊 小倉正穂 末黒野 201103  
場は半ば画割菊人形 三村純也 ホトトギス 201103  
菊人形つくりて武者の影に入る 長憲一 201104  
元禄の本懐ここに菊人形 鈴鹿仁 京鹿子 201112  
菊人形地味な脇役花色で 大日向幸江 あを 201112  
色褪せて菊人形の立疲れ 矢口笑子 春燈 201112  
それぞれの闇背負ひたる菊人形 十川たかし 201201  
立ちつくすままに枯るるや菊人形 久保東海司 201201  
若き小町葭簀の中の菊人形 小林美登里 かさね 201201  
菊人形姫より侍女の良く薫り 西川みほ 末黒野 201202  
水を得て背筋を伸ばす菊人形 矢野百合子 201202  
菊人形見得切る武士の脛細き 西川みほ 末黒野 201203  
菊人形身動きならぬ厚みかな 吉田葎 201204  
懐へ水を差したる菊人形 松田明子 201204  
太刀抜かぬ武将ばかりや菊人形 松田明子 201204  
菊人形仇打つ刃高きまま 戸栗末廣 201212  
乱心の刃を高く菊人形 柴田志津子 201212  
足許に如露傾け菊人形 溝渕弘志 六花 201301  
菊人形鯱張つて彩らる 原田達夫 201301  
菊人形在りし日の町遠こだま 松山潤子 京鹿子 201301  
ちよん髭は口をへの字に菊人形 小川滋 やぶれ傘 201301  
物の影濃き日あはあは菊人形 山崎靖子 201301  
菊人形同じく香り敵味方 池田光子 風土 201301  
何もなき裏へ矢印菊人形 荒井和昭 201301  
賑はいのお稲荷の先菊人形 後藤克彦 かさね 201301  
台詞なき菊人形の濡場かな 的場うめ子 ぐろっけ 201301  
衣替ふるところも見せ場菊人形 国包澄子 201301  
菊人形平家一門勢揃ひ 吉野川三郎 万象 201302  
篤姫の浜庭園の菊人形 松本恒子 ぐろっけ 201302  
一と夜経て老い俄かなる菊人形 柴田佐知子 201302  
門番も菊人形でありにけり 瀬島洒望 やぶれ傘 201303  
陰謀の照らされてゐる菊人形 吉田葎 201311  
菊人形見せし一途の恋ごころ 渡邊泰子 春燈 201401  
凛凛しさを見せる武将の菊人形 中山静枝 201401  
造られて微笑みみせて菊人形 柴田靖子 201401  
水かけて足袋の汚れし菊人形 高山良順 万象 201402  
菊人形友の先祖は斗南藩 鎌田慶子 ろんど 201402  
菊人形敵も味方も着飾りて 呂秀文 春燈 201402  
半生を枚方に住み菊人形 中谷富子 201402  
敗軍の将も華やか菊人形 高橋将夫 201402  
ふらんす語ドイツ語英語菊人形 山崎青史 ろんど 201402  
二枚目の落武者の居る菊人形 大日向幸江 あを 201409  
官兵衛に人ら集まる菊人形 大橋晄 雨月 201412  
人の世の見せ場が並ぶ菊人形 高橋将夫 201412  
鞠躬如菊人形の下郎かな 定梶じょう あを 201412  
眺むる程所詮哀しき菊人形 大橋晄 雨月 201412  
菊人形いちにち立てば人臭し 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
昼空へ眉老いてをり菊人形 齋藤厚子 201501  
何なりと受くる気構へ菊人形 齋藤厚子 201501  
闊歩する天平の衣や菊人形 井口淳子 201501  
清正の菊人形の虎を踏む 田尻勝子 六花 201501  
どこゆくの菊人形の宰府まで だいじみどり 201501  
菊人形朝の日差しをほしいまま 本池美佐子 201501  
貌白き菊人形の香を放つ 水谷文謝子 雨月 201501  
菊人形たもと遅れて咲きにけり 熊川暁子 201501  
杖をつく菊人形の芭蕉曾良 伊藤憲子 201501  
菊人形春姫楚々と匂ひたち 横山昭子 雨月 201502  
菊人形少年連れを増やし来る 土屋草子 ろんど 201502  
人類の匂ひ立たせて菊人形 鴨下昭 201503  
仇討の果たせぬままの菊人形 松田明子 201504  
見得切つて菊人形の盛り過ぐ 小泉三枝 春燈 201601  
見得切りしまま枯れ初むる菊人形 菊池洋子 やぶれ傘 201602  
夜ごと姫太りてゐたる菊人形 永淵惠子 201602  
水差すと若やいでくる菊人形 村上二三 201602  
一枝差し菊人形に魂宿る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
裳裾曳く紫式部菊人形 宮原悦子 雨月 201701  
菊師にて日々甦る菊人形 手島伸子 雨月 201701  
戦国の世は散る美学菊人形 上野進 春燈 201701  
退り見て菊人形の裾正す 柴田佐知子 201701  
三日ほど経てば隙なき菊人形 柴田佐知子 201701  
菊人形夜は武者の声姫のこゑ 柴田佐知子 201701  
菊人形あとずさりして見てをりぬ 赤松有馬守破天龍正義 六花 201702  
こゑ低う畏まりたる菊人形 齋藤厚子 201702  
しげしげと菊人形を印度人 齋藤厚子 201702  
灯の消えて裾の伸びゆく菊人形 高倉和子 201702  
菊人形の濡れ場たつぷり水を差し 柴崎甲武信 春燈 201702  
「孝女白菊」その心根や菊人形 和田幸江 春燈 201702  
菊人形悲哀の歴史かくす紅 江草礼 春燈 201702  
菊人形裾に疲れや咲乱れ 永井惠子 春燈 201702  
ふところの密書濡るるよ菊人形 中川句寿夫 ここのもん 201705  
菊人形狐火のみが明滅す 水原秋櫻子 馬醉木 201710 『うたげ」
花よりも葉に来る疲れ菊人形 犬塚李里子 201801  
信長の胸は緋の色菊人形 下村たつゑ 201802  
作り滝借景にして菊人形 菅野日出子 末黒野 201802  
家康の父子の姿や菊人形 桜井知恵子 雨月 201802  
菊よりも菊師ぬれゐる菊人形 笹村政子 六花 201803  
見得を切る菊人形の若き武者 中野大樹 末黒野 201803  
菊人形檜葉の袴に白き足袋 福島せいぎ 万象 201803  
菊人形案内のごとく武家屋敷 森一枝 末黒野 201804  
息吸って吸ったままなる菊人形 津田このみ 船団 201806  
菊人形殿も御供も枯れ始む 平野多聞 201812  
恩讐は時のかなたへ菊人形 青柳雅子 春燈 201812  
藁を足す菊人形の胸あたり 中島和子 やぶれ傘 201902  
番号を付けられてゐる菊人形 高倉和子 201904  
生まるるも死ぬるも共に菊人形 中島秀夫 王水 201909  
淀君の菊人形へ小盃 熊丸淑子 馬醉木 201911 菊人形 →1

 

2019年11月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。