13    100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
菊日和ジャニスのサマータイムかな 山田六甲 六花 201511
菊活けてこぢんまりした写真展 瀬島洒望 やぶれ傘 201511
なんてことはなしに菊切る日和かな 中江月鈴子 201511
菊よりもやせ細りたる詩人かな 王岩 あを 201511
なんてことはなしに菊切る日和かな 中江月鈴子 201511
火付け紙軽く振つて菊を焚く 久染康子 201511
ちちははの肩触れ合うて菊日和 コ田千鶴子 馬醉木 201512
白菊に水走りくる馬籠坂 佐藤三男 万象 201512
座布団に赤子を寝かす菊日和 小林朱夏 201512
菊の香や何故か衰ふ聴く力 上原重一 201512
菊切つて鋏くもらす朝かな 柴田久子 風土 201512
菊活けて母の匂ひをひきよせる 津川かほる 風土 201512
『東籬』てふ合同句集菊匂ふ 遠藤逍遙子 風土 201512
亡き人に似てゐし羅漢野紺菊 中島玉五郎 201601
極上の地上の花火菊まつり 黒澤登美枝 201601
笑み美しき白寿の媼菊日和 堺昌子 末黒野 201601
菩提寺の手入れよき庭菊咲かせ 堺昌子 末黒野 201601
日の本の菊を着こなし劉備公 高橋明 末黒野 201601
庭隅の傾ぐ小菊に黄の注しぬ 山口郁子 末黒野 201601
貴船菊しっかり咲いて散りにけり 須賀敏子 あを 201601
祖母坐る苔むす石に黄の小菊 斉藤裕子 あを 201601
洗ひ場の柱の缶に野紺菊 大崎紀夫 やぶれ傘 201601
菊を見てをればぽつりときたりけり 大島英昭 やぶれ傘 201601
菊飾る駅の改札口を入り 瀬島洒望 やぶれ傘 201601
リフォームの間取図展ぐ菊の昼 安藤久美子 やぶれ傘 201601
帯塚を飾る回向の菊新た 久保東海司 201601
一刀彫のほとけ煤けて菊日和 中野さき江 春燈 201601
嫁ぎ来し日よりの家紋菊真白 田嶋洋子 春燈 201601
菊の香や師の遺墨展敬嘆す 菅澤陽子 春燈 201601
畑物と並べ売らるる小菊かな 後藤眞由美 春燈 201601
一心にパズル解く背や菊日和 川崎雅子 春燈 201601
軍神の集まつてゐる菊花展 吉田葎 201601
宮参りの嬰すやすやと菊日和 石川叔子 201601
ひと群の小菊彩る巴塚 石川倜子 馬醉木 201602
大漁旗めぐらす社の菊花展 林いづみ 風土 201602
感謝てふ磯菊に添ふ花ことば 安永圭子 風土 201602
菊の香や室内楽の音合はせ 藤井美晴 やぶれ傘 201602
菊の香のただよふ通夜の長かりき 白石正躬 やぶれ傘 201602
勲章は孫の手作り菊日和 山本無蓋 201602
貰うたりやつたりしたる菊日和 井浦美佐子 201602
み仏に触るるまで寄り菊日和 松田泰子 末黒野 201602
菊日和昨日は泣きし喪服干す 松田泰子 末黒野 201602
早雲の城をそびらに菊花展 今村千年 末黒野 201602
詣でたる谷中の墓地は菊のなか 今村千年 末黒野 201602
運び込む今が見頃や菊花展 五十嵐貴志子 末黒野 201602
菊の香や人気なき日の仏たち 菊谷潔 六花 201602
白菊黄菊人数分のかなしみの 池田澄子 201602
大輪の小菊に負けてゐる香り 湯川雅 ホトトギス 201603
シンフォニーに聴く先師の句菊の宴 森礼子 雨月 201603
菊の香や死者は上から覗かるる 柴田佐知子 201603
札に名前加はる菊日和 遠山のり子 201603
旅果てて菊咲き揃ふ我家かな 神田惣介 京鹿子 201603
菊焚いて菊の匂ひの残りをり 小林共代 風土 201603
供へけり茎の曲りし庭の菊 横田敬子 201604
玉砂利に足音絶えぬ菊日和 石川叔子 201604
身を反らし大菊鉢を抱へ来る 岸洋子 201611
菊見とれ記念写真に漏れにけり 岸洋子 201611
小ぬか雨急ぐ坂道野紺菊 秋川泉 あを 201612
菊の香や京に家郷の医聖の碑 室井津与志 春燈 201612
葬送に相撲甚句や菊の花 永井惠子 春燈 201612
石山や秋明菊の固つぼみ 升田ヤス子 六花 201612
がつくりと雨に大輪菊の花 山田六甲 六花 201612
畑にあるごと亡き父母へ菊の花 工藤ミネ子 風土 201612
菊しづかに先生の長寿眉 野中亮介 馬醉木 201612
読みかけの本に菊の葉はさみたり 近藤紀子 201612
一文字懸崖づくりの菊なれば 中島陽華 201612
路地・小路好きで迷うて菊日和 千田百里 201612
菊を見て江戸六地蔵万歩計 篠田純子 あを 201701
煎餅屋の暖簾の下に菊の鉢 廣瀬雅男 やぶれ傘 201701
川魚の料理屋菊が三鉢ほど 大島英昭 やぶれ傘 201701
柏手と水音絶えぬ今日の菊 篠田純子 201701
襖絵の砂子のひかり菊の秋 多田ユリ子 201701
正装の老の案内菊花展 鈴木良戈 201701
野紺菊供ふ遠忌のちちははへ 野畑さゆり 201701
菊日和無言でくぐる鳥居かな 苑実耶 201701
菊作の父針金を曲げてをり 山内碧 201701
菊花展名札に齢書き添へて 松田明子 201701
廃寺跡秋明菊の紅淡し 恒川清爾 万象 201701
叙勲の師囲みて酌めり菊日和 駒形祐右子 万象 201701
名人の煙草燃らす菊花展 平野みち代 201701
柩へと涙の数の白菊を 平野みち代 201701
小菊添へ海藤花汁漆椀 荒井和昭 201701
大菊の首枷わが足のテーピング 奥田筆子 京鹿子 201701
面影はけふも泣虫野紺菊 塩貝朱千 京鹿子 201701
亡き父母と語る故郷菊日和 河崎國代 春燈 201701
菊月夜どこか遠くに下駄の音 加藤良子 春燈 201701
歳なりにあるがままにと菊日和 加藤良子 春燈 201701
淡々と白寿の人や菊日和 加藤良子 春燈 201701
兄の忌を義姉と修すや菊日和 綱徳女 春燈 201701
貴船菊白きは水音まとひけり 丹羽啓子 馬醉木 201701
山門に停めし俥や菊花展 小田司 馬醉木 201701
朗々と地鎮の祝詞菊日和 久保東海司 201701
じわじわと車麩煮込む菊日和 中島陽華 201701
秋明菊咲くも淋しき遊女塚 野田光江 雨月 201701
千輪仕立黄菊の吐息匂ひ立ち 手島伸子 雨月 201701
朝戸出の裳裾にふるる貴船菊 水田壽子 雨月 201701
職辞して菊育つるを生き甲斐と 大橋晄 雨月 201701
倒れてもなほ咲きつげる黄菊かな 小沼ゑみ子 末黒野 201702
僧坊より昼餉の匂ひ菊日和 菅野日出子 末黒野 201702
露坐仏のかんばせ清し菊日和 加藤静江 末黒野 201702
菊→14      

 

  2021年11月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2021年11月28日