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作品
作者
掲載誌
掲載年月
袂巻き三味線かばう菊の雨 岡野峯代 ぐろっけ 200204
産業祭の金賞の菊駅飾る 小西瑞穂 ぐろっけ 200204
黄菊白菊真赤な菊を買ひ足せり 宮原みさを 花月亭 200208
谷中路地ここらも菊のさかりかな 宮原みさを 花月亭 200208
菊供へ菊の丈なり去来の墓 宮原みさを 花月亭 200208
イラストの寺町マップ菊まつり 宮原みさを 花月亭 200208
野路菊や妹乳房切ると言ふ 波田美智子 をりをりに 200208
がわがわと挿菊蓋ふ新聞紙 浜口高子 火星 200209
菊溢れ生前の顔そのままに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200210
長く持つとて供華に菊選びけり 稲畑汀子 ホトトギス 200210
菊の香のすがれそめたる雨となる 稲畑汀子 ホトトギス 200210
すがれゐし菊より傾ぎゆける雨 稲畑汀子 ホトトギス 200210
除虫菊の明るき筵引きずりぬ 桑田眞佐子 火星 200210
丹精の菊再会の昂りに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200211
菊を剪る手に菊の香の移りけり 石渡雁聲 築港 200211
見るまへに疲るるここち菊花展 竹内弘子 あを 200211
香に噎せて早々に去る菊花展 竹内弘子 あを 200211
栃木路は秋明菊の多かりし 須賀敏子 あを 200211
巻紙の後礼に学ぶ菊のこと 松村美智子 あを 200211
回り込み懸崖菊のうなじ見る 品川鈴子 ぐろっけ 200211
菊うららおみなに負けし気憶力 水原春郎 馬醉木 200212
菊に撮りし母の慈顔を瞼かな 村越化石 200212
陽の散つて菊花時雨のやうな湖 小澤克己 遠嶺 200212
菊抱へ朝の錦を白川女 福井鳳水 円虹 200212
饒舌な持て成し受くる菊のお茶 高松由利子 火星 200212
やはらかや十日の菊に雨の降る 川名将義 銀化 200212
交配の果ての繚乱菊花展 槻木珠美 銀化 200212
醍醐寺の児童もまじる菊花展 林裕子 風土 200301
花びらを摘んで菊の湯たてにけり 平田紀美子 風土 200301
名菊の葉のもみづるをコップの中 大橋敦子 円虹 200301
菊に祝ぐことの続いてをりにけり 本郷桂子 円虹 200301
菊の香や御所には古き簷・廂 鷹羽狩行 200301
整然とならび役場の菊香る 渡邊春生 百鳥 200301
持て成しに菊一輪の楽屋かな 山遊亭金太郎 百鳥 200301
磯菊たわむ磯馴の松に倣ひては 窪田佳津子 雨月 200301
菊花展盛りとどめる術もなし 塩川雄三 築港 200301
「棟方」の絵に似し不動菊の供花 大川嘉智香 築港 200301
念入りに庭掃く僧や菊薫る 松崎零衣 築港 200301
菊薫る病室の主リハビリに 福原信子 築港 200301
作り手の顔の見え来る菊花展 福原信子 築港 200301
懸崖の菊目線より食み出せり 福原信子 築港 200301
懸崖の菊に落伍の一二輪 武井清子 銀化 200301
学生の兄の遺影や菊薫る 五十嵐美穂 帆船 200301
ぼろ菊の乱れぬ花に紅少し 海上俊臣 酸漿 200301
庭の菊先づ御仏に捧げけり 白石秀雄 酸漿 200301
磯菊や磯波のぼる城ヶ崎 阿部文子 酸漿 200301
菊の被綿をもらいし米寿かや 小阪律子 ぐろっけ 200301
頬に触るばかりに菊を抱え来し 鈴木喜三郎 ぐろっけ 200301
プライドを見事に咲かせ菊一花 泉田秋硯 200302
抱へ来し菊の移り香胸にあり 木船史舟 200302
嵯峨菊の仕立まことに一行詩 坂井法 200302
吊籠に仏に庭の菊いろいろ 木野本加寿江 火星 200302
白菊に花器選りをれば亡母の声 大塚まや 京鹿子 200302
大宇宙中の地球に菊一輪 砂川せい輝 遠嶺 200302
白菊やどこか懐かしウードの音 浜中雅子 遠嶺 200302
入賞の菊前にして笑尉 宇田喜美栄 200302
嵯峨菊や飲み干してをる明恵の茶 竹中一花 200302
菊の香のけむりと共に沼舟へ 風間史子 200302
まだ咲かぬ懸崖菊の骨あらは 田中美智代 200302
随身の視野の弥彦に菊花展 芦澤一醒 200302
「菊々」と天のみ声に百花展 丸山佳子 京鹿子 200302
菊花展子に呑ますごと水遺る翁 吉田多美 京鹿子 200302
ふんはりと抱へて菊の荷を作る 内山芳子 雨月 200302
盆菊や御代の桜の名を貰ひ 江木紀子 雨月 200302
こんなふうに咲きたいのだらうか菊よ 武井清子 銀化 200302
神杉に五位鷺のぞく菊花展 内藤順子 酸漿 200302
菊の香や父にお酌をしてもらひ 藤井淑子 百鳥 200302
舳先とり懸崖菊を先導す 品川鈴子 ぐろっけ 200302
酒好きの叔父に五十年忌の菊 足利ロ子 ぐろっけ 200302
特選の疲れを見せて菊花展 高橋悦子 200303
嵯峨菊のグウチョキパーと開きけり 小林玲子 ぐろっけ 200303
鴻池新田会所菊の鉢 滝青佳 ホトトギス 200304
菊薫るコンピューターからおコトバが 佐藤喜孝 青寫眞 200304
都電通り黄菊白菊古本屋 花島みゆき 八千草 200305
父呼んでをり菊の闇ふくらみぬ 浦川聡子 水の宅急便 200305
金鶏菊明るし天に雪解富士 阿部ひろし 酸漿 200307
菊の香を束ね抱きて祝ぎ心 稲畑汀子 ホトトギス 200310
佳信ゆゑ菊に托して伝へたく 稲畑汀子 ホトトギス 200310
一門の菊の便りでありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200310
一行の詩に徹し来て菊の秋 鷹羽狩行 200311
最高の日和を菊にたゝへあふ 稲畑汀子 ホトトギス 200311
孫の絵と菊に包まれ黄泉へ発つ 田所節子 200312
父のくせ残りてぬくし菊鋏 富川明子 200312
野の菊は山家の背戸のたそがれに 鈴木清子 遠嶺 200312
座右の銘ひとつ加へて菊の秋 鷹羽狩行 200312
犬がゐて小菊よく咲く駐在所 阿部ひろし 酸漿 200312
母の日の無かりし母に菊供ふ 岸野美知子 酸漿 200312
大賞の菊品格のおのづから 岩永草渓 築港 200312
菊作り残す蕾に迷ひたる 大木よしえ 築港 200312
初菊の大輪先づは御仏に 大木よしえ 築港 200312
数鉢の菊に吾が賞与へたし 大木よしえ 築港 200312
懸崖菊骨組しかと組まれゐて 大木よしえ 築港 200312
篤信の一村挙り菊作る 久保田雪枝 雨月 200312
大輪の菊鉢並び路地日和 宮本俊子 雨月 200312
国盗りの城をそびらに菊花展 朝妻力 雲の峰 200312
金賞の白菊凛とすがれけり 伊藤とら 雲の峰 200312
菊の香の仄かに匂ふ蔵屋敷 川合広保 雲の峰 200312
子育てや延命菊を束になし 田中和代 200312
白菊とたはむれてゐる朝日かな 丸山敏幸 200312
菊の鉢乗せてゆるりと菊電車 苑実耶 200312
菊 →4      

2021年11月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。