鶏 頭 7   55句

人の如く鶏頭立てり二三本    前田普羅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
立ちしまま鶏頭枯るる一並び 青谷小枝 やぶれ傘 202003
鶏頭の赤にたぢろぐ日なりけり 芝田幸惠 末黒野 202004
鶏頭に忌日の風の集まり来 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
鶏頭に語り継がるる偉人かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
鶏頭刈らる戦ひに負けしごと 荒井千佐代 202009
鶏頭刈らる戦ひに負けしごと 荒井千佐代 202010
ビル未だ広き空地に鶏頭花 須賀敏子 あを 202010
鶏頭の群へ擬木の橋渡る 藤井美晴 やぶれ傘 202010
鶏頭や愛媛は遠くなりにけり 浜田久美子 六花 202011
ひとところ鶏頭の庭子規の庭 増成栗人 202011
鶏頭や出石白磁に五六本 浜田久美子 六花 202011
したたかな芯を包みし鶏頭花 能村研三 201911
鶏頭の花の肉厚日暮くる 栗原公子 201911
鶏頭のどれもだんまり通しをり 大川ゆかり 201911
鶏頭に触れて身内を燃え立たす 間島あきら 風土 202012
ピロティを吹き抜ける風鶏頭花 小坂尚子 202012
屋台庫の今年は開かず鶏頭花 善野行 六花 202012
鶏頭の衰へのなき紅の色 廣畑育子 六花 202012
鶏頭の花に捻れる迷路あり 廣畑育子 六花 202012
記憶力良ささうな襞鶏頭は 七田文子 202101
鶏頭を突つ込んである備前壺 青谷小枝 やぶれ傘 202101
鶏頭の花の硬さよ触れてみて 森美佐子 やぶれ傘 202101
鶏頭や傾ぎて指せる道標 小林廣志 末黒野 202102
紅色を残し鶏頭枯れにけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202103
鶏頭のえりあしを掻き種もらふ 服部早苗 202104
野放図も正統ぶるも鶏頭花 鈴鹿呂仁 京鹿子 202110
鶏頭花子花を連れてメダル受く 七郎衛門吉保 あを 202110
心もゆは生きるエンジン鶏頭花 阪倉孝子 202111
心もゆは生きるエンジン鶏頭花 阪倉孝子 202111
鶏頭の色濃き朝や雨上がる 高埜良子 春燈 202112
鶏頭へ着火の夕日高嶺より 森清堯 末黒野 202112
鶏頭を隔て銅剣文化圏 山中志津子 京鹿子 202112
明日抜く鶏頭の頭を撫でてをり 荒井千佐代 202112
一本と呼ぶをためらふ鶏頭花 鈴木光影 202112
鶏頭のそばに自販機ある酒屋 小泉量香 やぶれ傘 202112
鶏頭花絵筆の先の燃えてをり 和田華凛 ホトトギス 202201
鶏頭の満願のごと種とばす 富川明子 202201
尽れゆくもののしんがり鶏頭花 和田照海 京鹿子 202201
鶏頭のまはり荒草なかりけり 戸栗末廣 202205
種採つて槍鶏頭の槍錆びぬ 枇杷木愛 202211
鬼火の貌もちてかたくな鶏頭花 枇杷木愛 202211
トレンディガール鶏頭の気色ばむ 鈴木呂仁 京鹿子 202211
鶏頭のゆるぎなき緋を眩しめる 和田照海 京鹿子 202211
魂の時間連れ来る紅鶏頭 仁上博恵 202212
鶏頭の数をめぐりて俳談義 直江裕子 京鹿子 202212
畑隅のついで作りの鶏頭花 升田ヤス子 六花 202212
葉鶏頭群れ赤備へ黄の備へ 升田ヤス子 六花 202212
鶏頭や屋台庫開く季の来て 善野行 六花 202212
濃き色に凝る鶏頭の太さかな 善野行 六花 202212
鶏頭一本小さき花壇に燃えさかる 佐藤勝代 末黒野 202301
種飛んで我が家に咲きし鶏頭花 松木ゆきえ 春燈 202301
歳月の襲にも似て葉鶏頭 平松うさぎ 202301
鬼火の貌もちてかたくな鶏頭花 枇杷木愛 202301
鶏頭やいつまで抱く自己主張 渡辺富士子 末黒野 202302
鶏頭のぶつかり声をあげてをり 高倉和子 202307
訃報受く夜の鶏頭影太し 深川淑枝 202307
鶏頭→ 1

 

2023年10月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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