鶏 頭 4   100句

鶏頭のやうな手をあげ死んでゆけり    富澤赤黄男    再版天の狼

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
鶏頭花いつかどこかで聞いた風 橋本良子 遠嶺 200701  
一村の共同墓地の鶏頭花 及川澄江 風土 200701  
鶏頭を強く雨打つ馬の墳 野沢しの武 風土 200702  
鶏頭の炎むらや遠く海暮るる 上林孝子 200702  
かたはらに夫ある余生鶏頭花 四宮一子 200702  
隣り家もひとりの暮し鶏頭花 斎藤ふき 200702  
鶏頭の朝日に色を極めたる 山村修 酸漿 200702  
鶏頭を抱けば茎の軽きこと 百瀬七生子 海光 200705  
鶏頭や船荷に夕日あたりたる 小澤克己 遠嶺 200709  
小銭入れより鶏頭の種を出す 伊藤白潮 200710  
鶏頭の槍雑兵にちがひなし 佐藤山人 200711  
呼ばれゐて鶏頭花へと近づきぬ 石脇みはる 200711  
一尺に足らぬ鶏頭毛槍あぐ 東野鈴子 雨月 200711  
墓に咲く鶏頭を剪り挿し添ふる 近藤豊子 雨月 200711  
鶏頭花父の熱情吾にありや 久保田雪枝 雨月 200711  
海に風生れて鶏頭尖りだす 木内憲子 200711  
鶏頭の頭の大いなるしなりかな 石脇みはる 200712  
鶏頭に癒えぬ眼さらす子規の庵 和田政子 200712  
一ト日づつ朱色増しゆく鶏頭花 川瀬千恵 春燈 200712  
家族の名並ぶ表札鶏頭花 塩出博久 風土 200712  
鶏頭のいびつ決着つかずをり 戸田和子 200712  
鶏頭の隆々たるをおそれけり 鈴掛穂 200712  
子規庵の庭の鶏頭こそ鶏頭 三輪温子 雨月 200712  
鶏頭を抜く看板に掴まつて 野路斉子 200712  
息苦しきまで鶏頭赤くあり 立村霜衣 ホトトギス 200801  
鶏頭濃し島を離るる少年に 久留米脩二 馬醉木 200801  
鶏頭の頭でつかち子規忌かな 石脇みはる 200801  
聖なるも魔性の刻も鶏頭燃ゆ 植竹惇江 春燈 200801  
鶏頭の色を尽して丸子かな 浅田光代 風土 200801  
つかつかと来て鶏頭の頸刎ねる 田畑耕之介 京鹿子 200801  
槍鶏頭日よりも風が燃えたたす 池田佳子 200802  
残照や枯鶏頭の積み置かる 鈴木阿久 200802  
鶏頭を愛でては魂を漲らす 曷川克 遠嶺 200802  
鶏頭に蒼天のあり木椅子あり 谷村幸子 200802  
枯鶏頭抜くべく息を手のひらに 野路斉子 200802  
鶏頭の襞に深入りしたる指 岡本高明 船団 200803  
王冠の形に鶏頭枯れはじむ 田中みのる 火星 200803  
鶏頭や東アジアに生きて死ぬ 坪内稔典 坪稔典句集U 200804  
鶏頭の考へすぎて枯れはじむ 大川ゆかり 炎帝 200804  
子規庵の鶏頭の種蒔きにけり 須藤美智子 風土 200807  
げんこつでこづいてみたり鶏頭花 城孝子 飛火野 200808  
抜くときのこゑ鶏頭に聞かれたり 鷹羽狩行 200810  
出水ひきたる鶏頭の影なりし 山尾玉藻 火星 200810  
子規庵の種より育つ鶏頭花 神蔵器 風土 200810  
鶏頭や力出し切るアスリート 赤座典子 あを 200810  
鶏頭花ふつと和室の匂ひかな 齋藤朝比古 炎環 200811  
鶏頭の群れて自刃の匂ひせり 安居正浩 200811  
赤欲しと云へば鶏頭加へくれぬ 岡本眸 200811  
枯れつくすまで鶏頭を立たせおく 安住敦 春燈 200812 『歴日抄』
また通る槍鶏頭の大傾斜 井上信子 200812  
小道行く妊婦和やか鶏頭花 岩本紀子 200812  
鶏頭の燃えにいささか疲労感 塩路隆子 200812  
鶏頭の赤々痒きところに手 真中てるよ 炎環 200812  
直立の鶏頭に見ゆ疲れかな 小城綾子 200812  
色あせし鶏頭抜くを躊躇へり 鈴木阿久 200812  
ありつたけの色を見せつけ鶏頭花 和田政子 200812  
鶏頭の隣はいつもあけておく 水野恒彦 200812  
無差別に切り倒されし鶏頭かな 近藤公子 200812  
渾身の色と言ふべし鶏頭花 岩月優美子 200812  
鶏頭のますらをぶりよ師の忌くる 三谷道子 万象 200812  
こそばゆく鶏頭に風来てゐたり 高橋あさの 200812  
子規庵にあるじ偲ぶか鶏頭花 片野光子 ぐろっけ 200812  
蔵壁の鶏頭の影折れゐたり 松山直美 火星 200812  
牛の目に炎ゆらめく鶏頭花 檀原さち子 酸漿 200812  
逆撫でて鶏頭の種子怒らせり 中田みなみ 200812  
鶏頭へ答礼の挙手元兵士 塩路隆子 200901  
真向へば夕日が重し鶏頭花 丹羽啓子 馬醉木 200901  
鶏頭に礼をいいつつ種をとる 谷村幸子 200901  
鶏頭に雨まつすぐや七七忌 山崎靖子 200901  
鶏頭立つ引き込み線の奥の奥 上原重一 200901  
鶏頭や白寿の母は子に重し 中田禎子 白猪 200901  
子規の庭鶏頭残る赤さかな 西山美枝子 酸漿 200901  
鶏頭の黒く浮き立つ日暮かな 松本文一郎 六花 200901  
鶏頭花不死身のごとく立ちつくす 早崎泰江 あを 200901  
注射針に血を盗まるる鶏頭花 竹内悦子 200902  
抜かれゐて鶏頭鶏冠持ち上ぐる 木内美保子 六花 200902  
深秋や鶏頭のなほゆるびなく 青木陽子 酸漿 200902  
庭先に枯れ鶏頭と三輪車 大島英昭 やぶれ傘 200903  
鶏頭やおなじ忌日の二タ仏 八田木枯 晩紅 200908  
兼題でなき鶏頭が目立ちけり 稲畑汀子 ホトトギス 200909  
鶏頭を抜きて崇りを疑はず 常田創 200911  
不確かな暗証番号鶏頭花 松本美智子 炎環 200911  
鶏頭に朝の始まる駅舎かな 西岡啓子 春燈 200911  
鶏頭花土間に腹みせ猫ねまる 室谷幸子 万象 200911  
槍鶏頭穂先を揃へ凛乎たり 東野鈴子 雨月 200911  
遊美園とふ老人ホーム鶏頭咲く 早崎泰江 あを 200911  
鶏頭の枯れて触れあふこともなし 鷹羽狩行 200912  
喪の家の朝こつんと鶏頭花 石寒太 炎環 200912  
人を恕す神の拳の鶏頭花 上原重一 200912  
鶏頭の光を浴びて種を吐く 中貞子 200912  
鶏頭が獣のやうに迫りくる 小澤克己 遠嶺 200912  
一と鎌で断つ鶏頭の喉笛を 荒井千佐代 200912  
思い出のポルシェ疾走槍鶏頭 原口頌子 ろんど 200912  
鶏頭をしたたか叩き雨あがる 島谷征良 風土 200912  
冬立ちし隔たりにある鶏頭花 山尾玉藻 火星 200912  
鶏頭の密かに種を零しけり 海上俊臣 酸漿 200912  
ノート手に平和学習鶏頭花 寺田正人 200912  
鶏頭や生家の鶏は放し飼ひ 小沢吉野 200912  
鶏頭花その一本はパリジェンヌ 宮崎左智子 201001  
ビロードの夜会服めき鶏頭花 松岡和子 201001 鶏頭→ 5

 

2020年9月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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