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作品
作者
掲載誌
掲載年月
すぐ終る朝の邦楽菊新た 林翔 200611
菊薫る天皇となる人を得て 苑田ひろまさ 200612
かつて師を見かけし花屋菊あふる 望月晴美 200612
菊襲うれしき沙汰の重なりて 西山浅彦 春燈 200612
散歩道鉢の菊咲く家二軒 松崎鉄之介 200612
大見得を切る染五郎菊日和 三沢蘭 遠嶺 200612
珠の子を壽ぐ雨や菊の花 横松しげる 遠嶺 200612
天台の塗膳どれも菊づくし 品川鈴子 ぐろっけ 200612
祝辞述ぶ金牌の菊侍らせて 山崎辰見 ぐろっけ 200612
尼の訪う煮豆の老舗菊日和 角谷美恵子 ぐろっけ 200612
菊食べて姉妹おもひおもひかな 小林和子 風土 200612
菊日和電話の友へ足運ぶ 城戸愛子 酸漿 200612
小屋掛の済みて待たるる菊祭 小松渓水 酸漿 200612
餅を売る野良着の娘菊日和 山田六甲 六甲 200612
ひしひしと菊の黄母の忌日なり 渡邉友七 あを 200612
野路菊国体孫優勝を逸しけり 河本利一 200701
白菊を束ねて闇を遠ざける 根本眞知子 200701
菊の香や遥かとなりし明治節 立田欽也 春燈 200701
悠悠自適庭すみに小菊咲き 岩崎真理子 遠嶺 200701
蕾ほつとわたましの荷の菊の鉢 青垣和子 雨月 200701
懸崖菊に非のうちどころ探せども 丸山佳子 京鹿子 200701
貴船菊瀬音はなさぬまま壺に 豊田都峰 京鹿子 200701
菊柩木太刀秘めたる顔寧し 禰寝瓶史 京鹿子 200701
簪に黄菊白菊石塀あかり 鈴鹿けい子 京鹿子 200701
南山の菊になぞらへゐて清し 河内桜人 京鹿子 200701
懸命に掃溜菊が咲いてゐる 谷寿枝 酸漿 200701
風邪引を庭に立たせし菊日和 橋本貞二 酸漿 200701
境内の水琴窟や菊日和 坂井和子 酸漿 200701
亡き子にも還暦を告げ菊日和 大塚民枝 酸漿 200701
一瓣の力の拔けし菊の花 佐藤喜孝 あを 200701
純白の大き珠挙ぐ菊花展 竹内弘子 あを 200701
菊日和シャンプー台に頭を預け 苑実耶 200701
ふかぶかと日ざしを含み展示菊 小澤純子 200702
胸いつぱい庭の小菊を抱き来たる 大坪景章 万象 200702
菊畑万葉集になきかをり 中村恭子 200702
菊焚くや嫗の泪しほはゆき 中村恭子 200702
諍ひて仕事はかどる菊日和 高橋道子 200702
金賞の菊の衰ふ日数かな 垣岡暎子 火星 200702
菊冷えや骨董市のマリア像 奥村邦子 200702
菊の香や白き蔵窓高くあり 阿部正枝 遠嶺 200702
白菊や思慕のやうなる昼の月 新井佐知子 遠嶺 200702
山門の座禅の知らせ菊日和 安田三千代 遠嶺 200702
そぞろ火を恋ふ菊炭の菊文様 窪田佳津子 雨月 200702
夫婦して齢うべなひ菊に栖む 味村志津子 雨月 200702
菊運び込む式典の公民館 今井忍 ぐろっけ 200702
姉のこと偶に気になり菊日和 田中眞由美 ぐろっけ 200702
天守より見下ろす菊花展の富士 宮村フトミ ぐろっけ 200702
大手門左右に一畳の懸崖菊 宮村フトミ ぐろっけ 200702
白菊や供華は狭庭で事足りる 宮村フトミ ぐろっけ 200702
目の高さばかりのものや菊花展 青山丈 200702
路地はいま母と子のるの菊焚いて 野路斉子 200702
たらちねの菊と焼かれて骨わづか 仲村青彦 200702
夫のかほまはりに白き菊の数 福地初江 200702
川見ゆるところに住みて菊を焚く 宮尾直美 200702
二年越し菊千輪の大作り 中村しげ 酸漿 200702
風見えてぼろ菊絮を纏ふなり 菊池由惠 酸漿 200702
境内に菊の香満ちて神事待つ 片野美代子 酸漿 200702
咲き揃ふ懸崖菊に葉が見えし 笹村政子 六花 200702
白菊の縋りし崖の濡れてをり 笹村政子 六花 200702
菊花展黒一色の審査員 笹村政子 六花 200702
公園の厠に飾る菊一輪 笹村政子 六花 200702
菊花展見てゐるうちに飽きにけり 笹村政子 六花 200702
振つて切る菊の雫や父忌日 上林孝子 200702
灯を消してよりの厨に小菊の香 加藤暢一 200702
人々に菊にと虚子の燭ゆらぐ 岩垣子鹿 ホトトギス 200703
金賞も無冠の菊も焚けば灰 友田直文 200703
菊白し骨の髄まで一本気 山中宏子 200703
相席に話合ふ人菊御膳 竹内悦子 200703
二番倉開いてをりけり菊香る 中島陽華 200703
嵯峨菊や受賞待つ人讃ふひと 北川孝子 京鹿子 200703
薩軍墓所さつまおごじょが菊供へ 佐藤淑子 雨月 200703
入口の菊大輪や文化展 井出やすはる 酸漿 200703
山の端に雲の生まるる菊日和 小椋夏 200704
病む妻に店の小菊を選びけり 朝倉富次 酸漿 200704
菊かざし妻の瞳に動きなし 朝倉富次 酸漿 200704
父に謝し母に多謝して菊花展 松下幸恵 六花 200705
垣根菊白きボールのおき忘れ 松下幸恵 六花 200705
菊日和鴨居に届く婿の丈 芦川まり 八千草 200705
家中に小菊生けてる日曜日 桑原泰子 八千草 200705
咲き乱れ紐に括らる菊愛し 大城重子 八千草 200705
懸崖の菊一つだに蕾なし 浅田光 八千草 200705
慶びの溢るる日なり菊の宿 安原葉 ホトトギス 200706
菊活けて御祖みおやの写真並びたるに 瀧春一 200706
買物の妻待つまでを菊花展 山下青坡 200707
納棺やシルクハツトに菊真白 北村香朗 京鹿子 200707
シルクハツト抱く遺骸に菊埋む 北村香朗 京鹿子 200707
街道のつなぐ村々菊日和 櫻井白扇 春燈 200710
菊日和続続自然から学ぶ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710
一日に一度出て見る菊の庭 稲畑汀子 ホトトギス 200710
供華に又小菊選んでしまひけり 稲畑汀子 ホトトギス 200710
菊活けて二三種類にはとどまらず 稲畑汀子 ホトトギス 200710
忌心の昨日につづく菊日和 稲畑汀子 ホトトギス 200710
まだつゞく滞在五日菊日和 稲畑汀子 ホトトギス 200710
抱へ来し仕事はかどる菊日和 稲畑汀子 ホトトギス 200710
洛中の空縫ひ菊水鉾帰る 蘭定かず子 火星 200710
懸崖の菊の身構へ少し斜に 黒澤登美枝 200711
寺々はみな門を開け菊日和 福場朋子 200711
三本立て菊と媼がたけくらべ 品川鈴子 ぐろっけ 200711
菊日和しきりに鼻を舐める犬 山田六甲 六花 200711
こんもりと菊の咲きたる日なりけり ことり 六花 200711
菊 →8      

2021年11月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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