鶏 頭 5   200句

人の如く鶏頭立てり二三本    前田普羅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
不揃ひの鶏頭揺るるときもまた 高倉和子 201001  
鶏頭の十本を背に六地蔵 上原重一 201001  
象山の神と祀られ鶏頭燃ゆ 北村香朗 京鹿子 201001  
鶏頭の雨鶏頭の葉を打てる 城孝子 火星 201001  
鶏頭を逆手握りに刈りにけり 西村節子 火星 201001  
大振りな鶏頭雨に傾ぎけり 加藤兵四郎 201001  
考へてゐる鶏頭の引き抜かる 柴田佐知子 201002  
鶏頭花いまも戦後を曳きずりぬ 八田木枯 晩紅 201002  
首塚や槍鶏頭の五六本 田中道江 万象 201002  
枯れ際を燃え立つ色に鶏頭花 山本誠子 201002  
墓ほとり枯鶏頭に高さあり 瀬戸悠 風土 201003  
鶏頭を蒔く跼みたる影のうち 中根美保 風土 201006  
鶏頭の咲く駅通る一輌車 川合まさお ぐろっけ 201008  
一番になれずとも良し鶏頭花 佐方敏明 ぐろっけ 201008  
子規へ供華先づ鶏頭をととのへり 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
鶏頭の分厚くなりて暮れゆけり 鷹羽狩行 201010  
鶏頭に赤子がおいでおいでせし 山尾玉藻 火星 201010  
鶏頭と対しいささかびびりをり 北川英子 201010  
炎天に立ち向かふかに鶏頭花 早崎泰江 あを 201010  
その赤の烈女めきたる鶏頭花 横井明子 201011  
声かけてより紅くなる鶏頭花 谷村幸子 201011  
鶏頭の影の分厚き佃路地 久染康子 201011  
葉鶏頭通過電車はやや徐行 森理和 あを 201011  
葉鶏頭ここでかうしてゐるつもり 佐藤喜孝 あを 201011  
山を背に茅葺の家葉鶏頭 伊藤純子 201012  
鶏頭の捩れを強く枯れゐたり 鷹羽狩行 201012  
赤黒く頭垂れたり鶏頭花 小島昭夫 春燈 201012  
鶏頭の賢き丈に揃ひたる 小林朱夏 201012  
荒海の黒く寄せ来る葉鶏頭 小林朱夏 201012  
指さして鶏頭嫌ひにべもなし 泉田秋硯 201012  
太陽を食べて燃え立つ葉鶏頭 西面和子 201012  
鶏頭のどつと路肩へはみ出せり 荒木甫 201012  
子規庵に鶏頭燃えてゐる頃か 神蔵器 風土 201012  
鶏頭や大和秘仏の里づたひ 西村雪園 風土 201012  
綾子の忌壺に鶏頭吾亦紅 阿部すず枝 万象 201012  
内臓の異変いきなり鶏頭花 田中藤穂 あを 201012  
鶏頭焚く銅色の香を放ち 塩路隆子 201101  
鶏頭の影もゆたかに子規忌かな 島谷征良 風土 201101  
鶏頭の種を受くるに懐紙出し 山本耀子 火星 201101  
鶏頭花むかし子供は汚れゐし 荒井千佐代 201101  
鶏頭や庭石濡らす昼の雨 並河富有野 京鹿子 201101  
鶏頭のこゑ放ちゐる子規忌かな 岩岡中正 ホトトギス 201102  
鶏頭の頭こづいて歳とつて 城孝子 火星 201102  
枯れてなほ色を残せり鶏頭花 波多野孝枝 末黒野 201104  
鶏頭や柩のやうな貨車が過ぐ 水野恒彦 201110  
気どらずに俳画たのしむ鶏頭花 谷村幸子 201110  
舞扇のごとく咲きをり鶏頭花 和田郁子 201111  
雲湧きて富士の下絵か鶏頭花 天野梅花 ろんど 201111  
鶏頭に降りをしみせし空のあり 山尾玉藻 火星 201111  
鶏頭や畑の真中の二三十 大橋晄 雨月 201111  
白菊と鶏頭花挿し墓詣 近藤豊子 雨月 201111  
鶏頭の影まで染めて落つ夕日 藤岡紫水 京鹿子 201112  
上り下り同時発車や鶏頭花 松本三千夫 末黒野 201112  
村あげて墓へ供へり鶏頭花 椿和枝 201112  
鶏頭の種採る子規の庭のもの 林いづみ 風土 201112  
鶏頭の緋に濃淡のありにけり 生田作 風土 201112  
鶏頭に夜雨の愁ひありにけり 生田恵美子 風土 201112  
襞多き脳の重たさ鶏頭花 近藤喜子 201112  
朝夕に祈る平穏鶏頭花 谷村幸子 201112  
鶏頭や絶筆三句の碑に傾ぎ 落合絹代 雨月 201112  
鶏頭花穴にかくれし独裁者 田中藤穂 あを 201112  
鶏頭の色に部厚さありにけり 山下美典 ホトトギス 201201  
鶏頭の影濃き道をふるさとへ 松田泰子 末黒野 201201  
鶏頭の傾く紅の重さかな 藤沢秀永 201201  
寝転んで鶏頭見るや子規のごと 永井惠子 春燈 201201  
子規偲ぶほどの鶏頭咲いてをり 石谷淳子 雨月 201201  
鶏頭の闇にマグマの赫々と 佐藤凉宇子 ろんど 201201  
カダフィ死す鶏頭未だ枯れ拒み 諸岡和子 201201  
鶏頭の紅すこしづつ色違ふ 志方章子 六花 201201  
鶏頭の秘めたる陰を蔵しをり 藤生不二男 六花 201201  
鶏頭や屋敷の跡は駐車場 瀬島洒望 やぶれ傘 201201  
鶏頭にややこしき字の籠りゐる 甲州千草 201202  
鶏頭や子規を看取りの間に座せば 岡井マスミ 末黒野 201202  
首塚や枯鶏頭に高さあり 瀬戸悠 風土 201203  
妻に逢ふも逢はぬも淋し鶏頭花 小林愛子 辻楽師 201206

滝沢伊代次

先生の申されし

俳諧の昔を今に鶏頭花 稲畑廣太郎 ホトトギス 201210  
供華多き中に緋絨の鶏頭花 水原秋櫻子 馬醉木 201210

能登守の侍童

菊王丸の墓

鶏頭花まつ赤な嘘は風が消す 鈴鹿仁 京鹿子 201211  
しきたりを真直に伝え鶏頭立つ 中岡佐知子 ぐろっけ 201211  
雨粒をとさかに一杯鶏頭花 大日向幸江 あを 201211  
子規庵やに鉢植ゑの鶏頭花 岡野里子 末黒野 201211  
鶏頭の種とつてをる日和かな 谷村幸子 201211  
鶏頭を見るたび浮かぶ綾子の句 橋本修平 かさね 201212  
雑念に色ありとせば鶏頭花 江澤弘子 201212  
鶏頭にあつまる風の重さかな 齋藤厚子 201212  
鶏頭の花に好かるる膝小僧 丸井巴水 京鹿子 201212  
鶏頭が咲きしと告げん綾子の忌 山田春生 万象 201212  
今もなほ子規の目線の鶏頭花 落合絹代 雨月 201212  
鶏頭の照らす向かうは高龗たかおかみ 佐藤凉宇子 ろんど 201212  
鶏頭や介護に日々を費やして 柴田佐知子 201212  
鶏頭花命かけたる恋知らず 宮井知英 201212  
明日の気を槍鶏頭の朱に貰ふ 長節子 201212  
鉢植の鶏頭を置く不動産屋 小林美登里 かさね 201301  
鶏頭の含み笑ひや魑魅の夜 鈴鹿けい子 京鹿子 201301  
望郷のこころ火の国鶏頭花 鎌田悟朗 ろんど 201301  
沸点の朱を滾らせて鶏頭花 石川寿夫 ろんど 201301  
鶏頭や寺に干されて白き物 松本三千夫 末黒野 201301  
鶏頭や父性は本音洩らさずに 田岡千章 201301  
鶏頭や芝居小屋より相撲取 瀬島洒望 やぶれ傘 201301  
人去りて鶏頭は朱を尽しけり 水野恒彦 201302  
潮風の押し寄せて来る鶏頭花 安藤久美子 やぶれ傘 201302  
鶏頭を抜きたる穴のまはりかな 水野恒彦 夢寐 201306  
小康のつづく鶏頭蒔きにけり 内藤静 風土 201307  
鶏頭や一度生まれて一度死す あさなが捷 201309  
鶏頭の淡きに偲ぶ心もて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309  
秋立つとはや鶏頭の夕明り 安立公彦 春燈 201310  
香焚きて鶏頭の供花母偲ぶ 森田利和 201311  
鶏頭に触れて伯母様ふと浮かぶ 長崎桂子 あを 201311  
子規庵の庭に鶏頭あかあかと 鈴木阿久 201311  
鶏頭やおん臀在はす観世音 瀧春一 花石榴 201312

町田・

青柳寺

鶏頭に見抜かれてゐる空元気 田中貞雄 ろんど 201312  
鶏頭にだまつて通る人ばかり 水野恒彦 201312  
露坐仏のまへ抽んづる鶏頭花 柿沼盟子 風土 201312  
胞衣塚のあたり鶏頭抜かれあり 瀬戸悠 風土 201312  
脳天に疲れ兆しぬ鶏頭花 大島みよし 201312  
もたれあひたる鶏頭の仮分数 柴田近江 201312  
一雨去り渾身の色鶏頭花 市板橋昭子 201312  
鶏頭を抜きたる息の定まらず 水野恒彦 201401  
子規庵に鶏頭の数かぞへをり 森田尚宏 201401  
これ以上曲る背もなし鶏頭花 水岡芳子 馬醉木 201401  
一叢の滅びの紅の鶏頭花 福山和枝 201401  
鶏頭は泣き止まぬ子の味方かな 仲里奈央 201402  
墓石にこつんこつんと鶏頭花 林徹也 201402  
一列に農家の庭の鶏頭花 國保八江 やぶれ傘 201402
鶏頭花骨の髄まで枯れきれず 細川洋子 201403  
沓脱や冬の鶏頭いとけなく 大坪景章 万象 201403  
鶏頭の咲いて空気の入れ替はる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406  
今日終る鶏頭前のはぐれ顔 田中貞雄 ろんど 201409  
鶏頭花に血気盛んな鶏冠あり 久染康子 201410  
鶏頭のうつ伏せしたる引返す 井上信子 201410  
頭に載せて妖怪ごっこ鶏頭花 竹内悦子 201411  
種鶏頭暮れて古武士のけはひせり 甲州千草 201411  
鶏頭の追ひつめられし色となる 高倉和子 201411  
角まがるとき鶏頭に触れにけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201411  
鶏頭に日月過ぎし重さあり 井浦美佐子 201411  
鶏頭や泣きやまぬ子を連れ出して 苑実耶 201411  
佛さんにと鶏頭を持て来たり 近藤紀子 201411  
鶏頭のまだ鶏頭になりきれず 岩月優美子 201411  
葉鶏頭や画板に絵の具流しける 今井充子 201411  
いろどりの園の見どころ葉鶏頭 高谷栄一 201412  
母のかたちに枯れて鶏頭芯をもつ 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
鶏頭の燃ゆる志の七十九 田中臥石 末黒野 201412  
日輪の乏しき日々や鶏頭花 岡田史女 末黒野 201412  
庭続きの畑に一列鶏頭花 國保八江 やぶれ傘 201412  
なまこかべの蔵二棟や鶏頭花 庄司久美子 201412  
鶏頭にぶつかつてゐる夕日かな 寺田すず江 201412  
残る虫鶏頭句碑のこゑかとも 原田しずえ 万象 201412  
鶏頭の追ひつめられし色となる 高倉和子 201412  
子規庵の朱の昂れる鶏頭花 倉谷紫龍 万象 201412  
鶏頭の襞ひだ暮れなずむ襞ひだ 佐藤千重子 201412  
鶏頭の踏ん張るがん張る負けそうな 太田沙良 201412  
鶏頭親し海から帰つて来た漁夫に 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
鶏頭の首しめる風これからも 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
死神がつき鶏頭をぬきはじむ 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
鶏頭のそばに電信柱かな 大崎紀夫 やぶれ傘 201501  
鶏頭の触りたくなる硬さとも 高倉和子 201501  
レーニン広場隅に鶏頭燃えてをり 土井ゆう子 風土 201501  
ふる里の蔵の記憶や鶏頭花 堺昌子 末黒野 201501  
子規居士とのみの墓石や鶏頭花 佐藤貞子 雨月 201501  
傾きし鶏頭になほ日差しあり 湯谷良 火星 201501  
子規の墓訪ふに鶏頭たづさへて 佐藤貞子 雨月 201501  
枯れ急ぐものの中なる槍鶏頭 山本耀子 火星 201501  
鶏頭の才槌頭子規の佇つ 生田恵美子 風土 201501  
鶏頭や日の衰ふる崖の襞 福島せいぎ 万象 201501  
鶏頭に柵はなし羊雲 佐藤凉宇子 ろんど 201501  
晒しもの種鶏頭に選ばれて 田中貞雄 ろんど 201501  
鶏頭を活けて春日の化粧の間 菅野日出子 末黒野 201502  
鶏頭の烈しき赤を提げ帰る 小林愛子 万象 201502  
鶏頭花余燼のごとく燃え残る 佐瀬晶子 ろんど 201502  
鶏頭花供へ斬首の話など 栗原京子 201504  
鶏頭を挿して正面出来上がる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
鶏頭の襞に消えゆく羽音かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
鶏頭の花供華として改る 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
いつ消えゐしかお隣りの鶏頭花 井上信子 201510  
雁待ちに鶏頭は火を飛ばしけり 山田六甲 六花 201510  
鶏頭へ拳の一打下校の子 黒澤登美枝 201511  
鶏頭に秋の日のいろきまりけり 久保田万太郎 春燈 201511 『草の丈』
身構へて立ちならびけり鶏頭花 寺田すず江 201511  
我よりも体温高き鶏頭花 有松洋子 201511  
鶏頭の長とおぼしき幹まはり 荒井和昭 201511  
昨夜雨にずしりと重き鶏頭花 山田天 雨月 201511  
鶏頭の長とおぼしき幹まはり 荒井和昭 201511  
鶏頭のくれなゐ深し震災忌 今田清三 馬醉木 201512  
鶏頭の赤のいささか錆びゐたる 國保八江 やぶれ傘 201512  
鶏頭花色褪せしこと気が付かず 山田正子 201512  
墓に種こぼしてゐたる鶏頭花 樋口みのぶ 201512  
血塗られし修羅の如くに鶏頭花 中島玉五郎 201512  
鶏頭の極.めし朱の翳りけり 藤生不二男 六花 201512  
単線の駅舎に鶏頭明かりかな 鈴木庸子 風土 201512  
ほつほつと子規の分身鶏頭咲く 奥田茶々 風土 201512  
鶏頭の種を賜はる佳き日かな 落合絹代 風土 201512 子規庵
女にも通す意地有り鶏頭咲く 金森教子 雨月 201512  
吸血鬼のマントの色か鶏頭花 大木清美子 201601  
夜は夜の炎を上げて鶏頭花 荒井千佐代 201601  
子規庵の数へきれざる鶏頭花 本郷公子 京鹿子 201602  
月光の鶏頭黒を極めけり 飛高隆夫 万象 201602  
墓場には鶏頭一本生えてゐる 有賀昌子 やぶれ傘 201602  
慶びを仏に告げぬ鶏頭花 石川叔子 201602  
供華はみな鶏頭ばかり村の墓 桐山甫 201602  
我よりも体温高き鶏頭花 有松洋子 201608 鶏頭 →6

 

2019年9月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。